弁護士へメール無料相談する際の書き方・やり取り!例文と4つのコツ

弁護士へメール無料相談する際の書き方・やり取り!例文と4つのコツ

著者情報

籾山 善臣

籾山 善臣

リバティ・ベル法律事務所

神奈川県弁護士会所属。不当解雇や残業代請求、退職勧奨対応等の労働問題を数多く担当している。【著書】長時間残業・不当解雇・パワハラに立ち向かう!ブラック企業に負けない3つの方法 【連載】幻冬舎ゴールドオンライン:不当解雇、残業未払い、労働災害…弁護士が教える「身近な法律」、ちょこ弁|ちょこっと弁護士Q&A他 【取材実績】東京新聞2022年6月5日朝刊、毎日新聞 2023年8月1日朝刊、週刊女性2024年9月10日号、区民ニュース2023年8月21日


弁護士にメールで相談をしたいと悩んでいませんか

電話だと中々繋がらなかったり、相談内容を整理できなかったりしますので、メールでの相談の方が安心と感じる方も多いですよね。

弁護士へメール相談をする際には、相談内容の概要や事実関係、相談したいことを書くようにしましょう

事案ごとに記載すべき内容のポイントがありますので、ケース別で例文を確認しておくと上手なメールになるでしょう。

弁護士へメールで相談をする際には、長文にせず、感情的な記載を避け、簡潔に記載するのがコツです。依頼を検討している場合はその旨も書くといいでしょう。

メール相談については、メリットとデメリットがありますので、あなたにとって適切な相談方法を選ぶようにしましょう。

無料でメール相談をできる弁護士を探すには、インターネットで個別に事務所を検索するか、ポータルサイトを利用するかのどちらかになります。

もし、あなたが弁護士にメールで相談したいと考えている場合には、「弁護士コンパス」を利用いただくことがおすすめです

実は、昨今、弁護士の敷居は下がってきて、気軽にメールで相談できる弁護士も少しずつ増えてきました

この記事をとおして、弁護士へのメール相談を上手に活用していただくためのノウハウを分かりやすくお伝えしていくことができれば幸いです。

今回は、弁護士へメール無料相談する際の書き方・やり取りを説明したうえで、例文と4つのコツを解説していきます。

具体的には、以下の流れで説明していきます。

この記事を読めば、弁護士にメール相談をするにはどうすれいばいいのかがよくわかるはずです。

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目次

1章 弁護士へメール相談をする際の書き方|テンプレート

弁護士へメール相談をする際には、必要な情報を過不足なく整理して伝えることが大切です

例えば、弁護士への相談メールのテンプレートは以下のとおりです。

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弁護士へメール相談をする際の書き方

弁護士へメール相談をする際の書き方|テンプレート

それでは、弁護士へメール相談をする際の書き方について順番に説明していきます。

1-1 ①件名

弁護士に相談メールを送る際は、1行で内容が伝わる件名にすることが大切です

件名が分かりにくいと、弁護士が状況を判断しづらく、返信が遅れてしまうこともあるためです。

例えば、「【ご相談】貸金トラブルについて」など、相談内容が一目で分かる件名にすると安心です

短くシンプルな件名にすることで、読み手にとって分かりやすくなります。

1-2 ②宛名

宛先には、法律事務所名と弁護士名を丁寧に記載します

これは、ビジネスメールとしての基本であり、誰宛の相談なのかを明確にするために必要です。

例えば、「●●法律事務所 弁護士●●●●先生」のように書くと適切です。

宛名を整えることで、誠実な印象を与えることができます。

弁護士への宛名については、以下の記事で詳しく解説しています。

1-3 ③挨拶

挨拶文では、簡単な名乗りとメールを送った理由を伝えます

これは、弁護士が相談者の背景を理解しやすくなるためです。

例えば、「突然のご連絡で失礼いたします。私は、〇〇と申します。貸金トラブルについてご相談したくご連絡いたしました。」のように書きます。

必要最低限の丁寧な挨拶にとどめれば十分です。

