2025年12月29日
不倫の考え方
浮気・不倫(不貞行為)の慰謝料相場はいくら?判例368個を独自調査
社内不倫をした場合には、慰謝料や離婚にとどまらず、懲戒処分や異動などキャリア上も大きなリスクがあります。今回は、社内不倫とは何かを説明したうえで、7つのリスクや職場にバレるきっかけと簡単な対処法を解説します。
2026/01/14
不倫ケース別


不倫トラブルの中でも、社内不倫が問題になるケースは非常に多くなっています。
社内不倫をした場合には、慰謝料や離婚にとどまらず、懲戒処分や異動などキャリア上も大きなリスクがあります。
不倫した当事者は他の人にはバレていないと考えていたとしても、本人たちが思っているよりもずっと周りは敏感です。
実は、社内不倫は法的紛争の火種の宝庫であり、家庭や仕事、財産のすべてを失ってしまう危険があるのです。
今回は、社内不倫とは何かを説明したうえで、7つのリスクや職場にバレるきっかけと簡単な対処法を解説していきます。
具体的には、以下の流れを説明していきます。

この記事を読めば、社内不倫について解決の糸口が見えてくるはずです。
目次
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社内不倫とは、同じ会社に勤める人同士が、不倫関係になることです。
単なる職場での好意や親しい交流ではなく、配偶者がいるにもかかわらず、肉体関係を伴う関係に進んでしまう場合に問題となります。
社内不倫は、家庭にとどまらず、職場との関係も問題にもなるため、複雑で、かつ、大きなトラブルとなっていきます。
例えば、上司と部下が不倫関係にある場合、同僚が不快に感じたり、公平な評価がされないのではないかと不安になったりして、職場の士気が下がることがあります。
また、同僚同士の不倫であっても、周囲に気を使わせたり、噂が広まったりして、チームワークに悪影響を与えるケースもあります。
さらに、役員と社員の不倫関係となると、立場の差から断りにくかったのではないかと疑われたり、会社全体の信頼問題に発展したりすることもあります。
このように、社内不倫は当事者だけの問題ではなく、家庭と職場の両方に影響を与える点に大きな特徴があります。
社内不倫には、家庭の問題だけでなく、仕事や将来のキャリアにまで影響する多くのリスクがあります。
これらのリスクを知らずに行動してしまうと、後から取り返しのつかない不利益を受けることもあります。
例えば、社内不倫の代表的なリスクとしては、以下の7つがあります。

それでは、それぞれのリスクについて順番に見ていきましょう。
社内不倫をすると、不倫相手の配偶者や自分の配偶者から、慰謝料を請求されるリスクがあります。
不倫は法律上「不貞行為」とされ、精神的苦痛を与えたとして金銭の支払いを求められることがあるためです。
例えば、社内の同僚と不倫関係になり、その事実が配偶者に知られた場合、不倫相手だけでなく自分自身も慰謝料請求の対象になることがあります。
不倫慰謝料の相場は50万円~300万円です。社内不倫だからといって、慰謝料の責任が軽くなるわけではありません。
このように、社内不倫は金銭的な負担を伴うリスクがあることを理解しておく必要があります。
不倫慰謝料の相場については、以下の記事で詳しく解説しています。
社内不倫が原因で、配偶者から離婚を請求される可能性もあります。
不倫は夫婦の信頼関係を大きく壊す行為であり、婚姻関係を続けられない理由と判断されやすいからです。
例えば、不倫の発覚をきっかけに、話し合いが進まず、別居になったり、離婚協議に発展したりするケースもあります。
その結果、生活環境が大きく変わり、精神的な負担が増えることも考えられます。
社内不倫は、家庭そのものを失うリスクがある行為と理解しましょう。
社内不倫の内容や状況によっては、会社から懲戒処分を受ける可能性があります。
職場の秩序を乱したり、業務に支障を与えたりした場合、会社として問題視されるからです。
例えば、業務時間中に私的なやり取りを繰り返したり、職場内で不適切な行動を取ったりすると、注意や処分の対象になることがあります。
懲戒処分の内容は、戒告や減給など、段階的に判断されることが一般的です。
ただし、業務時間中や会社内に性的な関係に及んでいたわけでなければ、私生活上の非行にとどまり、懲戒解雇までは難しいことが多いでしょう。
懲戒解雇の理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
社内不倫が発覚した場合、配置転換や異動を命じられることがあります。
当事者同士を引き離し、職場環境の悪化を防ぐ目的で行われることが多いためです。
例えば、同じ部署で働き続けることが難しいと判断され、希望しない部署へ異動になったり、勤務地が変わったりするケースもあります。
このような異動は、キャリアの流れを大きく変えてしまうこともあります。
社内不倫は、働く場所や仕事内容に影響を及ぼす可能性がある点も理解しておきましょう。
社内不倫が原因で、昇進や重要なポジションから外されることもあります。
管理職としてふさわしくないと判断されたり、部下を評価する際の公平性に疑問をもたれたりするためです。
例えば、能力が評価されていたとしても、部下をつけないようにされたり、管理職にしてもらえなかったりすることもあるでしょう。
社内不倫の関係が、後からセクハラと主張されるリスクもあります。
立場の違いや力関係がある場合、同意があったかどうかが問題になることがあるためです。
例えば、上司や役員との関係について、後になって「断れなかった」「業務上の立場を利用された」と訴えられるケースも考えられます。
その結果、社内調査や外部への相談に発展することもあります。
社内不倫は、当事者間の認識が食い違ったときに、大きな問題に変わるおそれがあります。
セクハラでクビになるかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
社内不倫が知られると、職場での信頼を失ってしまう可能性があります。
仕事と私生活の線引きができていないと受け取られやすいためです。
例えば、周囲から距離を置かれたり、重要な仕事を任せてもらえなくなったりすることがあります。
一度失った信頼を取り戻すには、長い時間がかかることも少なくありません。
このように、社内不倫は人間関係や評価に深刻な影響を与える行為となります。
社内不倫は、特別な人だけが陥るものではなく、日常の仕事の中で少しずつ距離が縮まることで始まることがあります。
職場では長い時間を共有したり、悩みを打ち明けたりする場面が多く、感情が私的な方向に傾きやすいのです。
きっかけを知っておくことで、「どこから注意すべきか」を冷静に判断でき、不要なトラブルを避けやすくなります。
例えば、社内不倫につながりやすい代表的なきっかけとしては、以下の5つがあります。

