不倫でうつ病になる原因6つ!具体的症状や慰謝料請求との関連性3つ

不倫でうつ病になる原因6つ!具体的症状や慰謝料請求との関連性3つ

著者情報

籾山 善臣

籾山 善臣 弁護士

リバティ・ベル法律事務所

神奈川県弁護士会所属
取扱分野は、浮気・不倫問題、離婚問題、労働問題等。
【連載・取材】幻冬舎ゴールドオンライン、ちょこっと弁護士Q&A、東京新聞、毎日新聞、週刊女性他

不倫によってうつ病になってしまう方は少なくありません

不倫は信頼関係を破壊する辛い出来事であり、ストレスによって心身に支障をきたすのも無理はありません。

ホウペン

この記事の要点

・不倫でうつ病になりやすい人には特徴があり、不倫した側・された側のいずれもが発症する可能性を抱えており、精神面・身体面に症状が現れてきます。

・不倫された側がうつ病となった場合、慰謝料の増額事由になる場合がある他、治療費等も請求できる可能性があります。

・不倫でうつ病となってしまった場合、慰謝料請求の対応も重要ですが、心身の回復に向けて信頼できる機関へ相談しましょう。

この記事を読めば、不倫でうつ病となった場合の慰謝料相場などがよくわかるはずです。

目次

1章 不倫でうつ病になる原因6つ

うつ病は、不倫をされた側だけでなく不倫をした側も発症することがあります

例えば、不倫でうつ病になる原因としては以下の6つがあります。

原因1:裏切られたことによるショック【不倫された側】
原因2:将来の生活への不安【不倫された側】
原因3:自己肯定感の喪失【不倫された側】
原因4:不倫したことへの罪悪感【不倫した側】
原因5:不倫発覚への恐怖【不倫した側】
原因6:慰謝料や離婚請求への精神的負担【不倫した側】

