不倫5年目!?長期間浮気のリスク3つや慰謝料と時効【弁護士解説】

不倫5年目!?長期間浮気のリスク3つや慰謝料と時効【弁護士解説】

著者情報

籾山 善臣

籾山 善臣 弁護士

リバティ・ベル法律事務所

神奈川県弁護士会所属
取扱分野は、浮気・不倫問題、離婚問題、労働問題等。
【連載・取材】幻冬舎ゴールドオンライン、ちょこっと弁護士Q&A、東京新聞、毎日新聞、週刊女性他

不倫が5年目となっている場合には、法的なリスクも高まっています

慰謝料も高額化しがちです。不貞行為があったのが5年前の場合は時効が成立している可能性もあります。

今回は、不倫5年目のケースについて、長期間の浮気のリスク3つや慰謝料と時効を解説します。

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この記事の要点

・不倫が5年続いている状況というのは、一般的にも、法的にも、非常に長いです。

・不倫が5年続いている場合は、慰謝料の増額事由となり、法的なリスクも高まります。

・不貞行為があったのが5年前の場合には、時効が問題となる可能性があります。

この記事を読めば、不倫が5年続いている場合にどうすればいいのかがよくわかるはずです。

1章 不倫5年目って長すぎ!?

不倫が5年続いているという状況は、一般的な感覚や法律の視点から見ても、非常に長い期間であるといえます

これほど長い月日が流れると、単なる「一時の気の迷い」では済まされず、生活の一部として深く定着してしまっていることが多いからです。

株式会社カケコムが行った調査(対象:不倫経験者100名)によると、不倫期間が「3年以上」と回答した人は全体の1割程度に留まっています。

約半数の人が1年前後で関係を終えているというデータと比較しても、5年という歳月がいかに異例であるかがわかります。

例えば、5年もあれば生まれたばかりの子供が幼稚園や保育園を卒園するほどの時間が経過します。

それだけ長い間、配偶者を欺き続けてきたという事実は法的な責任の重さにも直結してきます

5年という数字は世間一般の基準からも、法律上の「長期間」という判断からも、非常に重い意味を持ってくることを知っておきましょう。

2章 5年続く不倫のリスク

不倫が5年という長い月日にわたっている場合、その分リスクも大きくなります

これだけ長い間関係が続くと、お互いの生活や感情が深く絡み合ってしまい、いざ離れようとしたときに自分たちだけでは解決できない事態になりやすいのです。

例えば、長期間の不倫で直面しやすいリスクとしては以下の3つがあります。

リスク1:泥沼化
リスク2:慰謝料の高額化
リスク3:社会的な信用の喪失

それでは、5年という月日がもたらすリスクについて、一緒に順番に見ていきましょう。

2-1 リスク1:泥沼化

5年も不倫が続くと、相手への情や執着が強くなりすぎてしまい、関係を終わらせようとしても激しいトラブルになる「泥沼化」のリスクが高まります

最初は割り切った関係だったとしても、5年という歳月はお互いを「なくてはならない存在」に変えてしまいます。

例えば、別れを切り出したことで相手が自暴自棄になってしまい、深夜に何度も電話をかけてきたり、突然自宅の近くまで来たりするような事態も考えられます。

また、お互いの家族に事実を打ち明けると脅し合ったり、実際に周囲を巻き込んで収拾がつかなくなったりすることもあるでしょう。

このように、時間が経つほどに穏やかな解決は難しくなっていきます

2-2 リスク2:慰謝料の高額化

不倫の期間が5年に及んでいると、配偶者から請求される慰謝料の金額がどうしても膨らんでしまいがちです

法律の世界では、不倫の期間が長いほど「裏切られた側のショックが大きく、家庭を壊した責任も重い」と判断される傾向にあるためです。

5年もの長期に及ぶ不倫が発覚したことによって離婚にまで至ってしまう可能性もあります。

例えば、毎年のように旅行へ出かけたり、配偶者が辛かった時期に不倫相手にかまけて冷たく接したりしていたと言った事情も主張されやすくなるでしょう。

2-3 リスク3:社会的な信用の喪失

長期間の不倫は、万が一周囲に知られたときに、これまで築き上げてきた社会的な信用を一瞬で失ってしまう怖さがあります

5年もの間嘘をつき通して平気で生活をしていたという事実からは、この日とのことは信じられないと感じる方が多いでしょう

例えば、離婚しなかったとしても配偶者の親族などの信頼を回復することは難しいでしょう。

これだけの期間不倫を続ければ職場や近所にもバレている可能性もあり、悪い噂をされている可能性もあります。

一度失ってしまった信用を取り戻すには、これまでの5年よりもずっと長い時間と、並大抵ではない努力が必要になります

3章 不倫5年目と慰謝料金額の相場

不倫慰謝料の相場は一般には、50万~300万円程度です。

しかし、不倫が5年続いた場合の慰謝料は、相場の中でも高い金額となる傾向にあります

数ヶ月の交際と5年の交際では、家庭の平和を乱した度合いが全く異なりますし、これだけ長期の不倫の場合には離婚にまで至ってしまうことも多いためです。

不倫慰謝料の裁判でも、不倫の1年を超えてくると長いと判断れやすくなってきます。

本来、不倫慰謝料は、別居も離婚もしていないなら100万前後、別居に至っているなら150万円前後、離婚に至っているなら200万円前後。妊娠などが加わればそれ以上となるのが一般的です