それでは、それぞれのきっかけについて順番に見ていきましょう。
同じチームで働くことは、社内不倫のきっかけになりやすい場面の一つとなります。
毎日のように顔を合わせたり、目標に向かって協力したりする中で、相手に対する信頼や好意が自然に積み重なるからです。
例えば、残業や打ち合わせを一緒に乗り越えるうちに、「この人だけは分かってくれる」と感じるようになるケースもあります。
仕事上の評価と個人的な感情が混ざってしまうと、関係の線引きが難しくなるのです。
仕事の合間に、家庭や私生活の悩みを相談することも、社内不倫のきっかけになります。
悩みを共有することで心の距離が縮まり、特別な存在だと感じやすくなるためです。
例えば、配偶者との不和や将来への不安を打ち明けたり、相手がそれに親身に応じたりすることで、感情的な依存が生まれることがあります。
最初は励まし合う関係だったとしても、次第に私的な感情が強くなる場合もあります。
職場の飲み会も、社内不倫のきっかけになりやすい場面です。
お酒が入ることで気持ちが緩んだり、普段は言えない本音を話したりしやすくなるからです。
例えば、二次会や帰り道で二人きりになり、雰囲気に流されてしまうケースもあります。
その場限りの出来事だと思っていても、後から関係が続いてしまうこともあります。
出張は、社内不倫のきっかけとしてよく挙げられます。
普段とは違う環境に置かれたり、業務後の時間を共有したりすることで、気持ちの歯止めが利きにくくなるためです。
例えば、出張先で食事をしたり、仕事の達成感を共有したりするうちに、親密な空気になることがあります。
「出張中だけ」という意識が、判断を甘くしてしまう場合もあります。
仕事を理由にした食事や外出が、社内不倫のきっかけになることもあります。
最初は業務の延長だとしても、回数を重ねるうちに私的な時間に変わっていくからです。
例えば、食事やデートの後に、そのままホテルに誘われて不倫関係になってしまうことがあります。
社内不倫は、当事者が思っている以上に職場で気付かれやすいものです。
職場では日々の言動や距離感の変化が周囲の目に触れやすく、ちょっとした違和感が積み重ねられていきます。
例えば、社内不倫が発覚しやすい主な原因としては、以下の7つがあります。