1章 不倫でうつ病になる原因6つ

それでは、不倫でうつ病になる原因について順番に説明していきます。

1-1 原因1:裏切られたことによるショック【不倫された側】

配偶者に裏切られたという事実は、うつ病の原因になることがあります

積み上げてきた信頼関係が崩壊し、大きな精神的ダメージを受けるためです。

今までの思い出や発言を疑うようになり、会話中だけでなく一人でいるときもマイナス思考が続いてしまうこともあります。

嘘をつかれていないか、答えのない問答を繰り返すことはエネルギーを使います。

逡巡としている内に心身ともに疲弊し、うつ病へと至ることがあるのです。

1-2 原因2:将来の生活への不安【不倫された側】

将来の生活への不安も、うつ病の原因になることがあります

不倫が発覚すると、結婚生活を続けるべきか、別れるべきかの決断を迫られることになるためです。

不倫慰謝料や離婚手続きだけでなく、その後の生活に向けた準備も必要になります。

特に、専業主婦(主夫)の場合には離婚後にどうやって生計を立てるのか、就職できるのかといった不安が絶えません。

重い選択が連続するため、体力を使い果たしてしまうのです。

1-3 原因3:自己肯定感の喪失【不倫された側】

自己肯定感の喪失は、うつ病の原因になることがあります

自己肯定感が下がると、捨てられた自分に価値はないと思い込み、劣等感を募らせてしまうためです。

「自分が悪いから不倫されたのではないか」と自分を責めてしまうケースも少なくありません。

マイナス思考が定着すると、自分の価値を見出せなくなりうつ状態に陥りやすくなります。

1-4 原因4:不倫したことへの罪悪感【不倫した側】

不倫をした側の人も、不倫したことへの罪悪感からうつ病になることがあります

「家族に悪いことをした」「違法なことをしてしまった」といった認識が、自分を追い詰めてしまうためです。

例えば、何も知らない家族の笑顔に胸が締め付けられ、不倫したことを後悔してしまうこともあります。

不倫をした自分を責め続けることで追い込まれてしまい、精神のバランスが崩れてしまうのです。

1-5 原因5:不倫発覚への恐怖【不倫した側】

不倫発覚への恐怖は、うつ病発症の原因になることがあります

不倫が発覚すると、家族だけでなく社会的な信用を失うリスクがあります。

リスクを理解しているからこそ、責任の大きさを知ってしまい「不倫がバレてしまうのではないか」と常に怯え、強いストレスを受けてしまうのです。

例えば、スマートフォンの通知や、配偶者の何気ない一言に怯えてしまうこともあります。

恐怖心が過度な負担を与え、心身ともに疲弊してしまうのです

不倫がバレる原因については、以下の記事で詳しく解説しています。

1-6 原因6:慰謝料や離婚請求への精神的負担【不倫した側】

不倫発覚後に、慰謝料や離婚請求を受けることでうつ病になってしまうこともあります

慰謝料や離婚による多額の出費や、親族との関係の悪化により精神的に追い詰められてしまうためです。

これまでの生活が一変し、「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうこともあります。

将来における経済的・社会的な責任追及へのプレッシャーが、精神的負担を大きくしてしまうのです。

不倫の代償については、以下の記事で詳しく解説しています。

2章 不倫でうつ病になりやすい人の特徴5つ

不倫でうつ病になる人には、共通しやすい特徴があります

例えば、不倫でうつ病になりやすい人の特徴としては以下の5つがあります。

特徴1:責任感が強い
特徴2:承認欲求が強い
特徴3:共感力が高い
特徴4:相談が苦手
特徴5:完璧主義

2章 不倫でうつ病になりやすい人の特徴5つ

それでは、不倫でうつ病になりやすい人の特徴について順番に説明していきます。

2-1 特徴1:責任感が強い

責任感が強く、真面目に取り組むタイプの人は、不倫によってうつ病になりやすい傾向があります

不倫の原因が自分にあると感じやすく、自責の念が強まるためです。

例えば、不倫された側は「自分の気遣いが足りなかった」、不倫した側は「自分が家庭を崩壊させた」と、過剰に追い込んでしまうこともあります。

適度に手を抜くことや、甘えることが苦手なため、限界までストレスを抱え込んでしまいます。

不倫を全て自分の責任としてしまうため、精神的に追い詰められやすいのです。

2-2 特徴2:承認欲求が強い