1-4 ④相談内容の概要

概要では、現在どのような問題で困っているかを1~2行でまとめます

理由は、弁護士が全体像を素早く把握できるためです。

例えば、「知人にお金を貸しましたが約束の日に返済されず、対応に困っています。」などと端的に書きましょう。

簡潔にまとめるほど読み手に伝わりやすくなります。

1-5 ⑤事実関係

事実関係は時系列で整理します

弁護士は事実の流れからトラブルの原因や今後の方針を判断するため、順序立てて書かれているほど理解しやすくなります。

例えば、以下のようにまとめます。

・〇〇年〇月〇日:知人から「一時的に資金が必要」と言われた
・〇〇年〇月〇日:私が〇〇円を貸した
・〇〇年〇月〇日:返済期日だったが返済がなかった
・その後:相手から「借りた金額が違う」と言われている

このように事実を整理することで、相談の正確性が高まります。

1-6 ⑥相談したいこと

相談したい点は箇条書きで分かりやすく整理します

弁護士が具体的に回答しやすくなるためです。

例えば、以下のようにまとめます。

・今後どのように返済を求めていくべきか
・相手とのやり取りで注意する点
・裁判外での解決が可能か
・弁護士費用や依頼の流れ

質問を明確にしておくと、返信内容もより具体的になります。

1-7 ⑦結び

結びでは、返信へのお願いと追加情報の提供意思を簡潔に伝えます

丁寧な印象を保ちつつ、弁護士が返信しやすくなるためです。

例えば、「お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。必要な情報があればお知らせください。」のように書きます。

柔らかい締めくくりにすると好印象です。

1-8 ⑧相談者の基本情報

最後に、相談者の基本情報をまとめて記載します

弁護士が相談者の地域や連絡手段を把握でき、必要な場合には速やかに連絡できるためです。

例えば、次のように整理します。

――――――――――
【お名前】●●●●
【ご住所】●●県●●市
【電話番号】●●●-●●●●-●●●●
【メール】●●●@●●●
【相談方法】メール相談を希望/面談も検討
――――――――――

この情報が揃っていると、弁護士側も連絡しやすく、相談が円滑に進みます。

ホウペン

コラム:弁護士から返信が返ってきた後のやり取り

弁護士から返信が来た後は、落ち着いて必要な情報を追加しながらやり取りを続けることが大切です

返信内容を丁寧に確認することで、誤解を防ぎ、より適切なアドバイスを受けられるようになります。

まず、弁護士のメールを読んだら、「質問されていること」「追加で求められている情報」がないか確認しましょう。

例えば、「いつ貸したのか教えてください」「資料があれば送ってください」などと聞かれている場合は、分かる範囲で簡潔に回答すれば十分です。

返信するときは、次の3つを意識するとやり取りがスムーズになります。

●聞かれたことに順番に答える
●必要な情報だけを短くまとめる
●分からないところは「確認中です」と正直に伝える

また、返信が遅れそうなときは、「〇日頃にご返信いたします」と一言伝えておくと丁寧な印象になります。

もし依頼を考えている場合は、「費用の目安や、依頼した場合の流れも教えていただけますでしょうか」と付け加えると、次のステップに進みやすくなります。

2章 ケース別!弁護士へメール相談をする際の例文

弁護士へメール相談をする際には、悩んでいる問題ごとに必要な情報が少しずつ異なります

なぜなら、法律問題は分野によって注意点や確認すべき事実が変わり、相談内容の伝え方によって弁護士の判断のしやすさが大きく変わるためです

ケース別の例文を知っておくと、相談内容を整理したり、言葉にしにくい状況をまとめたりしやすくなります。

例えば、代表的な5つのケース別の例文のポイントは以下のとおりです。

労働問題:どのトラブルかを端的に伝え、関連する事実を時系列で整理する
不倫問題:肉体関係の有無、既婚者と知っていたか、別居や離婚の状況を書く
離婚問題:別居の有無や話し合いの進み具合など家庭の状況を簡潔にまとめる
債務整理問題:借金総額と返済が難しくなった理由を整理する
相続問題:相続人の人数や財産の種類など全体像をまとめる

