
2025年5月2日
法律一般
法律の条・項・号の読み方や書き方、見分け方|条文に1項は書かない?
法律については、条を細分化したものが項、更に項を細分化したものが号となります。読み方は、「じょう、こう、ごう」です。今回は、法律の条・項・号の読み方や書き方、見分け方を解説していきます。
更新日:2026/09/21
法律手続

少額訴訟の費用がどのくらいかかるのか、費用倒れにならないか不安に感じている方もいるでしょう。
少額訴訟で裁判所に納める金額は、請求金額や申立方法、相手方の人数によって変わります。
また、弁護士へ依頼する場合には、裁判所へ納める費用とは別に弁護士費用も必要です。
この記事では、少額訴訟にかかる費用の内訳、費用倒れになるケース、相手に請求できる費用、費用を抑える方法までわかりやすく解説します。

この記事の要点
・2026年5月21日以降に提起する少額訴訟では、郵便費用相当額が申立手数料に一本化されています。
・例えば、20万円を請求し、相手方が1名の場合、裁判所へ納める金額は書面申立てで4,500円、電子申立てで3,400円です。
・弁護士へ依頼する場合には、裁判所へ納める費用とは別に弁護士費用がかかります。
・請求金額が少ない場合や通常訴訟へ移行した場合などには、費用倒れになる可能性があります。
・訴訟費用の一部は相手方に負担を求められることがありますが、すべての支出を相手に請求できるわけではありません。
この記事を読めば、少額訴訟の費用を安く抑えるためにはどうすればいいのかがよくわかるはずです。
目次

弁護士コンパスで
各分野に強い弁護士を探す
少額訴訟にかかる費用は、1万円〜2万円程度です。
少額訴訟とは、60万円以下の金銭の支払いをめぐるトラブルを、簡易裁判所で1回の審理で解決するための制度です。
請求金額も少ないため費用も、通常の訴訟と比べて安くなりやすいのです。
例えば、請求額が20万円の場合、収入印紙代は2,000円、郵便切手代は数千円程度で、合計しても1万円を超えることはあまりありません。
これにコピー代や交通費を含めても、通常は1万~2万以内に収まります。
つまり、少額訴訟を利用する際には、大きな経済的負担を心配する必要はありません。
ただし、無料で裁判所を利用できるわけではないので、1万円~2万円程度は最低限用意しておきましょう。
少額訴訟の申立て方法や必要な書類、手続の流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。
少額訴訟でかかる主な費用としては、以下の3つがあります。
2026年5月21日以降に提起する事件では、従来のように予納郵便切手を別に準備する方式ではなく、郵便費用相当額を申立手数料と合わせて納付する仕組みに変わっています。
それでは、それぞれの費用について順番に見ていきましょう。
少額訴訟を起こす場合には、請求する金額などに応じた申立手数料を裁判所に納めます。
2026年5月21日以降に提起する新法適用事件について、被告が1名の場合の申立手数料は以下のとおりです。
| 請求金額 | 書面申立 | 電子申立 |
| 10万円まで | 3500円 | 2400円 |
| 20万円 | 4500円 | 3400円 |
| 30万円 | 5500円 | 4400円 |
| 40万円 | 6500円 | 5400円 |
| 50万円 | 7500円 | 6400円 |
| 60万円 | 8500円 | 7400円 |
※2026年5月21日以降に提起する新法適用事件で、被告が1名の場合です。被告が2名以上の場合には、2人目以降1名につき2,000円が加算されます。
例えば、20万円を請求する少額訴訟では、書面で申し立てる場合は4,500円、mintsを利用して電子申立てをする場合は3,400円です。
この金額には郵便費用相当額も含まれているため、従来のように予納郵便切手を別に用意する必要はありません。
電子申立てでは書面申立てより申立手数料が1,100円低く設定されています。
請求金額や被告の人数によって金額が変わるため、実際に申し立てる際には裁判所が公表している最新の手数料早見表を確認しましょう。
書面で少額訴訟を申し立てる場合には、訴状や証拠などを準備するための印刷代やコピー代がかかることがあります。
必要となる金額は、提出する書類や証拠の量によって変わります。
一方、mintsを利用して電子提出する場合には、紙で用意する書類を減らせることがあります。
裁判所へ出向く場合には、往復の交通費がかかります。
少額訴訟は原則として1回の審理で解決を目指す手続ですが、実際に裁判所へ行く場合には、その交通費もあらかじめ考えておくとよいでしょう。
少額訴訟は本人だけでも行えますが、弁護士に依頼する場合には10万円〜20万円程度の費用がかかることが多いです。
なぜなら、弁護士に依頼する際には着手金や報酬金といった費用体系が存在し、請求額に応じて計算されるためです。
この金額を理解しておくことで、弁護士に頼むべきかどうか、費用倒れを防ぐために慎重な判断ができるようになります。
例えば、旧弁護士報酬基準では、着手金は「経済的利益の8%(最低額10万円)」、報酬金は「経済的利益の16%」とされていました。
請求額が30万円であれば、着手金は最低額10万円、報酬金(全額回収できた場合)は4万8千円となり、合計15万円近くになる計算です。
請求額が低い少額訴訟に弁護士費用を支払うと、費用の方が高くついてしまうこともあります。
弁護士に依頼するかどうかは、請求額や相手方との交渉状況を踏まえて慎重に検討することが大切です。
少額訴訟は費用が安い制度ですが、条件によっては「費用倒れ」になってしまうことがあります。
訴訟を維持するための費用が、勝ち取れる金額よりも大きくなってしまうことがあるからです。
どのような場合に費用倒れが生じるのかを知っておけば、無駄な出費を避け、より現実的な選択ができるようになります。
例えば、少額訴訟が費用倒れになるケースとしては、以下の3つがあります。

