不貞裁判の体験談!おすすめブログや知恵袋とポイント【弁護士解説】

不貞裁判の体験談!おすすめブログや知恵袋とポイント【弁護士解説】

著者情報

籾山 善臣

籾山 善臣 弁護士

リバティ・ベル法律事務所

神奈川県弁護士会所属
取扱分野は、浮気・不倫問題、離婚問題、労働問題等。
【連載・取材】幻冬舎ゴールドオンライン、ちょこっと弁護士Q&A、東京新聞、毎日新聞、週刊女性他

不貞のトラブルについては交渉で解決できる場合ばかりではなく、裁判になることもあります

実際に不貞裁判を経験した方々の話を見ていくことで、不貞裁判がどのようなものかイメージを持ちやすくなるでしょう。

ホウペン

この記事でわかること

・不貞裁判については、時間と労力がかかる一方で、裁判所により事案に応じた適正な判断がされます。

・不貞裁判については、法的な見通しに基づいて適切な主張を行う必要があり、裁判例の傾向を無視した主張や不合理な主張を行っても有利にはなりません。

・不貞の裁判の中で和解が成立することも多く、慰謝料が請求金額の2分の1~3分の1程度に減額されることも少なくありません。

この記事を読めば、不貞裁判がどのようなものか具体的にイメージを持つことができるはずです。

不倫の裁判の解説は、「不倫の裁判とは?不貞・浮気の慰謝料や費用やデメリットと流れ・期間」をご覧ください。

目次

1章 不貞裁判の体験談ブログ

不貞裁判の体験談については、実際に不貞裁判を経験した方々がブログとして公開しているものが数多くあります

このような中でも、不貞裁判のイメージをもつにあたり、とくにおすすめとして紹介させていただきたいものを3つ厳選すると以下のとおりです。

ブログ名事案の概要見どころ
それでも私は夫の不倫相手に慰謝料を請求した!夫のW不倫をめぐり、筆者が不倫相手女性を訴え、離婚せずに200万円以上の慰謝料を獲得した体験談。訴状作成へのこだわり、証拠の使い方、相手女性の反論への冷静な分析など、慰謝料請求裁判の実情が具体的に描かれている。
一度死んだ私。不倫夫との闘いから幸せになるまでのブログ夫の不倫発覚後、夫から離婚調停・裁判を起こされ、精神的DVや詐病などの主張を受けた筆者の体験談。不倫された側が裁判で受ける二次的な苦しみと、それでも闘い続ける筆者の姿がリアルに描かれている。
サレ妻から愛され妻へ~夫の不倫が終わり5年~夫の不倫相手が慰謝料請求に応じず、筆者が訴訟を起こした体験談。慰謝料相場の低さ、求償権、弁護士費用など、慰謝料請求の厳しい現実が率直に語られている。

それでは、これらのブログについて順番に説明していきます。

1-1 ブログ1:それでも私は夫の不倫相手に慰謝料を請求した!

1-1 ブログ1:それでも私は夫の不倫相手に慰謝料を請求した!【概要】
このブログは、夫のW不倫により深く傷ついた筆者が、不倫相手女性に対して慰謝料請求訴訟を行った実体験をもとにした体験談です

示談交渉から裁判へ進む段階として、訴状の作成、証拠の出し方、裁判所への提出後の流れ、そして相手女性から届いた答弁書の内容までが描かれています。

筆者は、弁護士に任せきりにするのではなく、自分自身でも訴状の内容や表現に強くこだわり、夫婦関係が円満だったこと、不倫による精神的苦痛の大きさ、不倫相手側の責任をどう伝えるかを丁寧に考えています。

最終的には、夫と別居も離婚もしないまま、不倫相手から200万円以上の慰謝料を獲得したという結果が示されており、裁判のリアルな進み方や当事者の心理がわかる内容になっています。

【見どころ】
一番の見どころは、筆者が「ただ慰謝料を請求する」だけではなく、訴状の一文一文にどのような意図を込めたのかを細かく語っている点です。

弁護士の作成した文案に対して、「これでは自分の被害の重さが伝わらない」と感じ、自分の家庭状況や夫婦関係、不倫の悪質性が裁判官に伝わるように修正していく過程は、非常にリアルです。

また、証拠を最初からすべて出すのではなく、相手の主張を見てから反論に使うという考え方も印象的です

さらに、相手女性の答弁書では、「夫婦関係は破綻していた」「離婚していないから慰謝料は減額されるべき」「不倫を容認する発言があった」など、慰謝料を減額するための主張が並びます。

それに対し、筆者が動揺せず、訴状と答弁書を照らし合わせて分析していく姿から、慰謝料請求の裁判では相手の反論を冷静に読み解くことが重要だと伝わってきます。

第2幕 不倫相手を訴える①〜訴状作成~ | それでも私は夫の不倫相手に慰謝料を請求した!