それでは、弁護士へメール相談をする際のケース別例文について順番に見ていきましょう。

2-1 労働問題:どのトラブルかを端的に伝え、関連する事実を時系列で整理する

労働問題では、まず「どのようなトラブルか」を端的に伝えることが大切です

解雇・残業代・ハラスメントなど、悩んでいる内容によって弁護士が確認すべき事実が変わるためです

トラブルの種類を明確にすると、その後の事実整理もスムーズになります。

例えば、次のようにまとめると分かりやすくなります。

――――――――――
【件名】
【ご相談】労働トラブル(解雇・残業代など)について

【宛名】
●●法律事務所
弁護士●●●●先生

【本文】
突然のご連絡で失礼いたします。
私は〇〇と申します。
会社での労働トラブルについてご相談したくメールいたしました。

現在、会社から突然「〇月末で退職してほしい」と言われ、理由が示されていません。
また、残業代の未払いもあるように感じており、対応に悩んでいます。

簡単ですが、事実を時系列で整理いたします。
・〇〇年〇月〇日:上司から退職の打診を受けた
・〇〇年〇月〇日:退職届の提出を求められた
・残業について説明を求めても回答がない
・就業規則の内容はまだ確認できていない

今後どのように対応すべきか、注意点を含めて教えていただけますと幸いです。
――――――――――

2-2 不倫問題:肉体関係の有無、既婚者と知っていたか、別居や離婚の状況を書く

不倫問題では、「肉体関係の有無」「相手が既婚者だと認識していたか」「別居や離婚状況」の3点を整理することが重要です。

これらは慰謝料の可否に関わるため、弁護士が最初に確認したい情報だからです

例えば、次のようにまとめると落ち着いた印象で伝えられます。

――――――――――
【件名】
【ご相談】不倫慰謝料の請求について

【宛名】
●●法律事務所
弁護士●●●●先生

【本文】
突然のご連絡で失礼いたします。
私は〇〇と申します。
不倫慰謝料の請求についてご相談したくメールいたしました。

相手の配偶者から「慰謝料〇〇万円を支払ってほしい」と連絡がありましたが、金額が妥当なのか分からず不安です。

簡単ですが、状況を整理いたします。
・肉体関係は〇〇でした(あり/なし)
・相手が既婚者だと知っていたかどうか:〇〇
・別居や離婚の状況:〇〇
・請求された金額の根拠が不明

