部下と不倫が発覚した際のリスク7つ!慰謝料相場と適切な対処法3つ

部下と不倫が発覚した際のリスク7つ!慰謝料相場と適切な対処法3つ

著者情報

籾山 善臣

籾山 善臣 弁護士

リバティ・ベル法律事務所

神奈川県弁護士会所属
取扱分野は、浮気・不倫問題、離婚問題、労働問題等。
【連載・取材】幻冬舎ゴールドオンライン、ちょこっと弁護士Q&A、東京新聞、毎日新聞、週刊女性他

私生活だけでなく、部下との不倫といったように社内で不倫が行われることもあります

部下との不倫は私生活における場合よりも危険性が高く、その態様が企業秩序を害する場合には会社から処分を受けることがあります。

ホウペン

この記事の要点

・部下との不倫は、不倫慰謝料を請求される可能性があるだけでなく、社会的地位に悪影響を与えることがあります。

・部下との不倫発覚前であれば円満な形で関係を終了させ、既に発覚し慰謝料や懲戒処分のおそれがある場合は弁護士に相談するなど適切な対応をしましょう。

この記事を読めば、部下と不倫をしてしまった場合にどうすればいいのかがよくわかるはずです。

目次

1章 部下と不倫しやすい理由5つ

職場における上下関係は、一般的な出会いと比べて特別な繋がりが生まれやすい環境にあります

例えば、部下と不倫しやすい理由として以下の5つが挙げられます。

理由1:上司の立場や経済的な余裕に魅力を感じやすいため
理由2:長い時間を同じ空間で過ごすため
理由3:仕事の悩み相談等で親密になりやすいため
理由4:職場の歓送迎会など非日常的なイベントが多いため
理由5:上下関係により断りにくい状況があるため