承認欲求が強いことも、不倫によってうつ病になりやすい人の特徴といえます

自分の価値を他人の評価に委ねることから、評価されなかったときに落ち込みやすいためです。

例えば、不倫された側の場合、不倫によって配偶者に捨てられたと感じやすく、自分の価値を見出せなくなることもあります。

他者からの評価に依存しているため、関係崩壊によるダメージが大きくなりやすいのです。

2-3 特徴3:共感力が高い

共感力が高い人も、不倫によってうつ病になりやすい特徴にあたります

相手の痛みや悲しみを感じ取りやすく、自分だけでなく相手の分まで背負ってしまうためです。

不倫された側は、配偶者や不倫相手の感情に気づいてしまい、自分にも悪いところがあったと考えてしまいます。

不倫した側は、自分が傷つけた家族の感情を汲み取り、罪悪感を覚えてしまうでしょう。

人の感情に寄り添ってしまうために、自分を傷つけてしまうのです。

2-4 特徴4:相談が苦手

周囲への相談が苦手なことも、不倫によってうつ病になりやすい特徴にあたります

ストレスを溜め込んでしまいやすく発散が難しいためです。

特に、不倫は「誰にも話せない」「不倫をした自分が悪い」と思い込みやすいです。

ネガティブな感情を閉じ込めてしまい、疲弊してしまいます。

助けを求められず一人で抱え込んでしまうため、精神的に追い込まれやすいのです。

2-5 特徴5:完璧主義

完璧主義であることは、不倫によってうつ病になりやすい特徴といえます

不倫トラブルに直面した際でも、完璧にこなさなければ気が済まないためです。

一度の失敗でも極端な思考に陥りやすく、理想の自分と、不倫をした自分とのギャップに耐えきれなくなり心が折れてしまいます。

完璧主義は失敗を許せないため、自分自身を攻撃し疲弊してしまうのです。

3章 不倫でうつ病となった人の症状4つ

不倫によってうつ病となった場合、具体的な症状として表れてきます

例えば、不倫でうつ病となった人の症状としては以下の4つがあります。

症状1:趣味に興味が持てなくなる
症状2:集中力が続かなくなる
症状3:休んでも疲れが取れない
症状4:食欲の低下

3章 不倫でうつ病となった人の症状4つ

それでは、不倫でうつ病となった人の症状について順番に説明していきます。

3-1 症状1:趣味に興味が持てなくなる

うつ病になると、趣味や楽しみに興味が持てなくなります

脳内の情報伝達がうまくいかなくなり、何を見ても心を動かなくなるためです。

趣味の旅行や音楽鑑賞、友人と会話することも億劫になってしまいます。

「せっかくの休日だから楽しまなければ」と思っても、体が動かず自室で何もしない時間が増えてしまうことがあります。

3-2 症状2:集中力が続かなくなる

うつ病の症状として、集中力がなくなることも挙げられます

うつ病は頭の中に霧がかかったような状態となり、目の前の物事を正しく認知できなくなるためです。

例えば、仕事で細かなミスが増え、約束の時間を忘れるなど、普段ならあり得ない判断ミスを繰り返すようになります。

集中力や決断力の低下に自覚できるケースは少なく、周囲から指摘されて気づくこともあります。

3-3 症状3:休んでも疲れが取れない

うつ病の症状として、休んでも疲れが取れないことが挙げられます

夜中に何度も目が覚めたり、朝起きるのが異常に辛いといった不眠症のような状態になります。

例えば、体が重く感じ、起きて身支度をするだけでも運動後のような疲労感を覚えることがあります。

休んでも疲れが取れず慢性的に怠さを感じるときは、心が限界を超えている可能性があります

3-4 症状4:食欲の低下

うつ病の症状として食欲の低下が挙げられます

食事に満足感を得られなくなり、好物を前にしても興味がなくなってしまいます。

食事の用意も面倒になり、1日中何も口にしないような状態に陥ることもあります。

ただし、うつ病になることでかえって食事が過剰になるケースもあるため、身体に異変を感じたら医療機関を受診してみるといいでしょう

4章 不倫とうつ病における慰謝料相場は50万~300万円程度

4章 不倫とうつ病における慰謝料相場は50万~300万円程度

不倫でうつ病となった場合の慰謝料相場は、50万~300万円とされています。

金額に開きがあるのは、個別の事情を考慮することになるためです

例えば、一般的な慰謝料の考慮要素は以下の通りです。

・不倫によって別居・離婚に至ったか
・婚姻期間の長さ
・不倫の期間・回数
・反省の度合い
・幼い子どもの有無