対応方法についてアドバイスをいただけますと助かります。
――――――――――

2-3 離婚問題:別居の有無や話し合いの進み具合など家庭の状況を簡潔にまとめる

離婚問題では、「別居の有無」「話し合いの進み具合」など、家庭の状況を簡潔にまとめることが大切です

理由は、離婚には複数の争点が絡むことが多く、弁護士が判断する材料をそろえておく必要があるためです。

例えば、次のように記載すると伝わりやすくなります。

――――――――――
【件名】
【ご相談】離婚に関するご相談

【宛名】
●●法律事務所
弁護士●●●●先生

【本文】
突然のご連絡で失礼いたします。
私は〇〇と申します。
離婚について悩んでおり、メールでご相談いたしました。

配偶者との話し合いが進まず、別居も検討しています。
子どもの生活費についても心配があります。

状況は以下のとおりです。
・別居の有無:〇〇
・話し合いの進み具合:〇〇
・子どもの人数と生活状況:〇〇
・財産分与や養育費がまとまっていない

離婚を進める際の注意点や今後の流れを教えていただけますと幸いです。
――――――――――

2-4 債務整理問題:借金総額と返済が難しくなった理由を整理する

債務整理では、「借金総額」と「返済が難しくなった理由」を簡潔に伝えることがポイントです。

なぜなら、手続の選択肢が複数あり、状況に応じて対応が大きく変わるためです。

例えば、以下のように整理すると十分です。

――――――――――
【件名】
【ご相談】債務整理について

【宛名】
●●法律事務所
弁護士●●●●先生

【本文】
突然のご連絡で失礼いたします。
私は〇〇と申します。
借金の返済が難しくなり、ご相談させていただきました。

状況を簡単に整理いたします。
・借金総額:〇〇万円程度
・返済が難しくなった理由:収入減少/支出増加など
・返済が遅れ始めた時期:〇〇
・督促の連絡が続いている

どの手続が適しているか、費用とあわせて教えていただけますと助かります。
――――――――――

2-5 相続問題:相続人の人数や財産の種類など全体像をまとめる

相続の相談では、「相続人の数」と「財産の種類」を整理して伝えることが重要です。

相続は関係者が複数いるため、全体像をつかむことが弁護士の判断の前提となるためです。

例えば、次のようにまとめると、シンプルで分かりやすくなります。

――――――――――
【件名】
【ご相談】相続について

【宛名】
●●法律事務所
弁護士●●●●先生

【本文】
突然のご連絡で失礼いたします。
私は〇〇と申します。
親の相続について、手続が進まず困っており、ご相談いたしました。

簡単ですが、状況を整理いたします。
・相続人の人数:〇名
・財産の種類:自宅/預貯金/その他
・相続人同士の意見:まとまっていない
・手続が止まっている理由:〇〇

どのように進めるべきか、必要書類とあわせて教えていただけますと幸いです。
――――――――――

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3章 弁護士に返信してもらいやすいメール作成のコツ

弁護士にメール相談をする際には、読みやすく整理された文章にすることが大切です

なぜなら、弁護士は限られた時間で多くの相談について、取り扱い可否を判断していためです

メールの書き方のコツを知っておくと、弁護士から丁寧な返信を受けたり、必要なアドバイスをもらえたりしやすくなります。

例えば、弁護士に返信してもらいやすいメールを作成するコツとしては以下の4つがあります。

コツ1:長文になりすぎないようにする
コツ2:感情的な記載を避ける
コツ3:一文を短く簡潔にする
コツ4:依頼を検討している場合にはこれを記載する

弁護士に返信してもらいやすいメール作成のコツ

それでは、弁護士に返信してもらいやすいメールの書き方について順番に見ていきましょう。

3-1 コツ1:長文になりすぎないようにする

弁護士に相談メールを送るときは、必要な情報だけに絞って書くことが大切です

理由は、長すぎる文章だと要点が分かりにくくなり、弁護士が正確に状況を把握しづらくなるためです。

例えば、「概要」「事実」「相談したいこと」を3つに分けて整理すると、自然と短くまとめられます。

読みやすいメールは弁護士にとって確認しやすく、返信のスピードも上がりやすくなります

3-2 コツ2:感情的な記載を避ける

相談メールでは、怒りや不安をそのまま文章に載せすぎないことが重要です

感情的な表現が多いと事実が見えづらくなってしまいますし、取り扱いが困難と判断されてしまうことがあるためです。

例えば、「とても許せず復讐したい」「私のことを助けてください。藁にも縋る思いです」などの表現は控え、淡々と必要事項を書いた方がいいでしょう。

落ち着いた文章にすることで、取り扱ってもらいやすくなります

3-3 コツ3:一文を短く簡潔にする

メールは、一つの文を短く区切り、読みやすさを意識することが大切です

一文が長すぎると、主語や事実関係を解読できなくなってしまうためです。

例えば、「〇〇のことで相談があります。会社から〇〇と言われました。」のように区切ることで、読み手に負担をかけません。

一文を短くすると、全体の印象も分かりやすくまとまります。

3-4 コツ4:依頼を検討している場合にはこれを記載する

もし弁護士への依頼を前向きに検討しているのであれば、その旨を書くと返信してもらいやすくなるでしょう

弁護士が無料メール相談をしている場合には、依頼を受ける機会とする目的で行っていることが多いためです。

例えば、「無料メール相談で対応できる範囲で回答してください。それを踏まえて自分で対応する予定です。」などの記載だと、丁寧な返信を受けにくくなってしまう可能性があります。

