
2025年12月29日
不倫の考え方
浮気・不倫の慰謝料相場はいくら?判例368件を独自調査し金額を解説
不倫慰謝料の相場は、50万~300万円程度です。別居や離婚の有無等の個別事情により金額は変わってきます。今回は、浮気・不倫(不貞行為)の慰謝料相場はいくらかについて、判例368個を独自に調査、分析したうえで解説します。
投稿日:2026/10/16
不倫ケース別

結婚したばかりの夫婦にも、不倫の問題が生じることがあります。
二人で新生活を始めた時期だからこそ、「なぜ結婚したのに不倫するのか」「不倫相手に本気なのか」理解できず戸惑うこともあります。

この記事の要点
・新婚でも不倫する理由としては、独身気分が抜けていないことや、結婚前から別の相手との関係が続いていることなど結婚前の状況が影響している場合もあれば、結婚後に思い描いていた結婚生活とは違うことに気づいてしまったことが挙げられます。
・新婚で不倫が発覚した場合、結婚式の費用や世間体だけにとらわれず、配偶者の対応や今後の生活を踏まえ、再構築すべきか離婚すべきか検討する必要があります。
・新婚の不倫で慰謝料を請求したいと考えた場合、不倫が事実であれば請求できる場合もありますが、婚姻期間の短さが慰謝料の減額事由になる可能性があることや、結婚式や新居費用の扱いにも注意が必要です。
この記事を読めば、新婚でも不倫する理由や再構築を選ぶ際の注意点がよくわかるはずです。
目次

不倫慰謝料弁護士コンパスで
不倫慰謝料に強い弁護士を探す
新婚で不倫が始まる時期や、その後に離婚に至るかどうかは、夫婦によって異なります。
ここでは、新婚の不倫に関する以下の2つの調査結果を紹介します。

それでは、新婚の不倫が始まる時期と離婚に至る割合について、順番に説明していきます。
新婚で不倫をした経験のある方への調査では、結婚後半年頃から、不倫を始めたと回答する人が増える傾向が見られました。
2024年6月に実施された調査では、結婚後3年以内を新婚期間として、不倫を始めた時期を尋ねています。
男女別に見ると、不倫が始まった時期として最も多かった回答は以下のとおりです。
また、女性では結婚後2年~3年という回答も20%あり、結婚からしばらく経ってから不倫が始まったケースも見られます。
新婚の不倫は結婚直後だけでなく、半年から数年が経過してから始まる場合もあるのです。
なお、これらは不倫を経験した方が回答した割合であり、新婚夫婦全体の不倫率を示すものではないため注意が必要です。
※出典:新婚期間中の浮気に関するアンケート|株式会社Clamppy
新婚期間中に不倫された方への調査では、不倫が原因で離婚したと回答した方は34%でした。
これは、結婚後3年以内に不倫をされた経験のある回答者のうち、離婚に至った方の割合になります。
他方で、離婚しなかった女性の回答として、子どものことや離婚後の生活を考え、夫と別れない方がよいと判断したという理由も見られました。
そのため、離婚していなかったとしても、不倫を許し夫婦関係の再構築ができていたとは限らないのです。
新婚で不倫された後の選択は夫婦によって異なるため、この割合から離婚すべきか決めるようなことはせず、自分の気持ちや将来の生活も踏まえて検討することが大切です。
※出典:新婚期間中の浮気に関するアンケート|株式会社Clamppy
新婚でも不倫する背景には、結婚前からの考え方や、結婚後の生活の変化など様々な事情があります。
例えば、新婚でも不倫する理由としては、以下の6つが挙げられます。

それでは、新婚でも不倫する理由について、順番に説明していきます。
結婚しても独身気分が抜けておらず、異性との付き合い方が変えられないまま不倫してしまうことがあります。
入籍手続や結婚式を済ませても、配偶者への配慮より、その場の楽しさや自分の気分を優先しやすいのです。
例えば、結婚後も独身の友人に誘われて合コンに参加し、そこで知り合った異性と連絡先を交換し、配偶者に隠れて会うようになるケースがあります。
「一度くらいなら」「ばれなければ大丈夫」と軽く考え、肉体関係を持ってしまうこともあります。
このような場合、新婚生活に不満がなくても、不倫が起こりやすくなります。
不倫された側が「結婚したばかりなのに、自分の何が悪かったのか」と悩んでも、配偶者自身が結婚後の行動を改めていなかったことが背景になっていることがあります。