それでは、これら3つのケースについて順番に見ていきましょう。
少額訴訟は相手方が同意しないと、通常訴訟に移行してしまいます。
通常訴訟になると期日が複数回に増え、弁護士費用や交通費なども膨らむため、支出が大きくなってしまうからです。
例えば、少額訴訟なら1回の出廷で済むところ、通常訴訟では3回以上出廷することもあり、そのたびに時間や費用がかかります。
つまり、相手が少額訴訟を拒否した場合には、費用倒れになる可能性が高まる点に注意が必要です。
請求金額が少ない場合には、少額訴訟をしても費用に見合わないことがあります。
少額訴訟では、請求金額が少なくても申立手数料がかかるほか、手続の方法によっては印刷代や交通費なども必要になるためです。
例えば、1万円を請求し、相手方が1名の場合、裁判所に納める金額は、書面申立てでは3,500円、電子申立てでは2,400円です。
これに印刷代や交通費などが加わると、勝訴して全額を回収できても、実際に手元に残る金額は小さくなります。
そのため、請求金額が少ない場合には、少額訴訟にかかる費用や手間と回収できる金額を比較したうえで、話し合いなど別の方法も含めて検討するとよいでしょう。
少額訴訟で敗訴した場合も、費用倒れとなることがあります。
裁判所に納めた申立手数料や、印刷代、交通費などを負担しても、請求した金額を相手から回収できないためです。
例えば、10万円を請求しても請求が認められなければ、10万円を回収することはできず、訴訟のために支出した費用や手間が残ることになります。
また、判決では訴訟費用をどちらが負担するかについても定められるため、敗訴した場合には相手方の訴訟費用の一部を負担することもあります。
そのため、少額訴訟を起こす前に、手元にある証拠や相手方の主張を整理し、請求が認められる見込みを検討しておくとよいでしょう。
少額訴訟で勝訴した場合には、申立手数料など一定の訴訟費用について、相手方に負担を求められることがあります。
民事訴訟法では、訴訟費用は敗訴した当事者が負担することが原則とされているためです。
訴訟費用には、裁判所に納めた申立手数料のほか、法律で定められた範囲の書類作成費用や期日への出頭に関する旅費・日当などがあります。
ただし、実際に支出した費用がすべてそのまま相手方の負担になるわけではありません。
また、判決で訴訟費用の負担が定められても、具体的な金額を相手方へ請求するには、訴訟費用額確定処分の手続が必要となることがあります。
一方、弁護士費用は原則として訴訟費用には含まれないため、弁護士に支払った金額をそのまま相手方へ請求できるわけではありません。
和解で終了する場合には、それぞれが自分の訴訟費用を負担する内容とすることも多いため、和解条項も確認する必要があります。
そのため、少額訴訟で勝訴しても、かかった費用がすべて戻ってくるわけではないと考えておくとよいでしょう。
少額訴訟の費用を安く抑える方法としては、以下の4つがあります。