ご依頼を前提に相談したいと考えていますので、費用の目安や、依頼する場合の流れも教えていただけますと助かります。」などの記載があると、丁寧な返信を受けやすいでしょう。

4章 弁護士へのメール相談のメリット・デメリット

弁護士へメール相談をすることには、便利な点もあれば注意すべき点もあります

メリットとデメリットの両方を知っておくと、メールで相談するべきか、電話や面談を使うべきか判断しやすくなります。

例えば、弁護士にメール相談をする場合のメリットとデメリットを整理すると以下のとおりです。

弁護士にメール相談をする場合のメリットとデメリット

それでは、これらのメリットとデメリットを順番に説明していきます。

4-1 メリット1:時間や場所を選ばない

メール相談は、好きなタイミングで相談できるのが大きなメリットです

弁護士事務所へ行く時間が取れなかったり、電話が苦手だったりする人でも安心して相談できます。

例えば、仕事の休憩中に相談内容をまとめることもできますし、夜に落ち着いて文章を書くこともできます。

自分のペースで相談できる点は、メール相談ならではの便利さです。

4-2 メリット2:考えを整理して伝えられる

メールは文章で残せるため、考えを落ち着いて整理しながら伝えられます

なぜなら、口頭だと言い忘れたり、説明が長くなりすぎたりすることがありますが、メールでは必要な情報だけをまとめやすいからです

例えば、時系列で事実を書き出したり、聞きたいことを箇条書きにしたりできます。

整理されたメールほど、弁護士も状況を理解しやすくなります。

4-3 メリット3:相談内容が客観的に残る

メールは記録が残るため、やり取りを後で見返せる点もメリットです

弁護士からのアドバイスが文章で残るので、何度でも確認できるからです。

例えば、弁護士から注意点を受け取ったあと、必要なときにその内容を読み返すこともできます。

記録として残る安心感はメール相談の大きな利点です。

4-4 デメリット1:弁護士に断られやすい

メール相談は、弁護士に断れてしまいやすい傾向にあります

メール相談自体取り扱いをしていなかったり、メールだけでの回答が難しかったりすることがあるためです

例えば、メール相談を希望する問い合わせをしても、「お取り扱いをしていないです」と言われてしまうことがよくあります。

事前にメール相談を取り扱っている弁護士かどうかを確認して問い合わせをするといいでしょう。

4-5 デメリット2:ニュアンスが分かりにくい

文章だけでは、気持ちや細かい状況が伝わりにくいデメリットがあります

メールは声のトーンや雰囲気が伝わらないため、誤解が生じる可能性があるからです

例えば、「弁護士から請求が認められない可能性があります」との返信が来たとしても、どの程度リスクが大きいのか、請求した方が良いのかなど分かりにくいでしょう。

そのため、弁護士が言っていることのニュアンスが分からず、せっかく相談をしても判断を誤ってしまう可能性があります。

4-6 デメリット3:伝えられる情報に限界がある

メールは文字だけのやり取りなので、伝えられる情報に限界があります

弁護士としても、文章だけでは状況がつかみにくく、追加で質問が必要になることがよくあるためです

例えば、複数の人が関わるトラブルや、資料を詳しく確認しないと判断できないケースがあります。

メール相談では、必要に応じて面談や電話に切り替える柔軟さが大切です。

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5章 メール無料相談ができる弁護士を探す方法

メール無料相談を取り扱っている弁護士自体が多くありませんので、適当に探しても見つけるのは簡単ではありません

例えば、無料でメール相談ができる弁護士を探す主な方法は以下の2つです。

方法1:インターネットで検索する
方法2:ポータルサイトを使う

それでは、メール無料相談ができる弁護士の探し方について順番に見ていきましょう。

5-1 方法1:インターネットで検索する

メール相談に対応している弁護士を見つけるもっとも一般的な方法は、インターネットで検索することです

検索すれば、多くの法律事務所が相談方法や対応分野を公開しているため、自分の悩みに合う弁護士を探しやすくなるためです。