一度だけの不倫でも慰謝料を請求できるのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
新婚で発覚した不倫が、実は結婚前から続いていたという場合もあります。
「結婚するまでには別れよう」と考えていても、相手への未練や関係を手放したくない気持ちから、別れを先延ばしにしてしまうのです。
例えば、配偶者と交際していた頃から職場の同僚とも肉体関係があり、入籍後も残業と偽って、その同僚の自宅に通い続けているケースもあります。
また、相手に結婚したことを伝えず、独身のふりをして交際を続けていることもあります。
このように、結婚が、不倫相手との関係を終わらせる区切りになっていない場合があるのです。
不倫発覚が結婚直後であっても、二人の新生活に原因があるとは限らず、配偶者が以前から隠していた関係が明らかになった可能性もあるのです。
結婚前の浮気が発覚した場合の対応や慰謝料請求については、以下の記事で詳しく解説しています。
思い描いていた新婚生活と現実との違いに不満を感じ、他の異性に心が移ってしまうことがあります。
結婚前には気にならなかった生活習慣やお金の使い方の違いが、一緒に暮らし始めてから見えてくることもあるためです。
例えば、休日は毎週二人で出かけるつもりだったのに、配偶者は家で休むことを好み、一人で外出する日が続いて不満を募らせるケースがあります。
こうした不満を抱えていると、自分と好みや考え方が合う異性に出会った際に、「この人と結婚していたら」と考えやすくなってしまうのです。
新婚生活への期待が大きかった分、現実との違いに失望し、思い描いていた関係を他の異性に求めてしまうのです。
不倫する理由や男女による違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
結婚を機に同居を始め、性生活の頻度やタイミングが合わないことへの不満から、不倫に走る人もいます。
交際中は休日のデートに合わせていた場合でも、毎日一緒に暮らすようになると、仕事の疲れや就寝時間の違いが性生活に影響することがあります。
一方は平日の夜も関係を持ちたいのに、もう一方は翌朝の出勤が早く、週末まで待ちたいという場合もあります。
すれ違いが多くなると、「新婚なのに求められていない」と受け止めてしまい、寂しさを募らせてしまうこともあります。
性的な不満や寂しさを埋めようとして、配偶者以外の相手に肉体関係を求めてしまうことがあるのです。
セックスレスと不倫の関係や、慰謝料への影響については、以下の記事で詳しく解説しています。
結婚後の暮らしを窮屈に感じ、家庭から逃れるように不倫する人もいます。
一緒に暮らし始めると、帰宅時間を伝えたり、休日の予定を相談することが増え、独身時代のように自由に過ごせないと感じることがあるためです。
例えば、仕事帰りに飲みに行くたびに夕食が必要か連絡することを面倒に感じ、「いちいち予定を聞かれたくない」と不満を抱いていることがあります。
不倫相手と会っている間は、家事や生活費の話をせず、自分の好きなように過ごせると感じる人もいます。
家庭に戻ればやるべきことがあると分かっていても、それを忘れられる時間を求め、不倫相手を優先してしまうのです。
結婚しても、付き合い始めの刺激を味わいたくて不倫する人もいます。
交際や同棲の期間が長いと、新婚でも二人で過ごすことに慣れ、恋愛の刺激が薄れたと感じることがあるためです。
例えば、職場で知り合った異性と「どんな人がタイプ?」「二人で飲みに行かない?」とやり取りし、相手の反応を楽しんでいるケースがあります。
配偶者との関係が落ち着いているため、新しい相手との駆け引きや、恋愛が始まる感覚を求めてしまうのです。
配偶者と離婚するつもりがなくても、結婚生活と恋愛の両方を楽しみたいと考え、不倫してしまうことがあるのです。
恋愛の刺激を求める気持ちなど、不倫する人の心理については、以下の記事で詳しく解説しています。
新婚のうちから、お互いの考えや生活習慣を知り、安心して暮らせる関係を築いていくことが大切です。
例えば、新婚の不倫を防ぐために夫婦で意識したいポイントとしては、以下の4つが挙げられます。