特に、別居・離婚の有無は夫婦関係に与えた影響がわかりやすく、金額を大きく変動させることがあります。

また、うつ病になったことは慰謝料を増額させる要素になることもあります

ただし、不倫後にうつ病を発症したとしても、必ず増額されるわけではありません。

診断書などの証拠から、不倫とうつ病との間に関連性のあることが必要となるのです。

仮に不倫とうつ病に関連性があるとされれば、慰謝料の増額や医療費・通院費も請求できる可能性があります

不倫の慰謝料相場については、以下の記事で詳しく解説しています。

5章 不倫とうつ病の賠償請求における関連性3つ

不倫によってうつ病となった場合、賠償請求において確認してくべき事項があります

例えば、不倫とうつ病の賠償請求における関連性として以下の3つがあります。

関連性1:慰謝料の増額事由になる場合がある
関連性2:うつ病の治療費等を請求できる場合がある
関連性3:休業損害を請求できる場合がある

5章 不倫とうつ病の賠償請求における関連性3つ

それでは、不倫とうつ病の賠償請求における関連性について順番に説明していきます。

5-1 関連性1:慰謝料の増額事由になる場合がある

不倫によってうつ病になったことは、慰謝料の増額事由になる場合があります

うつ病は、精神的苦痛が大きいことを示す証拠にできるためです。

目に見えない辛さが、診断書などの医学的なデータとして証明されることになります。

不倫によってうつ病となったと認められた場合には、慰謝料の増額事由として考慮されることがあります。

5-2 関連性2:うつ病の治療費等を請求できる場合がある

不倫によってうつ病を発症した場合、その治療にかかった費用や交通費も請求できる場合があります

不倫がなければ支払う必要のなかった費用であり、不倫による損害といえるためです。

ただし、治療費や交通費を請求するには、不倫との因果関係が認められる必要があります。

因果関係が認められた場合には、証拠を元に算出されることになるため、領収書や明細書は保管しておくといいでしょう。

5-3 関連性3:休業損害を請求できる場合がある

不倫によってうつ病となり仕事を休んだ場合には、休業損害を請求できる場合があります

休業損害とは、仕事を休んだことで得られなかった収入をいいます。

不倫が原因で休んだといえるかは、休業の必要性によって判断されることがあります。

休業の必要性は、医師の診断書等に「~週間の安静加療を必要とする」として示されることがあります。

ただし、実際に休業損害の請求を認めているケースは少ないため、請求したい場合には証拠を集め、弁護士に相談してみるといいでしょう

6章 不倫とうつ病に関する裁判例3つ

不倫とうつ病に関する慰謝料請求について、いくつか裁判例があります

例えば、不倫とうつ病に関する裁判例としては、以下の3つがあります。

裁判例1:東京地判平成25年1月17日→因果関係否定
裁判例2:東京地判平成28年11月8日→因果関係否定
裁判例3:東京地判令和7年1月30日→因果関係肯定

それでは、これらの裁判例について順番に説明していきます。

6-1 裁判例1:東京地判平成25年1月17日→因果関係否定

6-1

【事案】
原告は妻と被告の不貞を理由に、500万円の慰謝料を求めました

被告は、不倫を勤務先に知らせた原告の行為が、名誉毀損に当たると反訴しました。

【結論】
被告は150万円原告は11万円を支払え。

【理由】
被告の不倫は認められ、慰謝料は150万円が相当とされました。

さらに、原告は不倫によりうつ病になったと主張しました。

しかし、裁判所は個人の性格による影響も否定できず不倫との因果関係は不明と判断し、うつ病を理由とする増額は認めませんでした。

他方、原告が被告の職場へ不倫を伝えた行為は、相当性を欠く名誉毀損であり、不法行為と認定されました。

6-2 裁判例2:東京地判平成28年11月8日→因果関係否定

6-2

【事案】
妻の不貞を知った夫が、元妻らを提訴した事案です。

不倫によりうつ病を発症したと夫は主張し、治療費や休業損害など約1246万円を請求しました

【結論】
元妻に対し220万円の支払いを命じました

【理由】
手Aとの不貞は認めましたが、相手Y2との事実は否定しました。

うつ病については、不倫による精神的衝撃があったとは認められたものの、不倫とうつ病との因果関係を認めず治療費や休業損害の請求を否定しました。

不倫とうつ病の因果関係を否定した点が特徴的な事案で、治療費等を損害に含めることには慎重な判断を下しています