例えば、「〇〇県 弁護士 メール相談」などのキーワードで検索すると、メール相談を受け付けている事務所が見つかるケースがあります。

ただし、事務所によっては初回相談のみ無料で、2回目以降は有料になる場合もあるため、相談前に料金体系を確認することが大切です

5-2 方法2:ポータルサイトを使う

複数の弁護士をまとめて検索できるポータルサイトを使う方法も便利です

なぜなら、地域・相談内容・相談方法などで絞り込みができ、メール相談に対応している弁護士だけを選びやすくなるためです

例えば、「メール相談可」「初回無料」などの条件で検索すると、自分に合った弁護士を見つけやすくなります。

比較がしやすく、効率良く探せる点がポータルサイトの大きなメリットです。

6章 弁護士へメール相談するなら「弁護士コンパス」がおすすめ

弁護士コンパス
メールで相談できる弁護士を探すなら、「弁護士コンパス」を利用する方法が便利です。

地域や分野を入力するだけで、自分に合った弁護士を簡単に探せたり、相談方法が分かりやすく表示されたりするためです。

例えば、「弁護士コンパス」を利用して、弁護士へメール相談をする流れは以下のとおりです。

STEP1:「弁護士を見つける」で条件を入力し検索する
STEP2:「検索結果一覧」からメール相談可能な弁護士を探す
STEP3:「メールで問い合わせ」をクリックする
STEP4:必要情報を入力し「送信」を押す

それでは、「弁護士コンパス」でメール相談を行う流れについて順番に見ていきましょう。

6-1 STEP1:「弁護士を見つける」で条件を入力し検索する

弁護士を見つける
最初のSTEPは、「弁護士を見つける」ページで条件を選んで検索することです。

地域・分野・相談内容などを選ぶと、あなたの状況に合った弁護士が表示されやすくなるためです

例えば、労働問題で悩んでいる場合には「労働」を選択し、住んでいる地域を入力するだけで候補が絞り込めます。

検索画面は分かりやすく設計されており、初めての方でも安心して利用できます。

6-2 STEP2:「検索結果一覧」からメール相談可能な弁護士を探す

検索結果が表示されたら、「メール相談可」などの条件を目安に弁護士を選びます。

弁護士によって対応できる相談方法が異なり、メール相談に対応していない場合もあるためです

気になる弁護士がいれば、「詳細はコチラ」をクリックし、専門分野や経験もあわせて見ると安心です。

6-3 STEP3:「メールで問い合わせ」をクリックする

相談したい弁護士が決まったら、そのまま「メールで問い合わせ」を選択します。

ボタンを押すだけで問い合わせフォームが開き、すぐに相談内容を入力できるためです。

6-4 STEP4:必要情報を入力し「送信」を押す

問い合わせフォーム
フォームが開いたら、相談内容や連絡先など必要な情報を入力して送信します

弁護士が状況を判断しやすくなるよう、事実を簡潔にまとめることが大切です

ご相談内容の詳細の部分に「事案の概要」や「事実経緯」、「相談事項」を記載するといいでしょう。

送信が完了すると弁護士にメールが届き、後日返答を受け取る流れになります。

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7章 弁護士へメール相談をする際によくある疑問

弁護士へメール相談をする際によくある疑問としては、以下の5つがあります。

Q1:匿名で弁護士にメール相談をすることはできる?
Q2:弁護士にメールを送っても返信がないことはある?
Q3:複数の弁護士にメールで相談してもいい?
Q4:弁護士にメールした内容は秘密にしてもらえる?
Q5:弁護士のメール相談の料金は?

これらの疑問を順番に解消していきましょう。

7-1 Q1:匿名で弁護士にメール相談をすることはできる?

A.基本的には名前や連絡先を書くことをおすすめします

弁護士は職務上、利益相反(コンフリクト)を確認する必要があり、匿名の人には回答が難しいためです。

例えば、顧問先と対立関係にある方が匿名で相談をしてきているような場合には、回答をしてしまうと問題になってしまうことがあります。

7-2 Q2:弁護士にメールを送っても返信がないことはある?