1-2 ブログ2:一度死んだ私。不倫夫との闘いから幸せになるまでのブログ

1-2 ブログ2:一度死んだ私。不倫夫との闘いから幸せになるまでのブログ【概要】
このブログは、結婚当初から続いていた夫の不倫が発覚し、その後、夫から離婚調停・裁判を起こされた筆者が、夫や不倫相手との争いを乗り越えていく過程を記録した体験談です

今回の記事では、夫が裁判の中で、筆者を「不貞を疑って夫を精神的に追い込んだ悪妻」と主張したことや、筆者の体調不良を「詐病」とまで言いがかりをつけたことが語られています

筆者は、本人訴訟や差し押さえ、離婚訴訟への出席などを必死に行ってきた一方で、トラウマやフラッシュバック、頭痛、眩暈、希死念慮に苦しんでいたと述べています。

裁判所が夫の責任を認めたことが、筆者にとって大きな救いになったという内容です。

【見どころ】
見どころは、不倫された側が裁判の中でさらに傷つけられていく苦しさが、非常に率直に書かれている点です。

不倫そのものだけでなく、不倫した側が責任を逃れるために、相手を加害者のように主張することの残酷さが強く伝わってきます。

また、筆者が体調不良を抱えながらも、本人訴訟や差し押さえなどに必死で対応してきた姿から、裁判の負担の大きさや、精神的に追い詰められた当事者の現実が感じられます。

苦しい時に思い出す夫の主張 | 一度死んだ私。不倫夫との闘いから幸せになるまでのブログ

1-3 ブログ3:サレ妻から愛され妻へ~夫の不倫が終わり5年~

1-3 ブログ3:サレ妻から愛され妻へ~夫の不倫が終わり5年~【概要】
このブログは、夫の不倫が発覚したものの、離婚ではなく再構築を選んだ筆者が、不倫相手への慰謝料請求やその後の心情をつづる体験談です

今回の記事では、夫の不倫相手K子が慰謝料請求に応じなかったため、筆者が訴訟を起こしたものの、不貞慰謝料の相場や裁判の現実に強い失望を感じている様子が書かれています。

特に、離婚していない場合の慰謝料額が数十万円から100万円程度とされることや、不倫相手に請求しても求償権によって夫側に一部負担が戻る可能性があることに対し、筆者は「心の傷に比べてあまりにも安い」と怒りと悔しさをにじませています

また、不倫相手側の言い分がほとんど嘘だと感じたことや、「お金がないから払えない」と主張されたことへの不信感も語られています。

【見どころ】
見どころは、再構築を選んだサレ妻の立場から、不倫慰謝料請求の現実的な厳しさが率直に語られている点です。

不倫によって受けた精神的苦痛は非常に大きいにもかかわらず、裁判上の慰謝料額は思ったほど高くならないことへの怒りや虚しさが強く伝わってきます。

また、不倫相手だけを相手に慰謝料請求しても、求償権の問題が出てくるという点にも触れており、感情面だけでなく、実際に請求する際の現実的な難しさもわかる内容です。

さらに、弁護士費用として30万円以上を支払っていることも書かれており、慰謝料請求は精神的にも金銭的にも負担が大きいことが伝わる記事になっています。

【再】裁判の行方 | サレ妻から愛され妻へ〜夫の不倫が終わり5年〜

不倫慰謝料の相場については、以下の記事で詳しく解説しています。

2章 不貞裁判の体験談と知恵袋

不貞裁判の体験談については、知恵袋の質問や回答からも垣間見えます

実際に裁判で体験した様々な悩みが質問という形で蓄積されています。

例えば、不貞裁判の体験がわかる知恵袋としては、以下の3つがあります。

知恵袋1:和解案が裁判官より出されている事案
知恵袋2:訴状が届いた後謝罪に行ったら警察を呼ばれた事案
知恵袋3:裁判で決まった慰謝料が回収できない事案

これらについて順番に説明していきます。

2-1 知恵袋1:和解案が裁判官より出されている事案

2-1 知恵袋1:和解案が裁判官より出されている事案
不貞相手との裁判中に、裁判官から和解案が提示されているものの、質問者は和解に応じるつもりはなく、判決後も控訴して裁判を長引かせたいと考えている事案です。