1章 部下と不倫しやすい理由5つ

それでは、部下と不倫しやすい理由について順番に説明していきます。

1-1 理由1:上司の立場や経済的な余裕に魅力を感じやすいため

上司は、部下の目には頼もしく魅力的な存在として映ることがあります

仕事で行き詰まっているときの助言や、経済的な余裕から食事をご馳走する等、部下を導いていく立場にあるためです。

例えば、トラブルが起きたときに先頭に立ち解決する姿を見て、配偶者にはない頼りがいを感じ惹かれてしまうケースもあります。

職場での頼もしさや大人の余裕が恋愛感情に結びつきやすいのです。

1-2 理由2:長い時間を同じ空間で過ごすため

職場は一日の大半を過ごす場所であり、毎日顔を合わせていると、自然と親近感が湧きやすくなります

人は接触する回数や一緒にいる時間が長いほど、その相手に好意を心理的に抱きやすいためです。

例えば、朝の挨拶から始まって日中の業務を行い夕方まで同じ部屋で過ごし、相談し合う日々が続くことで、家族よりも長く密な時間を共有することになります。

同じ空間で過ごす時間の長さが関係を深める土台となるのです。

1-3 理由3:仕事の悩み相談等で親密になりやすいため

仕事の相談や愚痴を言い合っているうちに、2人だけの秘密を共有しているような感覚になりやすくなります

職場の苦労や人間関係のストレスは、同じ環境にいる人だからこそ深く理解し合えるためです。

例えば、プロジェクトがうまくいかずに落ち込んでいる部下の話を、親身になって聞いているうちに特別な存在へと変わっていくケースもあります。

共通の悩みを分かち合うことが心の距離を縮める原因となるのです。

1-4 理由4:職場の歓送迎会など非日常的なイベントが多いため

職場のイベントやお酒の席では、普段の仕事では見られない一面が見え、お互いの意識が変わりやすくなります

業務を離れた開放的な雰囲気によって緊張がほぐれ、プライベートな話題にも踏み込みやすくなるためです。

例えば、歓送迎会や忘年会などのにぎやかな席で隣同士になり、普段は話さないような家族の不満や恋愛観を語り合うケースもあります。

このような非日常の場が、一線を越える理由を作ってしまうのです。

1-5 理由5:上下関係により断りにくい状況があるため

上司からの誘いに職場での関係性から断りきれず、不倫関係が始まってしまうことがあります

上司の立場からアプローチをされると、今後の仕事や評価に響くのではないかと部下が不安を抱いてしまうためです。

例えば、食事の誘いや2人きりでの付き合いに対して、本心に反して誘いを受け入れなければならないケースもあります。

職場特有の力関係が関係を断ち切ることを難しくさせてしまうのです。

2章 部下と不倫が始まるきっかけ5つ

部下との不倫は、日々の業務や行動パターンの重なりからスタートすることが多く見られます

例えば、部下と不倫が始まるきっかけとして、以下の5つのきっかけが考えられます。

きっかけ1:通勤の方面が一緒
きっかけ2:残業や休日出勤の対応
きっかけ3:飲み会やその帰り道
きっかけ4:外回りでの共同行動
きっかけ5:私的なやり取り

2章 部下と不倫が始まるきっかけ5つ

それでは、職場で部下との不倫が始まる代表的なきっかけについて順番に説明していきます。

2-1 きっかけ1:通勤の方面が一緒

自宅の方向や利用電車の路線が同じであることは、プライベートな時間を共にするきっかけになります

退勤後の解放された時間の中で、周りの目を気にせずにゆっくりと会話ができる環境が生まれるためです。

例えば、駅のホームで偶然出会って同じ電車に乗り、車内で世間話をしたり、そのまま途中の駅で一緒に軽く飲んで帰ったりするケースもあります。

通勤ルートが重なることで自然と私的な交流が増え、不倫が始まるきっかけとなるのです。

2-2 きっかけ2:残業や休日出勤の対応

他の従業員が誰もいないオフィスで2人きりの状況は、本心を引き出しやすくなります

周囲の視線がなくなることで、職場でありながら2人だけの空間という意識が強まるためです。

例えば、深夜でのトラブル対応や休日のオフィスで一緒に作業をこなしているうちに、連帯感が生まれ恋愛感情へと発展するケースもあります。

誰もいない時間帯の勤務は距離を縮め、不倫が始まるきっかけとなるのです。

2-3 きっかけ3:飲み会やその帰り道

お酒が入る場やその後の帰り道は警戒心が弱くなり、感情が動きやすくなります

職場の肩書きを忘れ、一人の人として向き合う時間が生まれ、雰囲気が変化するためです。

例えば、会社の飲み会が終わったあとに2人だけで2次会へ向かったり、同じ方向に帰る途中で手をつないだりしてしまうケースもあります。

お酒の席やその直後の時間は警戒心を薄れさせ、不倫が始まるきっかけとなるのです。

2-4 きっかけ4:外回りでの共同行動

社外での営業活動や出張など、会社の外で一緒に行動をすることも関係が始まる引き金になります

オフィスの外に出ることでお互いにリラックスした状態になり、小旅行のような感覚を抱きやすくなるためです。

例えば、出張で新幹線や飛行機に並んで座っての移動や、現地のホテルに泊まった日の夜に一緒に食事を楽しむケースもあります。

外回りという開放的な環境が親密さを一気に高めてしまい、不倫が始まるきっかけとなるのです。

2-5 きっかけ5:私的なやり取り

業務用のチャットツールやメールから、個人の連絡先でのやり取りに移行することは、関係が深まるきっかけになります

2人だけの閉じられた連絡手段を持つことで、内容が仕事からプライベートへと変化していくためです。

例えば、最初は仕事の連絡や業務の質問をしていたものの、次第に休日の過ごし方を聞いたり、スタンプを送り合ったりするようになるケースもあります。

個人の空間でのやり取りは私的な時間に入り込みやすく、不倫が始まるきっかけとなるのです。

3章 部下と不倫がバレる原因5つ

職場での不倫は、どれほど注意深く隠しているつもりでも、会社関係者や家族に気づかれてしまうことがあります

例えば、部下と不倫がバレる原因として、以下の5つの原因が考えられます。

原因1:社内における雰囲気の変化
原因2:スケジュールが不自然に一致する
原因3:通知やメッセージ履歴を見られる
原因4:社外で関係者に不倫現場を目撃される
原因5:不倫相手が会社に報告する

