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2025年3月8日
労働一般
厚生労働省のブラック企業リスト(2024)!地域と掲載企業の傾向
ブラック企業リスト掲載の事案は、労働安全衛生法違反が多く、実際のイメージとは異なる部分があります。今回は、ブラック企業リストとその内容について説明したうえで、ブラック企業を見極めるための簡単なチェックリストについて解説していきます。
更新日:2026/10/28
労働一般
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ブラック企業リストについて知りたいと悩んでいませんか?
就職活動でブラック企業を避けるためにも、入社する会社がブラック企業なのか事前に知っておきたいですよね。
一般に「ブラック企業リスト」と呼ばれる資料の一つに、厚生労働省が公表する「労働基準関係法令違反に係る公表事案」があります。
法令違反の疑いで送検された事案などをまとめた資料であり、掲載企業を国が「ブラック企業」と認定した一覧ではありません。
そのため、ブラック企業リストは就職活動で企業を選ぶ際の参考となるのです。
しかし、ブラック企業リストは、すべてのブラック企業を掲載しているわけではないため、あなた自身の目で見極める必要があります。
実は、昨今、ブラック企業から賃金や残業代が支払われていないとご相談いただくことが非常に増えています。ブラック企業リストだけでは、ブラック企業の見極めが難しいことも多いのです。
この記事をとおして、就職先企業に悩まれている労働者の方々に、ブラック企業を避けるために必要な知識をお伝えすることができれば幸いです。
今回は、ブラック企業リストとその内容について説明したうえで、リストの注意点とブラック企業を見極めるための簡単なチェックリストについて解説していきます。
具体的には、以下の流れで解説していきます。

この記事を読めば、どのような企業がブラック企業リストに掲載されているのかよくわかるはずです。
厚生労働省のブラック企業リストについては、以下の動画でも詳しく解説しています。
厚生労働省のブラック企業リストについては、以下のショート動画で60秒程度にまとめています。時間がない方は是非コチラをご覧ください。
目次

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厚生労働省は、各都道府県の労働局が公表した送検事案や局長指導事案を「労働基準関係法令違反に係る公表事案」として掲載しています。
「ブラック企業リスト」は、この資料を指す際に使われる俗称です。
この記事では、2026年9月30日に公表された資料を使い、令和7年9月1日から令和8年8月31日までに公表された事案を紹介します。
公表される企業の基準2つを整理すると以下のとおりです。
※参考:平成29年3月30日基発0330第11号「掲載する事案」
ここでは、厚生労働省が2026年9月30日に公表した資料に基づき、掲載された事案の傾向を見ていきます。
対象は、令和7年9月1日から令和8年8月31日までに公表された393件です。
資料の掲載行を1件として数えているため、同じ企業が別の行に掲載されている場合もそれぞれに含めており、393社という意味ではありません。
法令別では、労働安全衛生法を含む事案が287件で、全体の73.0%を占めています。
労働基準法を含む事案は45件、最低賃金法を含む事案は62件です。
なお、1件に複数の法令が記載されている場合は各法令に数えているため、法令別の件数を足しても公表事案数とは一致しません。
※出典:厚生労働省「労働基準関係法令違反に係る公表事案」(2026年9月30日公表)を基に集計。
所在地別では、大阪府が44件、愛知県が25件、東京都が17件、兵庫県と愛媛県がそれぞれ16件となっています。
この件数は、資料の所在地欄に記載された都道府県ごとに数えたもので、公表した労働局や違反が起きた場所ごとの件数ではありません。
事業所数などの違いを調整していないため、件数だけで地域の法令違反の起こりやすさを比較することはできません。
都道府県ごとの件数は、次の表のとおりです。
※出典:厚生労働省「労働基準関係法令違反に係る公表事案」(2026年9月30日公表)を基に集計。
ブラック企業リストで公表されている事案においては、違反する法令に一定の傾向があります。
具体的には、ブラック企業リストで公表されている事案の傾向3つを整理すると以下のとおりです。
それでは、これらの傾向について順番に説明していきます。
ブラック企業リストで公表されている事案の傾向1つ目は、労働基準法違反です。
今回の公表資料で労働基準法が記載された45件を、条文別に見ると以下のとおりです。
※同じ事案に複数の条文が記載されている場合は、それぞれの条文に数える方法で集計しています。
このように、労働基準法に違反する場合、労働時間と賃金等の重大な労働条件に関する違反が多くなっています。