6-3 裁判例3:東京地判令和7年1月30日→因果関係肯定

6-3

【事案】
妻である原告が、夫とクラブ経営者の不貞により精神的苦痛を受けたとして提訴しました。

不貞発覚後、原告はうつ病を発症し、夫と不倫相手に慰謝料2500万円を請求しました

【結論】
被告らに連帯して180万円の支払いを命じました

【理由】
約3か月の不貞が認定され、原告は不貞や退去要求によりうつ病を発症し、その精神的苦痛は甚大とされています

しかし、不貞前から夫婦関係は円満とはいえない状態が続いていたこと、原告が週刊誌に情報を流し夫に制裁を加えた点も考慮され、賠償額が決められています。

不貞や夫からの退去要求が重なり、原告がうつ病を患ったことを損害額算定において考慮された事案です。

7章 不倫でうつ病になった場合に慰謝料請求する方法3つ

不倫でうつ病になったことを含めて請求するには、適切に進めていく必要があります

例えば、不倫でうつ病になった場合に慰謝料請求する方法として、以下の3つがあります。

方法1:うつ病の診断書をもらう
方法2:証拠を集める
方法3:内容証明郵便で請求書を送る

7章 不倫でうつ病になった場合に慰謝料請求する方法3つ

それでは、不倫でうつ病になった場合に慰謝料請求する方法について順番に説明していきます。

7-1 方法1:うつ病の診断書をもらう

うつ病になったことを慰謝料請求において加味したい場合、うつ病の診断書をもらう必要があります

医師の診断書を提示する方が、証拠として説得力をもたせられるためです。

診断書をもらう際は、不倫とうつ病との関係性を示すため、不倫が発覚した後に受診する必要があります。

不倫発覚前や、発覚前の原因を理由にうつ病となった場合には、不倫との関連性がないためです。

ただし、不倫発覚から時間が空くと、不倫とうつ病の関連性が曖昧となるため、発覚したら早めに受診しましょう

7-2 方法2:証拠を集める

不倫の慰謝料を請求するには、事前に証拠を集めておく必要があります

相手方が不倫の事実を否定した場合、調停や裁判手続等では証拠に基づいて判断されるためです。

例えば、不倫の証拠として以下のものが挙げられます。

・写真や動画: ホテルに2人で出入りする写真など
・SNSメッセージ:肉体関係を推認させる内容のメールなど
・領収書: ホテルや食事といったどこに滞在していたかがわかるもの等
・録音:不倫を認めた内容の録音データなど
・その他:署名入りの謝罪文など

どのような証拠が役立つのか知りたいときは、現在の状況も含め弁護士に相談してみるといいでしょう。

不倫の証拠については、以下の記事で詳しく解説しています。

7-3 方法3:内容証明郵便で請求書を送る

必要な証拠等が揃った後は、内容証明郵便で請求書を送付することがあります

内容証明郵便によって送付した日付や書面の内容が明らかとなり、請求したことを主張しやすくなるためです。

例えば、普通郵便の場合は「手紙を受け取っていない」と主張され、後からトラブルになる可能性があります。

内容証明郵便であれば、相手方が書面を受け取った事実が記録として残るため、トラブルを未然に防ぐことができるのです。

また、慰謝料は「不倫の事実と相手を知った時から3年」と「不倫の時から20年」で時効消滅しますが、請求があれば時効の進行を6ヶ月停止させる効果もあります。

時効が近づいている場合には、迅速に請求手続きを進めるといいでしょう

不倫慰謝料請求書について、内容証明のテンプレートは以下の記事で紹介しています。

不倫の時効については、以下の記事で詳しく解説しています。

8章 不倫でうつ病となった場合の対処法3つ

不倫でうつ病となった場合、法的な手続のみならず、心身の回復に向けても行動することが重要です

例えば、不倫でうつ病となった場合の対処法としては以下の3つがあります。

対処法1:生活リズムを整える
対処法2:医師に相談する
対処法3:弁護士に相談する

8章 不倫でうつ病となった場合の対処法3つ

それでは、不倫でうつ病となった場合の対処法について順番に説明していきます。

8-1 対処法1:生活リズムを整える

不倫によってうつ病の症状が出た場合、まずは日々の生活リズムを整えることをオススメします

精神的ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、睡眠障害や食欲不振といった身体の不調につながるためです。