背景には、夫に不貞相手の存在を隠されたまま離婚させられたという強い怒りがあり、現在も元夫と不貞女性が交際していることへの悔しさが述べられています。

慰謝料額の多寡よりも、裁判をできるだけ長引かせることで相手に精神的負担を与えたいという思いが中心にある体験談です。

至急不貞裁判について詳しい方教えてください。今裁判中ですが、和解案が裁判… – Yahoo!知恵袋

裁判官が和解を勧める理由については、以下の記事で詳しく解説しています。

2-2 知恵袋2:訴状が届いた後謝罪に行ったら警察を呼ばれた事案

2-2 知恵袋2:訴状が届いた後謝罪に行ったら警察を呼ばれた事案
不倫を理由に相手の妻から訴えられ、裁判所から訴状が届いた事案です

質問者は、まず謝罪して誠意を見せたいと考え、不倫相手の妻の自宅を訪問しました。

しかし、インターホン越しに少し話したところで警察を呼ばれてしまい、その行動が裁判上不利に扱われるのではないかと不安に感じています。

つまり、不貞裁判で訴えられた側が、謝罪目的で相手方の自宅を訪問したものの、警察を呼ばれたため、その行動の影響を心配している体験談です

不倫で訴えられ、裁判所から訴状が届きました。 – まずは誠意を見せるのが… – Yahoo!知恵袋

2-3 知恵袋3:裁判で決まった慰謝料が回収できない事案

2-3 知恵袋3:裁判で決まった慰謝料が回収できない事案
不倫裁判で慰謝料200万円の支払いが決まったものの、相手から実際に回収できず困っている事案です

相手は実家暮らしのフリーターで、目立った財産もなさそうなため、判決や和解で支払い義務が認められても、現実にお金を回収できるのか不安に感じています。

また、回収手段として差押えを考えているものの、差し押さえられる対象が給料だけなのかも疑問に思っています。

つまり、不貞裁判で慰謝料200万円の支払いが決まったが、相手に資力が乏しく、実際の回収や差押えの可否に悩んでいる体験談です

不倫で裁判をして慰謝料200万の支払いが決まりましたが回収できません。 -… – Yahoo!知恵袋

慰謝料請求されたけど払えない場合については、以下の記事で詳しく解説しています。

3章 不貞裁判の解決事例

不貞裁判の解決事例を見ていくことで、実際に相談前と相談後の状況やこれについて弁護士の視点での考えを知ることができます

例えば、不貞裁判の解決事例として読んでいただきたいのは以下の3つです。

解決事例1:700万円の不貞慰謝料請求を訴訟対応により180万円で解決した事例
解決事例2:330万円の慰謝料請求を受け負担割合を100万円まで抑えた事例
解決事例3:複数の浮気相手に慰謝料請求をして合計300万円以上を回収した事例

それでは、これらの解決事例を順番に説明していきます。

3-1 解決事例1:700万円の不貞慰謝料請求を訴訟対応により180万円で解決した事例

3-1 解決事例1:700万円の不貞慰謝料請求を訴訟対応により180万円で解決した事例
妻から不貞行為を理由に、離婚に伴う慰謝料として700万円を請求され、すでに裁判を起こされていた事案です

男性は不貞行為自体は認めていたものの、請求額が高すぎるのではないかと考え、弁護士に相談しました。

裁判では、不貞に至った経緯や慰謝料額を判断する事情を整理し、700万円は法的に高額すぎると主張しました。

その結果、最終的に慰謝料は180万円となり、請求額から大きく減額された形で解決しました。

つまり、不貞を理由に妻から700万円の慰謝料を請求された男性が、裁判で適切に反論した結果、180万円まで減額して解決した事例です

700万円の不貞慰謝料請求を受けたものの、訴訟対応により180万円で解決した事例

3-2 解決事例2:330万円の慰謝料請求を受け負担割合を100万円まで抑えた事例

3-2 解決事例2:330万円の慰謝料請求を受け負担割合を100万円まで抑えた事例
不倫を理由に相手方から訴訟を起こされ、不倫相手と連帯して330万円の慰謝料を請求された事案です