それでは、新婚の不倫を防ぐためのポイントについて、順番に説明していきます。
新婚のうちに、どのような家庭を築きたいか夫婦で話し合っておきましょう。
結婚したからといって、これからの暮らしについて同じ考えを持っているとは限らないためです。
例えば、一方はすぐに子どもを望んでいる場合でも、もう一方は数年間は仕事を優先したいと考えている場合があります。
希望を伝えずに将来設計を共有することは難しく、「結婚したのに分かってくれない」と不満を感じることもあります。
「夫婦なら当然こうするはず」と決めつけず、自分が大切にしたいことを伝え、相手の希望も聞くことが大切です。
新生活を始める際は、家事を誰が担当し、生活費をそれぞれいくら負担するかを決めておきましょう。
曖昧にしたままでは、一方に負担が偏ってしまい、「自分ばかりが家のことをしている」と不満が溜まりやすくなります。
例えば、平日は帰宅が早い方が夕食を作り、もう一方が食器を洗うと決めておけば、毎日の家事も分担しやすくなります。
生活費も、家賃や食費など毎月必要なお金を確認し、二人の収入に応じて出し合う金額を決めておくのもよいでしょう。
すべてを半分ずつにすることよりも、二人が納得できる分担にすることが大切です。
仕事が忙しくなったときなどは分担を見直し、どちらかが無理をし続ける状態は避けられるようにしましょう。
新婚のうちに、異性との連絡や食事について夫婦でルールを決めておきましょう。
自分は友人付き合いのつもりでも、配偶者が同じように受け止めるとは限らないためです。
例えば、「異性と二人で食事をするときは事前に伝える」「元交際相手とは二人きりで会わない」といった約束をしておくことが考えられます。
「不倫をしない」という約束だけでなく、どのような付き合い方をされると嫌なのかを伝えておくと、具体的に気をつけるべき行動が分かりやすくなります。
ただし、一方的に禁止するのではなく、お互いが納得して守れるルールにすることが大切です。
異性との食事が不貞行為にあたるのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
一緒に暮らし始めてからも、二人で会話や外出を楽しむ時間をつくりましょう。
新婚でも、仕事や家事に追われ、夫婦の会話が夕食や帰宅時間の確認だけになってしまうことがあります。
例えば、夕食後はスマホを置いてその日の出来事を話したり、休日の朝に二人で散歩するようにしてみるのもよいでしょう。
忙しい日でも、短い時間からお互いの話を聞くことができる状況を作ることが大切です。
どちらかが無理をして予定を合わせることにならないよう、二人の生活に合う過ごし方を見つけていきましょう。
不倫を防ぐために夫婦で取り組めることについては、以下の記事で詳しく解説しています。
新婚でも、配偶者の様子が変わり不倫をしているのではないかと不安になることもあります。
例えば、新婚で不倫が疑われる兆候としては、以下の4つが挙げられます。

それでは、新婚で不倫が疑われる兆候について、順番に説明していきます。
同居を始めてから、配偶者がスマホを隠すように使っていることに気づき、不倫を疑う場合があります。
不倫相手と連絡を取り続けていると、メッセージの内容や着信を見られないようにすることがあるためです。
例えば、ソファで隣に座るとすぐに画面を閉じたり、夜に電話がかかってくるたびにベランダへ出るなど、誰と連絡しているのか、どんな話をしているのか隠しているケースがあります。
結婚前は目の前で電話に出ていたのに、同居後は誰からの連絡か聞いても答えなくなるなどの変化が見られることもあります。
以前は気にせず使っていたスマホを隠すようになった場合、知られたくないようなやり取りをしている可能性があります。
LINEに現れる不倫の兆候や、証拠を確認する際の注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。
結婚して一緒に暮らし始めても、行き先や理由の分からない外泊が続く場合は、不倫相手と過ごしていることがあります。
飲み会や仕事を口実に、不倫相手の家やホテルに泊まっている可能性があるためです。
例えば、「友人の家に泊まる」と言って翌朝に帰宅することが増え、誰の家か聞いても「知らない友達だから」と答えを濁すケースがあります。