少額訴訟では、請求金額や申立方法、書類の準備方法、利用する裁判所によって、実際に負担する費用が変わることがあります。
それでは、少額訴訟の費用を安く抑える方法を順番に見ていきましょう。
少額訴訟の費用を抑えるためには、根拠のない過大な請求をしないようにしましょう。
裁判所に納める申立手数料は、請求する金額が高くなるほど増えるためです。
例えば、相手方が1名の場合、10万円を請求するときの申立手数料は、書面申立てでは3,500円、電子申立てでは2,400円です。
これに対して、50万円を請求するときは、書面申立てでは7,500円、電子申立てでは6,400円となります。
そのため、実際に請求できる金額を超えて請求額を大きくすると、その分だけ申立手数料も増えることになります。
請求できる金額とその根拠を整理したうえで、適切な請求額を設定しましょう。
少額訴訟の費用を抑える方法として、電子申立てを利用することも考えられます。
2026年5月21日以降に提起する少額訴訟では、mintsを利用して電子申立てをすることができ、書面で申し立てる場合よりも申立手数料が安く設定されています。
例えば、20万円を請求し、相手方が1名の場合には、書面申立てでは4,500円ですが、電子申立てでは3,400円です。
また、訴状などを電子データで提出できるため、印刷やコピーにかかる費用を減らせる場合もあります。
mintsを利用できる場合には、書面申立てと電子申立ての費用を比較したうえで、利用を検討するとよいでしょう。
提出する書類や証拠は、必要なものに絞り込むことが費用削減につながります。
資料が多くなるほど印刷代やコピー代がかさみ、費用が増えてしまうからです。
例えば、関係の薄い資料まで大量に印刷すると数千円単位の出費になりますが、要点を整理して提出すれば数百円程度に抑えられます。
必要な証拠を厳選して提出することで、費用を無駄に増やさず効率的に訴訟を進めることができます。
交通費を減らすには、自宅や職場から近い裁判所に訴訟を提起することが有効です。
少額訴訟は簡易裁判所で行うため、法律上の管轄が複数考えられるケースでは、近い裁判所を選べる場合があるからです。
例えば、相手方の住所地だけでなく、契約を履行した場所や支払いが行われるはずだった場所も管轄になることがあります。
近くの裁判所を選べば往復の交通費や移動時間を節約できます。
管轄の範囲を確認し、自分にとって通いやすい裁判所を選ぶことが費用削減のポイントです。
弁護士コンパスでは、分野別に注力している弁護士を探すことは勿論、地域や個別の相談内容から、あなたにマッチする弁護士を探すことができます。
初回無料相談や電話・オンライン相談可能な弁護士であれば、少ない負担で気軽に相談をすることができます。
実際にあなたが相談したい分野の弁護士コンパスにアクセスし弁護士を探してみましょう。
どのようにして弁護士を探せばいいか分からないという場合には、まずは試しにこの弁護士コンパスを使ってみてください。

弁護士コンパスで
各分野に強い弁護士を探す
以上のとおり、今回は、少額訴訟の費用はいくらかについて説明したうえで、費用倒れになるケースや相手に請求できるかと節約法3つを解説しました。
この記事の内容を簡単にまとめると以下のとおりです。
この記事が少額訴訟の費用がどのくらいかかるのか知りたいと悩んでいる方の助けになれば幸いです。
弁護士に相談する
人気記事

2025年5月2日
法律一般
法律については、条を細分化したものが項、更に項を細分化したものが号となります。読み方は、「じょう、こう、ごう」です。今回は、法律の条・項・号の読み方や書き方、見分け方を解説していきます。

2025年12月7日
法律相談
弁護士への宛名の書き方は、「〇〇法律事務所 弁護士〇〇〇〇先生」と記載するのが一般的です。今回は、弁護士への宛名の書き方について、敬称は様ではなく先生であることを説明したうえで、手紙や封筒の記載例を紹介します。

2025年11月13日
法律手続
証拠説明書は、主張書面に比べ軽視されがちですが、立証の全体像を示すうえで重要な書面となります。今回は、証拠説明書とは何かを説明したうえで、テンプレート書式や書き方と簡単な記載例11個を紹介しながら、実務上の取り扱いや注意点を解説します。