3章 部下と不倫がバレる原因5つ

それでは、会社関係者や家族に部下との不倫がバレる原因について、順番に説明していきます。

3-1 原因1:社内における雰囲気の変化

本人達は隠せていると思っていても、毎日接する他の従業員は独特な空気を敏感に察知します

他の従業員と接するときと比べて、話し方や視線の合わせ方が不自然に優しくなったり、逆によそよそしくなったりするためです。

例えば、会議の中で特定の部下の意見ばかりをかばったり、社内で2人きりで話しているときの距離感が妙に近かったりするケースもあります。

無意識に漏れ出す雰囲気が、部下との不倫がバレる原因となるのです。

3-2 原因2:スケジュールが不自然に一致する

有給休暇の取得日や出張・外回りの予定が何度も重なると、周囲や家族に疑念を抱かせるきっかけになります

高頻度でスケジュールが一致すると、意図的に合わせているのではないかと疑念を抱くのが通常なためです。

例えば、部下が休みを取った日に上司も急に外出の予定を入れ、週末の休日出勤がいつも同じ2人の組み合わせといったケースもあります。

予定のデータや行動の記録から、部下との不倫がバレる原因となるのです。

出張と不倫については、以下の記事で詳しく解説しています。

3-3 原因3:通知やメッセージ履歴を見られる

スマートフォンに届いた通知や、やり取りの履歴を見られると、部下との不倫が発覚する原因となります

職場での連絡ツールや個人のアプリを使いこなしていても、通知内容等から、私的なやり取りの内容を把握されてしまうためです。

例えば、自宅のテーブルに置いてあったスマートフォンの画面に、部下からの好意を示すメッセージがポップアップで表示されてしまうケースもあります。

通知内容ややり取りの内容がが見られてしまうと、部下との不倫がバレる原因となるのです。

LINEと不倫の証拠については、以下の記事で詳しく解説しています。

3-4 原因4:社外で関係者に不倫現場を目撃される

会社の近くから離れた場所であっても、会社関係者に2人でいるところを目撃されてしまうことがあります

世間は意外と狭く、休日のデートや勤務後の食事風景は誰の目に留まるか分かりません。

例えば、会社から何駅も離れたレストランで手をつないで歩いていたり、ドライブ中に車内の様子を見られてしまうケースもあります。

会社外での親しい関係を目撃され、部下との不倫がバレる原因となるのです

食事と不貞行為については、以下の記事で詳しく解説しています。

車の中での不倫については、以下の記事で詳しく解説しています。

3-5 原因5:不倫相手が会社に報告する

関係が悪化や将来への不安から、部下自身の口から会社に不倫が報告されることがあります

特に上司側から身勝手な理由で関係を断ち切ろうとした場合に、怒りや傷ついた気持ちから会社を巻き込む決断をされることもあります。

例えば、部下が人事部やコンプライアンス窓口に直接相談へ赴き、これまでの経緯をすべて打ち明けてしまうケースもあります。

相手からの告発によって職場に知れ渡る事態に発展するおそれがるため、部下との不倫がバレる原因となるのです

4章 部下と不倫が発覚した際のリスク7つ

部下との不倫が知れ渡った場合、私生活だけでなく社会的地位にも影響が及ぼすことがあります

例えば、部下と不倫が発覚した際のリスクとして、以下の7つがあります。

リスク1:不倫慰謝料を請求される
リスク2:配偶者から別居や離婚を切り出される
リスク3:職場内での評判が落ちる
リスク4:異動を命じられる
リスク5:懲戒処分を受ける
リスク6:セクハラと主張される
リスク7:退職せざるを得ない状況に追い込まれる