また、出張と説明していたはずが、後日同じ日の話をすると「友人と飲んでいた」と説明が変わることもあります。
外泊を繰り返すうえに、泊まった場所を隠したり、説明が食い違ったりする場合は、不倫相手と過ごしている可能性があります。
出張を理由に外泊する配偶者の不倫を疑った場合の確認事項については、以下の記事で詳しく解説しています。
新生活に必要な買い物をしているはずなのに、使い道の分からない出費が多い場合は、不倫のための出費であることがあります。
結婚直後は家具や家電の購入、引っ越しなどで支払いが増えるため、不倫相手との食事代やホテル代が紛れていても気づきにくいのです。
例えば、「新居の日用品を買う」と言って生活費から数万円を引き出したのに、買ってきた物は少なく、残りのお金について聞いても説明しないケースがあります。
また、夫婦で行った覚えのない飲食店の支払いや、受け取っていないアクセサリーの購入履歴が見つかることもあります。
新生活のためという説明と実際の出費が合わない場合、配偶者に隠して別の相手にお金を使っている可能性があります。
不自然な出費など、不倫が発覚するきっかけについては、以下の記事で詳しく解説しています。
結婚したばかりなのに、配偶者が二人で過ごす時間を避ける場合、不倫が疑われることがあります。
不倫相手との予定を優先したり、後ろめたさから顔を合わせたくないと感じていることがあるためです。
例えば、新居の家具を一緒に選びに行こうと誘っても「一人で決めていいよ」と断り、休日は自分だけで出かけることが続くケースもあります。
家にいるときも、食事を終えるとすぐに別の部屋へ移り、話しかけても会話を切り上げようとするなどの様子が見られることもあります。
結婚前は一緒に出かけていたのに、新婚生活が始まった途端に二人の時間を避けるようになった場合、不倫相手との関係を隠している可能性があります。
配偶者が不倫しているか確かめる方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
新婚で不倫されたときは、気持ちの整理がつかず、何から手をつければよいか分からなくなることもあります。
例えば、新婚で不倫された場合の対処法としては、以下の5つが挙げられます。

それでは、新婚で不倫された場合の対処法について、順番に説明していきます。
入籍後に結婚式や新婚旅行を控えている場合は、予定どおり進めるべきか一度考え直しましょう。
不倫が発覚して気持ちの整理がつかないまま準備を進めても、精神的につらくなるだけでなく、経済的な負担までのしかかってくるためです。
例えば、まだ招待状を送っていなければ発送を待ち、式場に延期や中止の条件を確認することが考えられます。
ただし、結婚式はキャンセル料が高額になる場合があるため、中止を申し出る前に、契約書で金額や発生時期を確認しておくことが大切です。
式場には「今キャンセルするといくらかかるか」「いつから金額が上がるか」「延期の場合はいくらかかるか」を確認し、費用も踏まえて検討しましょう。
予約済みの新婚旅行についても、変更やキャンセルにかかる費用と手続きの期限を確認しておきましょう。
新居の購入や高額な家具の契約など、これから決める予定についても、夫婦関係をどうするか考えてから進めていくことが大切です。
新婚で不倫が発覚したら、入籍日を確認できる資料と、不倫の事実や時期が分かる証拠を集めましょう。
結婚前から関係が続いていた場合も、入籍後に肉体関係があったことを示せるようにしておくことが大切です。
例えば、集めておきたい資料や証拠としては、以下のものが挙げられます。
単に「好き」「会いたい」と伝えているだけでは肉体関係を説明する証拠としては弱いため、ホテルに宿泊した記録なども残しておきましょう。
特に新婚の場合は、証拠の日付と入籍日を照らし合わせ、入籍前後のどちらの出来事か分かるように整理しておくことが重要です。
メッセージを保存する際は、相手の名前や送受信日時、前後の会話も含めて残しておきましょう。
不倫の証拠になるものや、その集め方については、以下の記事で詳しく解説しています。
探偵による不倫の調査方法や費用、依頼先の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