ご依頼者様は、突然の高額請求に不安を感じ、「本当に全額を支払う必要があるのか」と悩み、弁護士に相談しました。

弁護士が、不貞行為の内容や婚姻関係への影響、責任割合などを踏まえて交渉した結果、慰謝料は連帯して200万円まで減額されました。

さらに、ご依頼者様の実際の負担分は5割の100万円となり、当初請求額から230万円の負担軽減につながりました。

つまり、不倫慰謝料として330万円を請求されたものの、交渉により総額200万円、ご本人の負担は100万円まで抑えて解決した事例です

330万円の慰謝料請求を受け負担割合を100万円まで抑えた事例

3-3 解決事例3:複数の浮気相手に慰謝料請求をして合計300万円以上を回収した事例

3-3 解決事例3:複数の浮気相手に慰謝料請求をして合計300万円以上を回収した事例
夫のLINEに違和感を覚えた妻が証拠収集を進めたところ、夫が出会い系サイトを利用し、複数の女性と不倫していたことが判明した事案です

弁護士に依頼後、関係が確認された5名の女性に対して慰謝料請求を行いました。

そのうち3名とは交渉で合意し、残る2名については訴訟を起こしたうえで、最終的に和解が成立しました。

結果として、5名の不倫相手から合計300万円以上の慰謝料を回収することができました。

つまり、夫の複数不倫が判明した妻が、5名の不倫相手に慰謝料請求を行い、交渉と裁判を通じて合計300万円以上を回収した事例です

複数の浮気相手に対して慰謝料請求を行い、合計300万円以上を回収した事例

4章 弁護士の体験談から学ぶ不貞裁判の実態

多くの事案を取り扱ってきた弁護士の視点から、不貞裁判の実情や現場でよく見られる傾向について詳しくお伝えします

当事者とはまた違った観点から不貞裁判のイメージが持ちやすくなるはずです。

例えば、不貞裁判を多く体験した弁護士としては、以下の実態を知っていただきたいと考えています。

実態1:婚姻関係の破綻の抗弁のハードルは高い
実態2:独身だとも思っていたとの言い分は通りにくい
実態3:ラブホテルで何もしてないは信じてもらえない
実態4:原告の請求金額から大幅に減額されることも多い
実態5:不貞裁判になった後も和解が成立することは多い

それでは、不貞裁判のポイントについて順番に見ていきましょう。

4-1 実態1:婚姻関係の破綻の抗弁のハードルは高い

不貞裁判において、訴えられた側から「不倫が始まる前から夫婦仲は冷え切っており、婚姻関係は破綻していた」という反論がなされることは多いです。

しかし、この主張が裁判所に認められるためのハードルは極めて高いというのが現実です

なぜなら、裁判所は「単に仲が悪かった」という主観的な状態ではなく、長期間の別居や離婚調停の開始など、客観的に見て修復が不可能な状態であったかを厳格に判断するからです。

例えば、同じ屋根の下で生活を続けていたり、食事や洗濯を共にしていたりする状況では、たとえ会話がなくても「破綻していた」とは認められないケースがほとんどです。

このように、婚姻関係の破綻を理由に責任を免れるのは、容易なことではありません。

4-2 実態2:独身だとも思っていたとの言い分は通りにくい

相手が既婚者だとは知らなかった」という言い分も、裁判で認められるのは非常に難しいといえます。

法律上は、わざと知っていた場合(故意)だけでなく、不注意で気づかなかった場合(過失)でも、慰謝料の支払い義務が生じるためです。

例えば、同じ職場であったり、SNSで家族の存在を推測できたりする状況であれば、「既婚者だと気づくチャンスがあったはずだ」と判断される可能性が高いです。

相手が独身と偽るために偽造した独身証明書を見せるといった特殊な工作をしているような場合は別ですが、少なくとも過失が認められて慰謝料の支払い義務を負うことが一般的です。