4章 部下と不倫が発覚した際のリスク7つ

それでは、部下との不倫が発覚した際に生じる7つのリスクについて順番に見ていきましょう。

4-1 リスク1:不倫慰謝料を請求される

不倫という行為は法律上の「不法行為」に該当するため、配偶者から不倫の慰謝料を請求されることがあります

請求が認められるかは個々の事案によりますが、認められた場合には慰謝料を支払わなければいけません。

例えば、相手の配偶者から内容証明郵便で300万円を請求する旨の書面が届き、支払いを求められるケースもあります。

部下との不倫は、金銭的な負担を背負うリスクがあるのです

4-2 リスク2:配偶者から別居や離婚を切り出される

不倫は配偶者に対する裏切り行為であり、平穏な婚姻生活や家族の絆が一瞬にして崩壊してしまいます

信頼関係が崩壊すると、配偶者は一緒に生活を続けることはできないと判断することがあります。

例えば、不倫の証拠を提示され別居を切りだされることや、離婚届へのサインを迫られるケースもあります。

部下との不倫は、家族との生活を失ってしまうリスクがあるのです

4-3 リスク3:職場内での評判が落ちる

社内で不倫をしていた事実が周囲に広まると、築き上げてきた仕事上の信頼や人間関係に悪影響を及ぼします

モラルを欠いた行動をする人物であると見なされ、同僚や後輩からの尊敬の念が失われてしまうためです。

例えば、職場で挨拶をしても冷ややかな態度を取られたり、業務上の重要なプロジェクトから外されるケースもあります。

部下との不倫は、職場内での評判が落ち、居場所を失ってしまうリスクがあるのです。

4-4 リスク4:異動を命じられる

会社は職場の秩序を維持し、業務への支障をなくすために、人事異動を行うことがあります

同じ部署に置いたままでは、周囲の業務環境に悪影響を及ぼすおそれがあると判断されることがあるためです。

例えば、労働契約の内容にもよりますが、全く経験のない部署へ配置転換を命じられるケースもあります。

部下との不倫は、不本意な形でのキャリアの変更を余儀なくされるリスクがあるのです。

退職に追い込む異動については、以下の記事で詳しく解説しています。

4-5 リスク5:懲戒処分を受ける

就業規則に違反し、企業秩序に悪影響があると判断された場合、会社から懲戒処分を受けることがあります

従業員は企業秩序順守義務を負っており、会社は義務違反者に対し懲戒処分を行うことができるためです。

例えば、不倫の態様が悪質で周囲への悪影響が予測される場合には、給与を減らされる「減給」の処分や、役職を解かれる「降格」の処分を言い渡されるケースもあります。

部下との不倫は、会社からの処分によって社会的地位を失うリスクがあるのです。

4-6 リスク6:セクハラと主張される

合意の上での付き合いであったとしても、関係がこじれた際に、部下からセクハラがあったと主張されることもあります

職場における上下関係がある以上、部下が従わざるを得なかったと評価される余地が残るためです。

例えば、関係の終わらせたいあまり急いで関係を解消したため、ハラスメントとして訴えられてしまうケースもあります。

部下との不倫は、セクハラによる責任追及のリスクがあるのです。

セクハラと慰謝料相場については、以下の記事で詳しく解説しています。

セクハラによるクビについては、以下の記事で詳しく解説しています。

4-7 リスク7:退職せざるを得ない状況に追い込まれる

不倫が発覚し周囲からの信頼を失うと、会社に残り続けることが精神的に難しくなってしまいます

居場所のない職場に出勤し続けることは、大きなストレスとなるためです。

例えば、社内での陰口や孤立に耐えかねて、自ら退職届を提出して会社を去ることになるケースもあります。

部下との不倫は、長年勤めた職場や安定した収入を失うリスクがあるのです。

5章 部下と不倫に関する判例2つ

部下と不倫に関する判例については以下の2つがあります。

判例1:東京高判昭和41年7月30日労民17巻4号914頁【マルハン事件】
判例2:東京高判昭和41年7月30日労働関係民事裁判例集17巻4号914頁【長野電鉄解雇事件】