新婚で不倫された場合は、配偶者と夫婦関係を築き直したいか、離婚して別々に暮らしたいか、自分の気持ちを整理しましょう。
結婚したばかりでは、「まだ好きだからやり直したい」という思いと、「もう一緒には暮らせない」という思いの間で迷うことがあります。
例えば、再構築を望むなら「不倫相手との関係を終わらせてほしい」など、やり直すために必要な条件を書き出してみましょう。
離婚を考えているのであれば、当面の住まいや毎月の生活費など、一人で暮らすために何を準備する必要があるのか整理しておきましょう。
すぐに答えが出なくても、無理に不倫を許したり、離婚を決めたりする必要はありません。
再構築と離婚のそれぞれについて、自分が望むことや不安に感じることを具体的にすることから始めていきましょう。
不倫の証拠を集めたうえで、配偶者に相手との関係やこれまでの経緯を確認しましょう。
集めた証拠から分かっていることと本人の説明に食い違いがないか、念のため確かめておく必要があるためです。
例えば、本人に確認しておきたい内容としては、以下のものが挙げられます。
「結婚前のことだから」と言われても、手元の証拠の日付と説明が合っているか、一つずつ確認しておくことが大切です。
話した内容は、後から確認できるよう書面や録音で残しておきましょう。
感情的になり確認を続けることが難しい場合は、その場で結論を出そうとせず一度中断しましょう。
証拠を踏まえて配偶者に不倫を確認する手順や、反応に応じた対応については、以下の記事で詳しく解説しています。
新婚で不倫された場合は、配偶者や不倫相手への慰謝料請求を検討しましょう。
不倫によって受けた精神的な苦痛に対しては、離婚する場合だけでなく、夫婦関係を続ける場合でも慰謝料を請求することができます。
「配偶者とはやり直したいけれど、不倫相手には責任を取ってほしい」という場合は、不倫相手だけに慰謝料を請求することも考えられます。
入籍前でも、内縁関係や婚約が成立していれば請求できる場合があるため、「結婚する前のことだから」と諦める必要はありません。
請求する際は、不倫の事実や請求額、支払期限などを書面にまとめ、請求する相手に送付しましょう。
相手と支払いについて合意できたら、口約束で終わらせず、金額や支払方法などを定めた示談書を作成しておくことが大切です。
不倫の慰謝料請求書の書き方や記載例については、以下の記事で詳しく解説しています。
不倫の示談書に記載する内容や作成時の注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。
新婚で不倫されたからといって、離婚と再構築のどちらを選ぶべきか、すぐに答えが出るとは限りません。
例えば、離婚するか再構築するかを考える際の判断基準としては、以下の4つが挙げられます。

それでは、新婚で不倫された際に離婚すべきか再構築すべきかの判断基準について、順番に説明していきます。
結婚前から別の相手との関係を隠していたかどうかは、配偶者を再び信頼できるか考えるうえで重要な判断基準になります。
新婚生活中に不倫が始まった場合とは違い、別の相手と関係を持ちながら、自分との結婚を進めていたことになるためです。
例えば、二人で結婚式場を選んでいた時期にも不倫相手と会い、入籍後も関係を続けていたケースでは、結婚を決めたときの言葉まで信じられなくなることがあります。
「知っていたら結婚しなかった」という思いが強く、結婚そのものを後悔する場合もあります。
不倫だけでなく、隠して結婚したことまで含めて、今後も夫婦でいたいと思えるかを考えることが大切です。
結婚前から騙されていたことを受け入れられない場合は、その気持ちも離婚を考える理由の一つになります。
不倫が発覚した後、関係を解消し、信頼を取り戻すために行動しているのかも判断基準になります。
「もう会わない」「やり直したい」と言っていても、隠れて連絡を続けているようでは、安心して新婚生活を送ることは難しいためです。
例えば、不倫相手に別れを告げたうえで私的な連絡を絶ち、帰宅が遅くなるときは自分から理由を伝えるなど、誠実な行動が続いていれば、前向きに再構築も考えやすくなります。
その場で反省しているように見えるかだけでなく、不倫をやめた後も誠実な行動があるかを見ていくことが大切です。