既婚者だと知らなかった場合については、以下の記事で詳しく解説しています。

4-3 実態3:ラブホテルで何もしてないは信じてもらえない

不貞の証拠としてラブホテルへの出入りを指摘された際、「中には入ったが、相談に乗っていただけで何もしていない」という反論がなされることがあります。

しかし、このような主張が裁判所で信じてもらえることは、ほとんどありません

裁判所は、一般常識に照らして「異性が二人きりでラブホテルに滞在した」という事実があれば、それだけで肉体関係があったと推認するからです。

例えば、数時間にわたって滞在していたのであれば、中での具体的な行動を証明できなくても、不貞行為があったという結論になります。

不自然な言い逃れをすることは、かえって裁判官の印象を悪くし、慰謝料額を増額させる要因にもなりかねません。

4-4 実態4:原告の請求金額から大幅に減額されることも多い

裁判の最初に届く「訴状」には、300万円や500万円といった高額な請求金額が記載されていることがよくあります

しかし、この数字を見てパニックになる必要はありません。

なぜなら、判決で認められる金額は、原告の希望額よりも大幅に低くなるケースが多いからです。

裁判所は、不倫の期間や回数、離婚に至ったかどうか、相手方の経済状況などを総合的に判断し、過去の裁判例に基づいた適正な金額を算出します。

例えば、請求額が330万円であっても、実際の解決額が100万円から150万円程度に落ち着くことは珍しくありません。

当初の数字はあくまで原告側の言い値であり、裁判を通じて法的な相場へと調整されていくことになります。

4-5 実態5:不貞裁判になった後も和解が成立することは多い

裁判というと、最終的に裁判官が判決を下して決着をつけるイメージがあるかもしれません

しかし実際には、裁判の途中で双方が話し合いを行い、譲歩し合って解決する「和解」で終わる事案が非常に多いです。

和解には、判決まで進むよりも早期に紛争を解決できたり、分割払いの交渉がしやすかったりするというメリットがあります。

お互いにこれ以上の裁判の長期化を避けたいと考えた場合、裁判官から提示された解決案に合意することで、スムーズに手続きを終えることができます。

5章 不貞裁判の流れとポイント

実際に不貞裁判がどのように進んでいくのか、その具体的な流れと各段階でのポイントを見ていきましょう。

裁判はドラマのような一瞬のやり取りで決まるものではなく、数ヶ月から1年程度の時間をかけて、書面のやり取りを積み重ねていく手続きです。

例えば、不貞裁判は、「訴訟の提起」→「書面での主張・立証」→「和解の試み」→「証人尋問」→「判決」という順で進んでいきます。

それでは、裁判の始まりから終わりまでの流れを順番に見ていきましょう。

5-1 訴訟の提起

裁判は、慰謝料を請求する側(原告)が裁判所に「訴状」を提出することから始まります

裁判所は当事者からの申し立てがない限り、裁判は始まらないからです。

例えば、原告がこれまでの経緯や請求する金額をまとめた訴状を提出すると、裁判所がその内容を確認し、相手方(被告)に訴状を送り届けます。

訴状を受け取った被告は、指定された日までに自分の言い分をまとめた「答弁書」を提出しなければなりません。

これを放置してしまうと、原告の言い分をすべて認めたとみなされてしまうため、速やかな対応が求められます。

訴状が届いたらどうすればいいかについては、以下の記事で詳しく解説しています。

5-2 書面での主張・立証

裁判のメインとなる段階は、お互いの主張を書面でぶつけ合い、それを裏付ける証拠を出し合う「主張・立証」の手続きです

裁判官は、どちらの言い分が正しいかを判断するために、客観的な事実があるかどうかを慎重に確認していくためです。

例えば、原告側が「不倫があった」と主張すれば、被告側は「それは事実ではない」あるいは「既婚者だとは知らなかった」といった反論を行います。

これらのやり取りは、1ヶ月から1ヶ月半に1回程度のペースで開かれる「期日」ごとに行われ、写真やメールの履歴、報告書などの証拠が順次提出されます。

この段階を丁寧に行うことが、自分に有利な結論を導くための土台となります。

5-3 和解の試み

主張と証拠が出揃ってきた段階で、裁判官から「話し合いで解決しませんか」と和解を勧められることが多くあります

判決で白黒をつけるよりも、双方が納得できる条件で合意する方が、早期の解決や確実な支払いにつながりやすいからです。

例えば、裁判官が双方の言い分を踏まえた上で、「これくらいの金額で解決してはどうでしょうか」と具体的な和解案を提示することがあります。

和解が成立すれば、その場で裁判は終了し、判決と同じ効力を持つ「和解調書」が作成されます。

上手に交渉することで少ない負担と労力で、より柔軟な良い解決をできる可能性があります。

5-4 証人尋問

和解がまとまらない場合には、当事者や証人が裁判所に出向き、裁判官の前で直接話をする「証人尋問(本人尋問)」が行われます

書面だけでは判断が難しい事実関係について、直接話を聞くことで信憑性を確かめていくのです。

例えば、不倫の有無や婚姻関係の状況について、原告と被告がそれぞれ相手の弁護士や裁判官からの質問に答えていきます。

テレビドラマの裁判シーンに最も近い場面ですが、実際には非常に緊張感があり、精神的な負担も大きい手続きです。