ただし、不倫期間が5年以上となると上記の相場に数十万円程度の金額が上乗せされてしまう可能性があります

このように、5年という長い月日は、不倫慰謝料金額の増額要素となります。

不倫慰謝料の相場については、以下の記事で詳しく解説しています。

4章 5年前の不倫と時効

不倫が5年前のことなら、もう慰謝料を支払わなくていい「時効」になっているかもしれません

不倫と相手の両方を知ってから3年が経つと、時効により、基本的には慰謝料を請求できなくなるという決まりがあるからです。

以下では、慰謝料を請求したい側と慰謝料を請求される側について、5年前の不倫と時効のポイントをそれぞれ説明していきます。

ただし、時効の問題については専門的で、対応や判断が難しいこともあるので、弁護士に相談することがおすすめです。

4-1 慰謝料を請求したい側のポイント

慰謝料を請求したい側からすれば、5年前の不倫でもあきらめるのはまだ早いかもしれません

相手が誰なのかを最近知ったばかりであれば、そこから3年以内なら請求できる可能性があるからです。

もし期限がギリギリなら、内容証明郵便を送って一時的に時効を止めたり、話し合いの約束をメールで残したりして、権利が消えないように工夫することが必要です。

4-2 慰謝料請求された側のポイント

慰謝料を請求された側の立場では、相手が5年以上前からすべてを知っていたのなら「時効です」と言って支払いを断れる可能性があります

ここで気をつけたいのは、うっかり不倫を認めて「払います」と言ったり、少しだけお金を渡したりしないことです。

一度でも認めてしまうと、せっかく過ぎた時間がリセットされて、また最初からカウントが始まってしまうからです。

5章 5年の不倫でよくある疑問3つ

5年の不倫でよくある疑問としては、以下の3つがあります。

Q1:既婚者同士の不倫で5年続くことはある?
Q2:旦那の5年続いている不倫が発覚したら?
Q3:不倫発覚から5年後に離婚したら慰謝料請求できる?

それでは、これらの疑問を順番に解消していきましょう。

5-1 Q1:既婚者同士の不倫で5年続くことはある?

A.既婚者同士の、いわゆる「ダブル不倫」が5年続くケースは、決して珍しいことではありません

お互いに家庭があるからこそ、無理に離婚を迫らずに「今の生活を壊さない範囲で付き合える都合のいい相手」として、結果的に関係が長引いてしまうことがあるからです。

例えば、子供が自立するまではお互いに家庭を守るという暗黙の了解があったり、たまに会うだけの関係がちょうどいい距離感になっていたりするケースもあります。

しかし、期間が長くなるほどリスクは2倍になり、発覚したときは双方の家庭が崩壊する深刻な事態を招きます。

5年も続いているのであれば、これ以上取り返しのつかないことになる前に、一度冷静に自分自身の本当の幸せを考え直してみる時期だといえます。

5-2 Q2:旦那の5年続いている不倫が発覚したら?

A.旦那さんの5年にわたる不倫がわかったら、まずは「離婚するのか」それとも「やり直すのか」を冷静に考えましょう

離婚を決意するのであれば、長期間の不倫を理由に相応の慰謝料を請求し、これから生活していくために有利な離婚条件を獲得できるよう準備します。

一方で、離婚せずにやり直す道を選ぶのであれば、必ず「誓約書」を作っておきましょう。

「二度と会わない」「次に破ったら慰謝料をいくら支払う」と書面に残すことで、相手に責任を自覚させ、再発を防ぐことができます。

不倫の誓約書については、以下の記事で詳しく解説しています。

5-3 Q3:不倫発覚から5年後に離婚したら慰謝料請求できる?

A.不倫がわかった当時は離婚せず、その5年後に改めて離婚することになった場合でも、元配偶者に対して離婚の慰謝料を請求できる可能性があります

不倫そのものの時効は過ぎていても、不倫が原因で「離婚することになったこと」への慰謝料(離婚慰謝料)の時効は、離婚した日から3年以内とされているからです。

ただし、不倫相手に対しては、特段の事情のない限り、離婚慰謝料を請求することはできないので、不倫と相手を知ってから5年経っているのであれば慰謝料の請求は難しくなります(最判平成31年2月19日)。

なお、特段の事情というのは、不倫相手が夫婦を離婚させるために意図的に婚姻関係に不当な干渉をしたような場合です。

6章 不倫慰謝料に強い弁護士を探すなら弁護士コンパス

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7章 まとめ

以上のとおり、今回は、不倫5年目のケースについて、長期間の浮気のリスク3つや慰謝料と時効を解説しました。

この記事が5年続く不倫に悩んでいる方の助けになれば幸いです。

以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。

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【連載・執筆等】幻冬舎ゴールドオンライン、ちょこ弁|ちょこっと弁護士Q&A他
【取材実績】東京新聞2022年6月5日朝刊、毎日新聞 2023年8月1日朝刊、週刊女性2024年9月10日号、区民ニュース2023年8月21日

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