隠れて会っていたり嘘を繰り返す場合は、夫婦関係を続けられるのか改めて考える必要があります。
配偶者と不倫相手の関係を終わらせるための対応については、以下の記事で詳しく解説しています。
配偶者と不倫相手の接触を禁じる約束をする際の注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。
離婚をためらう理由が、結婚式の費用や世間体になっていないか確認しましょう。
新婚では、結婚を祝ってもらったばかりで言い出しにくく、本当は別れたいのに我慢してしまうことがあるためです。
例えば、親に結婚式の費用を援助してもらい、「すぐに離婚したら申し訳ない」と、配偶者と暮らすことが辛くても離婚を切り出せないケースがあります。
職場で結婚を報告したばかりで、離婚後の名字の変更や周囲への説明を考えると、踏み切れない場合もあります。
「お金や周囲の目が気にならなければ、自分はどうしたいか」と考えると、本当の希望を見つけやすくなります。
配偶者とやり直したい気持ちがあるのか、それとも離婚を周囲に伝えたくないだけなのかは分けて考えることが大切です。
これからの子育てや家の購入について、配偶者と一緒にしていくことを考えられるのかも判断基準になります。
新婚では、これから二人で決める事柄も多く、不倫が発覚すると、結婚前に思い描いていた将来を望めなくなることがあるためです。
例えば、結婚当初は「来年には子どもが欲しい」と話していたのに、不倫を知ってから「妊娠中や育児で大変なときに、この人を頼れるのか」と不安になる場合があります。
家の購入についても、「何十年も一緒にローンを返しながら暮らしたいか」と考えると、今までとは違う答えが出ることもあります。
すぐに前向きになれなくても、時間をかけて一緒に考えていきたいのか、別々の人生を歩みたいのか、自分の気持ちを確かめてみましょう。
不倫の慰謝料相場は一般的に50万~300万円程度ですが、実際の金額は、離婚の有無や不倫の態様などによっても異なります。
例えば、新婚の不倫で慰謝料を請求する際の注意点としては、以下の4つが挙げられます。

それでは、新婚の不倫の慰謝料相場と請求時の注意点について、順番に説明していきます。
新婚で不倫された場合、婚姻期間が短いことが、慰謝料の減額事由になる可能性があります。
慰謝料を決める際は、婚姻期間も考慮され、一般的には長いほど高くなりやすい傾向があるためです。
「結婚したばかりなのに裏切られた」というショックが大きくても、新婚であることを理由に慰謝料が高くなるとは限りません。
例えば、入籍から半年で不倫が発覚した場合でも、一度だけの不倫で再構築するケースと、何度も不倫を繰り返されて離婚に至ったケースとでは、事実の評価も異なってきます。
ただし、婚姻期間は金額算定の一要素にすぎず、短いからといって低額になるとは限りません。
相手から「結婚して間もないから慰謝料は少額でよい」と言われても、不倫の回数や期間、離婚に至ったかなども踏まえ、妥当な金額を検討しましょう。
不倫の慰謝料相場や金額を左右する事情については、以下の記事で詳しく解説しています。
不倫相手に慰謝料を請求する際は、配偶者が結婚していることを知っていたか確認しましょう。
既婚者だと知らず、知らなかったことに過失もない場合、不倫相手への請求は認められないためです。
ただし、実際には知らなかったとしても、注意すれば既婚者だと気づけた場合は、慰謝料を請求できる可能性があります。
例えば、結婚を知っていたことや、気づける状況だったことを示す事情としては、以下のものが挙げられます。
「結婚したとは聞いていなかった」という説明だけで諦めず、当時のやり取りや二人の付き合い方を確かめましょう。
不倫相手の「既婚者だと知らなかった」という主張が認められるかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
結婚前から不倫が続いていた場合は、入籍前と入籍後を分けて、慰謝料を請求できる範囲を考えましょう。
入籍後の不倫については、婚姻生活の平穏を侵害したことを理由に、慰謝料を請求することができます。
他方で、入籍前の浮気については、交際関係にすぎなかった場合、原則として慰謝料は請求できません。