尋問が終わると、裁判官はすべての証拠を総合して最終的な判断を下す準備に入ります。

5-5 判決

すべての審理が終わると、裁判所が最終的な結論である「判決」を言い渡します

これにより、慰謝料の支払い義務があるのか、あるとしたら具体的にいくらなのかという公的な判断が確定します。

例えば、裁判官が「被告は原告に対し、150万円を支払え」といった判決を下せば、被告はその金額を支払う法的義務を負うことになります。

もし判決内容に不服がある場合には、上の裁判所へ「控訴」をすることも可能ですが、基本的にはこの判決をもって一つの区切りとなります。

判決が出た後も支払いがなされない場合には、差し押さえなどの強制執行の手続きに進むことも検討されます。

民事裁判判決後の流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。

6章 不貞裁判についてよくある疑問

不貞裁判についてよくある疑問としては、以下の4つがあります。

Q1:不貞裁判にはどのくらいの期間がかかる?
Q2:不貞裁判の対応にかかる負担はどれくらい?
Q3:不貞裁判にかかる弁護士費用は?
Q4:不貞裁判は自分でもできる?

これらの疑問を順番に解消していきましょう。

6-1 Q1:不貞裁判にはどのくらいの期間がかかる?

A.不貞裁判にかかる期間は、半年から1年程度になるケースが一般的です

裁判の手続きは1ヶ月に1回程度のペースで進むため、どうしても一定の月日が必要になるからです。

例えば、争いが少なく早期に和解ができる場合は半年以内に終わることもありますが、証人尋問まで進むと1年以上かかることもあります。

交渉による解決よりも時間がかかることは理解しておきましょう。

6-2 Q2:不貞裁判の対応にかかる負担はどれくらい?

A.裁判の負担には、大きく分けて「時間的負担」と「精神的負担」の2つがあります

書面の作成や証拠の整理に時間がとられるだけでなく、相手方の主張を読み、反論を考え続けることは大きなストレスになるためです。

例えば、仕事の合間に打ち合わせをしたり、休日を資料作成に充てたりする必要が出てきます。

こうした負担を最小限にするためには、専門家である弁護士に依頼すると良いでしょう。

弁護士に依頼すれば、期日への出頭は勿論、書面の作成や証拠の整理などについても、弁護士が代わりに行ってくれることになります。

6-3 Q3:不貞裁判にかかる弁護士費用は?

A.弁護士費用の目安は、着手金と報酬金を合わせて合計で60万円から100万円程度になることが多いです

内訳としては、最初にお支払いいただく「着手金」が20万円から40万円程度、解決後に成果に応じて支払う「報酬金」がその同額程度となるのが一般的です。

例えば、獲得できた慰謝料の額や、減額できた幅によって報酬金は変動します。

依頼する事務所によって料金体系は異なるため、事前にしっかりと見積もりを確認することが大切です。

6-4 Q4:不貞裁判は自分でもできる?

A.法律上、弁護士を立てずに自分自身で裁判を行う「本人訴訟」も可能ではあります

しかし、法的に有効な主張を組み立てたり、適切な証拠を提出したりすることは、専門知識がない方にとっては非常に難易度が高い作業です。

例えば、感情に任せた主張を繰り返しても裁判所には認めてもらえず、結果として不利な判決が出てしまうリスクがあります。

納得のいく解決を目指すのであれば、弁護士へ依頼されることをお勧めいたします。

7章 不倫慰謝料に強い弁護士を探すなら弁護士コンパス

不倫慰謝料に強い弁護士を探したい場合には、是非、不倫慰謝料弁護士コンパスを活用ください

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8章 まとめ

以上のとおり、今回は、不貞裁判の体験談について、おすすめブログや知恵袋とポイントを解説しました。

この記事が不貞裁判がどのようなものか実際に体験してみた人の話が知りたいと考えている方の助けになれば幸いです。

以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。

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質問2 婚姻期間はどのくらいですか?
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不倫の状況

質問3 不倫関係はどのくらい続いていましたか?
質問4 肉体関係を持った回数はどのくらいですか?
質問6 不倫が発覚した後、2人の関係はどうなりましたか?
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籾山 善臣

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【連載・執筆等】幻冬舎ゴールドオンライン、ちょこ弁|ちょこっと弁護士Q&A他
【取材実績】東京新聞2022年6月5日朝刊、毎日新聞 2023年8月1日朝刊、週刊女性2024年9月10日号、区民ニュース2023年8月21日

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