例えば、生活リズムを整えるための具体的な取り組みとして以下のものが挙げられます。

・睡眠時間の確保:就寝と起床の時間を決める等
・適度な運動:日中のウォーキング等
・休息の優先:休む時間を意識的に作る等

生活のペースを一定に保つことで体調の悪化を防ぎ、回復に向けた生活習慣を作ることができます。

8-2 対処法2:医師に相談する

症状が深刻な場合、生活リズムを整えるのと並行して、医師に相談してみるといいでしょう

うつ病は治療が必要な疾患であり、自己判断での放置は症状の長期化させるおそれがあるためです。

例えば、医師の診察を受けて抗うつ薬や睡眠導入剤などの処方を受け、カウンセリングを受けたりするケースがあります。

医師による診断結果は、現在の健康状態を証明する資料となるため、慰謝料請求の手続で用いられることがあります。

8-3 対処法3:弁護士に相談する

不倫問題を法的に解決したい場合には、弁護士への相談をオススメします

弁護士は、法的視点から助言ができるだけでなく、相手方とのやり取りなども代わりにできるためです。

不倫における交渉は本人負担が大きく、精神的に疲弊してしまうケースも少なくありません。

弁護士に交渉を委ねることで相手方と接触する必要もなくなり、治療に専念しやすい環境を作ることができます。

慰謝料を請求したいものの、「交渉に不安のある方」「治療に専念したい方」は一度相談してみるといいでしょう。

9章 不倫とうつ病についてよくある疑問4つ

不倫とうつ病についてよくある疑問として、以下の4つがあります。

Q1:うつ病になると浮気しやすい?
Q2:浮気された妻の精神状態は?
Q3:不倫が辛いと感じたら?
Q4:不倫でうつ病ではなく適応障害と診断されたら?

9章 不倫とうつ病についてよくある疑問4つ

それでは、これらの疑問を解消していきましょう。

9-1 Q1:うつ病になると浮気しやすい?

A.うつ病になると判断力が低下して浮気してしまうことがあります

脳の働きや感情のコントロールが不安定になり、合理的な判断が難しくなるためです。

例えば、寂しさや不安を埋めるために一時的な関係を求めたり、衝動的な行動を抑えられなくなることがあります。

ただし、うつ病を理由に不倫の責任がなくなるわけではないため、不倫に至る前にうつ病の治療を始めることが大切です。

9-2 Q2:浮気された妻の精神状態は?

A.配偶者に浮気をされた妻は、精神的ショックにより、うつ病をはじめとする様々な症状を示患うことがあります

不倫は信頼していたパートナーからの裏切りであり、積み上げてきた信頼関係が崩壊するためです。

例えば、不倫を思い出すと動悸がする、夜眠れなくなる、食事が摂れなくなるといった身体的不調を患い、うつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されることもあります。

また、夫に不倫をされた妻は、「サレ妻」と言われることもあり、辛い状況に置かれてしまいますが、うつ病等にならないよう乗り越えていく必要があります。

サレ妻になってしまった場合の乗り越え方は以下の記事で詳しく解説しています。
サレ妻とは?意味や特徴6つ!慰謝料請求や乗り越え方(立ち直り方) – 不倫慰謝料弁護士コンパス

9-3 Q3:不倫が辛いと感じたら?

A.不倫が辛いと感じたら、一人で抱え込まずに外部機関や信頼できる相手に相談することが大切です

ストレスを一人で抱え込んでしまうと、うつ病などの精神疾患を発症したり、症状が悪化するリスクが高まるためです。

例えば、病院で受診して医療のサポートを受けたり、専門のカウンセラーに話して心を整理することが考えられます。

法的な不安が大きい場合には、弁護士に相談して精神的負担を減らすことも考えられます。

不倫をした方で、不倫が辛いと感じている場合には、不倫の長期化を防ぐために早めの関係解消が重要となります。

不倫が辛いと感じている方は、以下の記事をご覧ください。

9-4 Q4:不倫でうつ病ではなく適応障害と診断されたら?

A.不倫でうつ病ではなく適応障害と診断された場合でも、慰謝料請求において考慮される余地があります

適応障害も不倫との間に因果関係がある場合には、精神的苦痛が大きいことを示す証拠になるためです。

例えば、不倫を原因として適応障害を罹患したと診断を受け、日常生活や仕事に支障をきたしていると主張することが考えられます。

病名が違ったとしても、具体的な症状から精神的苦痛の程度を示す資料として考慮されることが考えられます。

10章 不倫慰謝料に強い弁護士を探すなら弁護士コンパス

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11章 まとめ

以上のとおり、今回は、不倫でうつ病になる原因や症状を説明した上で、うつ病の法的扱いと裁判例の他、具体的な対処法について解説しました。

この記事が、不倫でうつ病となった場合の慰謝料相場を知りたいと悩んでいる方の助けになれば幸いです。

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籾山 善臣

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リバティ・ベル法律事務所

神奈川県弁護士会所属。
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【連載・執筆等】幻冬舎ゴールドオンライン、ちょこ弁|ちょこっと弁護士Q&A他
【取材実績】東京新聞2022年6月5日朝刊、毎日新聞 2023年8月1日朝刊、週刊女性2024年9月10日号、区民ニュース2023年8月21日

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