ただし、入籍前でも婚約や内縁関係が成立していた場合は、慰謝料を請求できる場合があります。
例えば、不倫当時に婚約・内縁が成立していたか判断する事情として、以下のものが挙げられます。
入籍前の不倫に慰謝料を請求したい場合、婚約や内縁が成立していたか確認し、入籍前のどの行為について慰謝料を請求できるのか整理しておきましょう。
婚約中の不倫に対する慰謝料請求や対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。
内縁関係など、入籍していなくても不倫の慰謝料を請求できるケースについては、以下の記事で詳しく解説しています。
結婚式や新居にかかった費用を配偶者に請求したい場合は、慰謝料とは分けて検討する必要があります。
慰謝料は精神的な苦痛に対する賠償であり、結婚式や新生活の準備で支払った費用とは性質が異なるためです。
実際、婚約中から続いていた不倫が結婚直後に発覚して離婚した事案で、家具・家電の購入や引越し費用として約130万円、結婚式費用として約88万円を、慰謝料とは別の損害として認めた裁判例があります(佐賀地判平成25年2月14日)。
ただし、新婚で離婚したからといって、結婚に向けて支払った費用をすべて取り戻せるわけではありません。
不倫がなければ生じなかった損失といえるのか、実際に自分が負担した金額や、家具などを売却して実際に戻ってきた金額も確認する必要があります。
契約書や領収書は保管しておき、慰謝料とは別に、何にいくら支払って損失が生じたのかを確認しておきましょう。
新婚で不倫された後、夫婦関係を再構築すると決めても、不安や戸惑いが残ることがあります。
例えば、新婚の不倫で夫婦関係を再構築する場合の注意点としては、以下の3つが挙げられます。

それでは、新婚の不倫で夫婦関係を再構築する場合の注意点について、順番に説明していきます。
夫婦関係を再構築すると決めても、結婚当初のように過ごそうと焦る必要はありません。
不倫が終わり、配偶者から謝罪を受けても、裏切られた悲しさや不信感がすぐになくなるわけではないためです。
新婚の場合、「結婚したばかりなのだから、早く仲のよい夫婦に戻らなくては」と、自分を急かしてしまうことがあります。
例えば、「初めての結婚記念日には元どおりになりたい」と旅行に出かけても、不倫のことが頭から離れず、楽しめないことがあります。
そこで「仲よくするために来たのだから」と無理に笑顔で振る舞おうとすると、かえって辛くなってしまうこともあります。
「いつまでに元に戻る」と期限を決めず、配偶者と安心して過ごせる時間を少しずつ増やしていくことが大切です。
落ち着いて食事や会話ができたといった日々の変化を見ながら、自分のペースで関係を築き直していきましょう。
過去の不倫が発覚した場合の気持ちの整理や、乗り越え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
再構築に向けた話し合いでは、自分の希望を伝えて終わりにせず、配偶者の意見も聞きましょう。
夫婦で守るべきルールは、相手の事情も聞いて決めなければ、実際の生活にそぐわない内容になってしまうためです。
例えば、「毎日19時までに帰宅してほしい」と求めた際に、配偶者から「残業がある日は難しい」と説明されることがあります。
そこで「言い訳は聞きたくない」と切り上げず、「残業の日は事前に連絡し、帰宅予定の時刻を伝える」といった方法を具体的に話し合いましょう。
安心して暮らすために必要なことを伝えながら、配偶者の説明も聞き、二人が納得して守れるルールにしていくことが大切です。
再構築に向けたルールを誓約書にまとめる方法や注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。
再構築を望んでいても、配偶者への不安や不満まで隠す必要はありません。
言いたいことを我慢し続けると、配偶者には何に困っているのかが伝わらず、自分だけが我慢する生活になってしまうためです。
例えば、新生活の家事を一人でこなして疲れていても、「不満を言うとまた不倫されるかもしれない」と考え、手伝ってほしいと言えなくなってしまうことがあります。