5章 部下と不倫に関する判例2つ

それでは、これらの判例について順番に説明していきます。

5-1 判例1:東京高判昭和41年7月30日労民17巻4号914頁【マルハン事件】

【事案】
パチンコ店の店長が、部下との不倫やハラスメントを理由に懲戒解雇されました。

店長は不当な処分であると訴え、地位確認と損害賠償を会社に求めた事案です。

【結論】
懲戒解雇は無効であり、地位が認められました

【理由】
一部の不倫事実は認められ、職場秩序を乱す軽率な行動があったと判断されました。

しかし、懲戒解雇に値するほどの悪質性はなく、会社側の調査も不十分であり、客観的な合理性を欠いており、解雇権の濫用と判断され処分は無効となりました

私生活上の問題が直ちに解雇に繋がらないことを示した事例です。

5-2 判例2:東京高判昭和41年7月30日労働関係民事裁判例集17巻4号914頁【長野電鉄解雇事件】

【事案】
妻子のあるバス運転手が、職場の未成年女子車掌と長期間不倫しました。

相手を妊娠・中絶させ退職に至らせたため、会社は風紀を乱したとして運転手を解雇しました。

これに対し、運転手が解雇の無効を訴えた事案です。

【結論】
解雇は有効であり、運転手の請求は棄却されました

【理由】
バス事業は運転手と車掌が二人きりで長時間勤務するため、企業には厳正な風紀を維持する責務があります。

今回の不倫は職場の秩序を著しく乱し、会社の社会的信用を傷つけ、求人活動にも悪影響を与えたため、労働協約が定める正当な解雇事由に該当します

運転手が部下のような立場にある女子車掌と不倫したことが問題視されています。

非行は単なる私生活上の問題に留まらず、企業の体面を汚し、運営を阻害する重大な行為であるとして、規律維持のための解雇は妥当であると認められました。

6章 部下と不倫を解消する方法4つ

部下との不倫をトラブルに発展させずに終わらせるには、相手の気持ちに配慮し円満な形で終わらせる必要があります

例えば、部下と不倫を解消する方法として、以下の4つがあります。

方法1:業務上の会話のみに限定する
方法2:2人きりになる状況を避ける
方法3:物理的な距離を置く
方法4:双方納得した上で関係を終える

6章 部下と不倫を解消する方法4つ

それでは、部下との不倫関係を解消する方法を順番に説明していきます。

6-1 方法1:業務上の会話のみに限定する

不倫関係を終わらせると決めたら、会話の内容を仕事の話だけに完全に絞ることが大切です

プライベートな話題や世間話を交えていると、親密な雰囲気に戻ってしまい、関係を断ち切ることが難しくなるからです。

例えば、挨拶や業務の進捗確認は丁寧に行う一方で、個人の連絡先へメッセージが届いても、業務上の会話に限定すると伝えることが考えられます。

しっかりと説明した上で、会話の境界線を引くことが円満解決に向けた第一歩となります。

6-2 方法2:2人きりになる状況を避ける

オフィスの内外を問わず、相手と2人だけの空間に身を置かないことが大切です

周囲の目がない場所では本心で話しやすくなり、別れ話がこじれ関係が再燃する原因になるためです。

例えば、残業の時間をずらして一緒に居残ることを避け、外回りや打ち合わせの際には他の同僚にも同行してもらうといった工夫が挙げられます。

このように、物理的に2人きりになるシチュエーションを避けることが重要です。

6-3 方法3:物理的な距離を置く

同じ職場で顔を合わせ続けると関係の解消が難しいと感じる場合には、思い切って働く環境を変えて物理的な距離を作ることが考えられます

不倫相手がいる状態では、どれほど理性を保とうとしても、精神的な負担やストレスが大きくなってしまうためです。

例えば、会社に希望を出して別の部署への異動や、転職を決断して会社を退職するケースもあります。

お互いが見えない環境に身を置くことが、関係を冷ます一助となることもあります。

6-4 方法4:双方納得した上で関係を終える

別れを切り出す際には冷静に話し合い、お互いが交際を続けないことに納得する必要があります

一方的に連絡を拒絶したり、突き放した態度を取ったりすると、相手の恨みを買ってしまい、会社や家族への報告されてしまうことがあります。

例えば、これまでの関係を反省しつつ、「お互いの家族や人生のためにここで終わりにしよう」と誠実に伝えて納得してもらうケースもあります。

丁寧な話し合いによって、お互いが納得できる形を作ることが円満な解決につながります

なお、別れに納得しない相手から手切れ金を要求されることもあります。手切れ金を要求された場合の支払義務や注意点は、以下の記事で確認しておきましょう。

7章 部下と不倫における慰謝料相場

7章 部下と不倫における慰謝料相場

部下と不倫における慰謝料相場は50万円~300万円程度とされています。

慰謝料請求において考慮される事情は、別居・離婚の有無、不倫の回数・期間、婚姻期間、反省の度合い、幼い子どもの有無等が挙げられます。

特に、夫婦関係に与えた影響が大きいとされる、別居・離婚の有無は金額にも影響しやすく、同居・婚姻関係を継続しているケースよりも高くなりやすい傾向があります。

最終的な金額は、当事者間での交渉の経過によっても左右されるため、交渉に不安のある方は弁護士への相談がオススメです

不倫慰謝料の相場については、以下の記事で詳しく解説しています。

8章 部下と不倫で慰謝料請求された際の対処法3つ

突然慰謝料を請求された場合でも、焦らず適切に対応を進める必要があります