ブラック企業リストで公表されている事案の傾向2つ目は、最低賃金法違反です。
今回の公表資料で最低賃金法が記載された事案は62件で、いずれも第4条が記載されています。
給与の額が最低賃金を下回る事案に加え、定期賃金そのものを支払わなかった事案も含まれています。
具体的には、公表されている事案では以下のような違反例が紹介されています。
ブラック企業リストで公表されている事案の傾向3つ目は、労働安全衛生法違反です。
今回の公表資料で労働安全衛生法が記載された287件を、条文別に見ると以下のとおりです。
※出典:厚生労働省・2026年9月30日公表版を基に集計。
公表されている事案では、事業者が労働者を使用する場合に、必要な措置を行っていなかったことが多くなっています。
例えば、公表されている事案では以下のような違反例が紹介されています。
ブラック企業がリストとしてまとめられていることで、様々なメリットが生じます。
具体的には、ブラック企業リストのメリット3つを挙げると以下のとおりです。
それでは、これらのメリットについて順番に説明していきます。
ブラック企業リストのメリット1つ目は、情報の信頼性が高いことです。
ブラック企業リストは、公的機関である厚生労働省が作成したものであり、社会的な信頼が確立されているためです。
そのため、情報の正確性が担保されており、企業を適切に評価しやすくなるのです。
ブラック企業リストのメリット2つ目は、企業選びのリスクを回避できることです。
ブラック企業がリストとして一元化されていることで、事前に就職先がブラック企業なのか確認することができるためです。
実際、求人を探す際にブラック企業リストがあれば、自分に適した求人を見つけやすくなるでしょう。
ブラック企業リストのメリット3つ目は、コンプライアンス意識が向上することです。
ブラック企業リストに掲載されると、企業の評判が下がり、離職率が増えるだけでなく求職者も減少するリスクがあるためです。
このようなリスクを避けるため、企業は法令順守に努める必要がありコンプライアンス意識が向上するのです。
ブラック企業リストを利用するにあたり、注意していただきたい点がいくつかあります。
具体的には、ブラック企業リストの注意点3つを整理すると以下のとおりです。
それでは、これらの注意点について順番に説明していきます。
ブラック企業リストの注意点1つ目は、掲載されていないブラック企業も存在することです。
ブラック企業リストは、特に悪質性の高い事案について、1年間掲載するものであるためです。
そのため、軽微な事案や掲載から1年経過した企業については、ブラック企業リストに載っていないことがあるのです。
ブラック企業を回避したい場合、企業の労働条件等から実質的に判断することが大切となります。
ブラック企業リストの注意点2つ目は、労働安全衛生違反が多いことです。
ブラック企業と聞くと、「長時間残業」や「残業代未払い」等のイメージがついています。
今回の公表資料では、労働安全衛生法が記載された事案は287件、労働基準法または最低賃金法が記載された事案は、重複を除いて106件です。
ただし、この資料だけで長時間労働や賃金不払いの発生状況全体を把握できるわけではありません。
そのため、労働基準法違反や最低賃金法違反の企業を回避したい場合には、労働条件や労働環境を慎重に確認しておくことが重要です。
ブラック企業リストの注意点3つ目は、下請け企業の掲載が中心となっていることです。
下請け企業が法律に違反する原因は様々ですが、原因の1つに発注元からの無理な要請が挙げられます。
下請け企業が無理な要請に応えた結果、労働環境が悪化したとしても、発注元がブラック企業リストに掲載されることはないのです。
そのため、下請け企業がブラック企業リストに掲載されても、根本的な解決に繋がらないことがあるのです。
就職活動でブラック企業を避けるためには、ホワイト企業との違いを見分ける方法を押さえておくことが大切です。
具体的には、ブラック企業とホワイト企業を見極めるポイント10個を、チェックリスト形式で簡単に整理すると以下のとおりです。
そのため、ブラック企業を回避したい場合、これらのポイントを事前に確認しておくといいでしょう。
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以上のとおり、今回は、ブラック企業リストとその内容について説明したうえで、リストの注意点とブラック企業を見極めるための簡単なチェックリストについて解説していきます。
この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。
この記事が、ブラック企業リストについて知りたいと悩んでいる方の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。
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