そのようなときは、「仕事から帰って夕食を作るだけで精いっぱいだから、後片付けをお願いしたい」と、困っていることや希望を具体的に伝えましょう。
配偶者の機嫌を損ねないことを意識し過ぎず、安心して気持ちを伝えられる夫婦関係をつくっていくことが大切です。
新婚の不倫についてよくある疑問としては、以下の4つが挙げられます。

それでは、これらの疑問を解消していきましょう。
A.新婚で不倫されたという理由を根拠に、結婚を取り消すことはできません。
婚姻は、婚姻意思がある状態で婚姻届を提出することで成立します。
届出時にこれらの条件を満たしていたのであれば、その後に不倫が判明しても、結婚が無効になったり、取り消しとなるわけではありません。
仮に、婚姻取消しが認められたとしても、その効力は将来に向かって生じるため、過去に結婚していた事実までなくなるものではないのです。
そのため、入籍時の婚姻意思や手続に問題がなく、不倫を理由に夫婦関係を終えたい場合は、離婚を検討することになります。
A.配偶者が離婚を拒否していても、裁判離婚によって離婚できる場合があります。
話し合いによる協議離婚が期待できない場合、まず家庭裁判所に離婚調停を申し立て、調停委員を交えて離婚やその条件について話し合うことになります。
調停でも合意できず不成立となった場合は、離婚訴訟を提起することになります。
不倫は離婚事由にあたるため、裁判でその事実が認められれば、配偶者に拒否されていても離婚が認められる可能性があります。
「結婚したばかりだから離婚には応じない」と言われても、それだけで離婚を諦める必要はありません。
集めた不倫の証拠をもとに、裁判で離婚が認められる見通しや手続の進め方を弁護士に相談してみるとよいでしょう。
A.新婚で離婚しても、ご祝儀を贈ってくれた人に返す必要はありません。
ご祝儀は通常、結婚を祝うためのものであり、受け取った後に短期間で離婚したとしても、返還義務が生じるわけではないためです。
法律上の義務がなくても、お祝いをしてくれた人に申し訳ないと感じる場合は、相手との関係や意向を踏まえ、自主的に返すべきか検討するのは問題ありません。
A.親の助けが必要な場合は伝えた方がよいですが、再構築を考えている場合は慎重に判断しましょう。
例えば、一人で抱えていることが辛い場合や、別居のために実家へ戻りたい場合は、親に事情を伝えることで、話を聞いてもらったり生活を助けてもらうことができます。
他方で、不倫があったことを伝えてしまうと、夫婦が再構築を決めていても、親が許せず、その後の付き合いに影響することがあります。
伝える際は、不倫の事実に加えて、「話を聞いてほしい」「配偶者に直接連絡するのは控えてほしい」など、希望する対応も伝えておきましょう。
不倫慰謝料に強い弁護士を探したい場合には、是非、不倫慰謝料弁護士コンパスを活用ください。
不倫慰謝料は交渉力の格差が金額に影響を与えやすく、弁護士の経験や知識次第で結果も変わってきますので、弁護士であれば誰でもいいというわけではありません。
不倫慰謝料弁護士コンパスでは、不倫問題に注力している弁護士を探すことは勿論、地域や個別の相談内容から、あなたにマッチする最高の弁護士を探すことができます。
初回無料相談や電話・オンライン相談可能な弁護士であれば、少ない負担で気軽に相談をすることができます。
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不倫慰謝料弁護士コンパスで
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以上のとおり、今回は、新婚でも不倫する理由を説明したうえで、離婚と再構築の判断基準や慰謝料請求と再構築する際の注意点などを解説しました。
この記事が、新婚でも不倫する理由や再構築を選ぶ際の注意点について知りたいと悩んでいる方の助けになれば幸いです。
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2026年3月25日
不倫ケース別
教師の不倫は、慰謝料や離婚だけではなく、懲戒解雇や人事異動、刑事処罰といった法的なリスクがあります。弱みに付け込まれ揺すられたり、学校にバラすと言われたり、SNSで晒されたりするトラブルもあり、安易な対応はせず、すぐに弁護士に相談しましょう…