A.取り扱いできない場合には、断りの返信を送ってくれることが多いですが、返信が届かない場合もあります

弁護士側の繁忙状況等により回答できないこともあるためです。

2~3日待っても返信がない場合には、別の事務所を探すことも検討しましょう。

7-3 Q3:複数の弁護士にメールで相談してもいい?

A.複数の弁護士に相談しても問題ありません

比較したうえで自分に合う弁護士を選ぶことは自然なことだからです。

例えば、料金・対応の速さ・説明の分かりやすさなどは弁護士によって異なります。

ただし、同じ内容を複数の弁護士に依頼する場合には、重複依頼にならないよう注意しましょう。

7-4 Q4:弁護士にメールした内容は秘密にしてもらえる?

A.メールで相談した内容は、弁護士の守秘義務によって外部に漏れることはありません

理由は、弁護士法で相談者の秘密を守る義務が定められているためです。

例えば、相談内容を家族や会社に伝えることはありません。

安心して相談できるよう、弁護士は秘密を厳重に守ります。

弁護士の守秘義務については、以下の記事でも詳しく解説しています。

7-5 Q5:弁護士のメール相談の料金は?

A.メール相談が無料かどうかは、弁護士や事務所によって異なります

初回だけ無料の場合もありますし、有料で対応している事務所もあります。

相談前に料金の案内を確認するようにしましょう。

8章 あなたに合った弁護士を探すなら弁護士コンパス

弁護士コンパスでは、分野別に注力している弁護士を探すことは勿論、地域や個別の相談内容から、あなたにマッチする弁護士を探すことができます

初回無料相談や電話・オンライン相談可能な弁護士であれば、少ない負担で気軽に相談をすることができます。

実際にあなたが相談したい分野の弁護士コンパスにアクセスし弁護士を探してみましょう。

どのようにして弁護士を探せばいいか分からないという場合には、まずは試しにこの弁護士コンパスを使ってみてください。

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9章 まとめ

以上のとおり、今回は、弁護士へメール無料相談する際の書き方・やり取りを説明したうえで、例文と4つのコツを解説しました。

この記事の内容を簡単にまとめると以下のとおりです。

ホウペン

まとめ

・弁護士へメール相談をする際には、以下の事項を書くようにしましょう。
①件名
②宛名
③挨拶
④相談内容の概要
⑤事実関係
⑥相談したいこと
⑦結び
⑧相談者の基本情報

・弁護士にメール相談する際のケース別の例文のポイントを整理すると以下のとおりです。
労働問題:どのトラブルかを端的に伝え、関連する事実を時系列で整理する
不倫問題:肉体関係の有無、既婚者と知っていたか、別居や離婚の状況を書く
離婚問題:別居の有無や話し合いの進み具合など家庭の状況を簡潔にまとめる
債務整理問題:借金総額と返済が難しくなった理由を整理する
相続問題:相続人の人数や財産の種類など全体像をまとめる

・弁護士に返信してもらいやすいメールを作成するコツとしては以下の4つがあります。
コツ1:長文になりすぎないようにする
コツ2:感情的な記載を避ける
コツ3:一文を短く簡潔にする
コツ4:依頼を検討している場合にはこれを記載する

・弁護士にメール相談をする場合のメリットとデメリットを整理すると以下のとおりです。

弁護士にメール相談をする場合のメリットとデメリット

・無料でメール相談ができる弁護士を探す主な方法は以下の2つです。
方法1:インターネットで検索する
方法2:ポータルサイトを使う

・「弁護士コンパス」を利用して、弁護士へメール相談をする流れは以下のとおりです。
STEP1:「弁護士を見つける」で条件を入力し検索する
STEP2:「検索結果一覧」からメール相談可能な弁護士を探す
STEP3:「メールで問い合わせ」をクリックする
STEP4:必要情報を入力し「送信」を押す

この記事が弁護士にメールで相談をしたいと悩んでいる方の助けになれば幸いです。

以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。

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籾山 善臣

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