例えば、部下と不倫で慰謝料請求された際の対処法として、以下の3つがあります。

対処法1:請求の内容を確認する
対処法2:減額交渉する
対処法3:弁護士に相談する

8章 部下と不倫で慰謝料請求された際の対処法3つ

それでは、慰謝料を請求された際の適切な対処法について順番に説明していきます。

8-1 対処法1:請求の内容を確認する

まず請求内容を確認し、事実と異なる部分がないかを把握することが重要です

慰謝料の金額は事実の内容で左右されるため、内容の正確性を確認しておく必要があるためです。

例えば、書面記載の「不倫の回数」や「期間」を記憶等と照らし合わせ、客観的な事実関係を整理するケースが挙げられます。

交渉に移る前に、事前に請求内容の正確性をチェックしておくといいでしょう。

8-2 対処法2:減額交渉する

提示された慰謝料金額が相場よりも高い場合には、適正な金額になるよう減額交渉を行います

請求当初の金額は高めに設定されていることが多く、慰謝料を減額できる可能性があるためです。

例えば、既に反省していることを伝え謝罪したうえで、減額を求めたりするケースもあります。

請求金額が高いと感じたら、相場を確認した上で話し合い、適正な金額となるよう減額交渉するといいでしょう。

不倫慰謝料の減額交渉については、以下の記事で詳しく解説しています。

8-3 対処法3:弁護士に相談する

慰謝料を請求され、相手方との交渉に不安を感じたら、早期に弁護士に相談することをオススメします。

弁護士であれば、職場の人間関係や今後のキャリアに配慮しつつ、相手方とのやり取りを代行して穏便な解決を図ることができるためです。

例えば、弁護士に窓口が窓口となることで、一人で交渉手続を進めなければいけないという精神的な負担だけでなく、会社への不倫の報告を防ぐといったことも可能です。

慰謝料を請求され不安を感じられていましたら、一人で悩まずぜひご相談ください。

9章 部下と不倫に関するよくある疑問3つ

部下と不倫に関するよくある疑問としては、以下の3つがあります。

9-1 Q1:配偶者から部下にだけ慰謝料請求されることはありますか?
9-2 Q2:部下と不倫が発覚したらいきなり解雇されることはありますか?
9-3 Q3:不倫相手の部下にも慰謝料を負担してもらうことはできますか?

9章 部下と不倫に関するよくある疑問3つ

これらの疑問を順番に解消していきましょう。

9-1 Q1:配偶者から部下にだけ慰謝料請求されることはありますか?

A.不倫をされた側の配偶者は、自分の配偶者ではなく、不倫相手である部下にだけ慰謝料を請求することができます

不倫の責任は当事者双方にありますが、婚姻を継続する場合には、自分の配偶者に請求すると同じ財布から支払われることとなり、請求の意味が薄いためです。

例えば、離婚を望まない場合には、家計を守るために不倫相手である部下にだけ全額請求することもあります。

この場合、部下の側は慰謝料支払い後に求償権を行使し、または求償権を根拠とする減額交渉を行うことがあります。

不倫の慰謝料は離婚しないでも請求できることについては、以下の記事で詳しく解説しています。

9-2 Q2:部下と不倫が発覚したらいきなり解雇されることはありますか?

A.部下との不倫が発覚した場合でも、それだけを理由にいきなり解雇することは難しいです

不倫は私生活上の出来事であり、企業秩序を乱したと言えない限りは、懲戒解雇するだけの正当な理由があったとはいえないためです。

例えば、休日に2人で出かけホテルに入っていったという事情だけをもって解雇するのは難しいでしょう。

ただし、解雇の正当性は個々の事情によって左右されるため、不倫を理由に解雇されてしまったら早期に弁護士に相談することをオススメします。

懲戒解雇については、以下の記事で詳しく解説しています。

9-3 Q3:不倫相手の部下にも慰謝料を負担してもらうことはできますか?

A.部下との不倫で慰謝料を請求された場合、部下にも負担をしてもらうことができます

不倫は当事者双方の責任であり、一方が全額支払った場合には、もう一方(部下)に求償権として負担分を支払ってもらうことができるためです。

例えば、300万円の慰謝料を全額支払った上司が、事後的に部下の責任割合に応じた額を部下に請求するケースもあります。

一時的に全額負担する必要があるものの、後から責任の分担を求めることが可能なのです。

10章 不倫慰謝料に強い弁護士を探すなら弁護士コンパス

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11章 まとめ

以上のとおり、今回は、部下と不倫についてバレる原因や発覚によるリスクを説明したうえで、不倫慰謝料の相場と具体的な対処法について解説しました。

この記事が、部下と不倫をしてしまってどうすればいいのか悩んでいる方の助けになれば幸いです。

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籾山 善臣

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【連載・執筆等】幻冬舎ゴールドオンライン、ちょこ弁|ちょこっと弁護士Q&A他
【取材実績】東京新聞2022年6月5日朝刊、毎日新聞 2023年8月1日朝刊、週刊女性2024年9月10日号、区民ニュース2023年8月21日

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