それでは、それぞれの原因について順番に見ていきましょう。
社内不倫がバレる原因として最も多いのが、物理的・心理的な距離が近すぎることです。
職場では、誰が誰とどの程度の距離感で接しているかが、自然と目に入るためです。
例えば、必要以上に近くで話したり、視線を頻繁に送り合ったりする様子が続くと、周囲は違和感を覚えます。
本人たちは無意識でも、特定の相手だけ態度が違うと感じられることがあります。
社内メールや業務用チャットのやり取りが原因で、社内不倫が発覚することもあります。
会社のシステムは私物ではなく、閲覧や確認の対象になる可能性があるからです。
例えば、業務とは無関係な内容を頻繁に送ったり、私的な表現を使ったりしていると、不自然に思われることがあります。
誤って画面を見られてしまったり、履歴が残っていたりするケースも考えられます。
社内不倫は、同僚から会社に告発されることで発覚することもあります。
職場の雰囲気が悪くなったり、不公平感が生じたりすると、不満が表に出やすくなるためです。
例えば、えこひいきされているように見えたり、業務に支障が出ていたりすると、上司や人事に相談されることがあります。
本人たちが思っている以上に、周囲は状況を冷静に見ています。
社内や会社関連の場所で不適切な行為をしてしまい、目撃されるケースもあります。
「誰もいない」と思い込んで行動してしまうことが原因です。
例えば、会議室や休憩室などで親密な行動を取ったり、人気のない場所で接触したりすることで、偶然見られてしまうことがあります。
一度目撃されると、言い逃れは難しくなります。
私用のスマホのやり取りが原因で、社内不倫がバレることも少なくありません。
画面の通知やメッセージは、意外と周囲から見えやすいためです。
例えば、休憩中にメッセージを確認しているところを見られたり、ロック画面の通知内容が表示されたりすることがあります。
やり取りの頻度や内容から、関係を疑われることもあります。
職場の人に、ホテルに入るところを見られてしまうことも、社内不倫が発覚する原因になります。
会社の近くや出張先では、思わぬところで知人に遭遇することがあるからです。
例えば、業務時間外に二人で行動している姿を見られたり、偶然同じ場所に居合わせたりするケースもあります。
「まさか見られていないだろう」という油断が、大きな問題につながります。
同じ日に休みを取ることが続くと、社内不倫を疑われるきっかけになります。
勤務表や予定は、意外と周囲に共有されているためです。
例えば、有給休暇や出張日が不自然に重なったり、理由が曖昧だったりすると、噂の対象になることがあります。
偶然だとしても、回数が重なると疑念を持たれやすくなります。
社内不倫は、はっきりした証拠がなくても、日常の行動や態度の変化から兆候が表れることがあります。
不倫関係が始まると、時間の使い方や人との接し方、気持ちの向き方に少しずつ変化が生じるからです。
例えば、社内不倫が疑われやすい代表的な兆候としては、以下の7つがあります。
それでは、それぞれの兆候について順番に見ていきましょう。
社内不倫の兆候としてよく見られるのが、帰宅時間が以前より遅くなることです。
仕事を理由にしながら、特定の相手と過ごす時間が増える場合があるからです。
例えば、残業が急に増えたり、理由をはっきり説明しなくなったりすることがあります。
一時的な忙しさではなく、同じような状態が続く場合は注意が必要です。
休日出勤が不自然に増えることも、社内不倫の兆候の一つです。
業務を口実に、二人きりで会う機会を作りやすくなるためです。
例えば、「急な仕事が入った」と説明されたり、休日の予定を詳しく話さなくなったりすることがあります。
実際に仕事がある場合でも、頻度が高くなると違和感を覚えやすくなります。
会話の中で、特定の同僚の名前が頻繁に出るようになることも兆候の一つです。
仕事の話題を装いながら、無意識に相手を意識してしまうからです。
例えば、「その人の話ばかりする」「評価や行動を細かく気にする」といった変化が見られることがあります。
最初は何気ない会話でも、繰り返されると違和感につながります。
スマホを常に手元に置くようになるのも、社内不倫の兆候として挙げられます。
やり取りの内容を見られたくないという心理が働くためです。
例えば、通知をすぐ消したり、画面を伏せて置いたりする行動が増えることがあります。
以前よりも扱い方が慎重になると、不自然に感じられる場合があります。
飲み会の内容を話さなくなることも、社内不倫の兆候として見られます。
誰とどこで何をしたのかを説明しづらくなるためです。
例えば、以前は楽しそうに話していたのに、急に話題を避けたり、質問を嫌がったりすることがあります。
小さな変化でも、積み重なると不信感につながります。
急に身だしなみを気にするようになることも、社内不倫の兆候の一つです。
特定の相手に良く見られたいという気持ちが表れやすいためです。
例えば、服装や髪型に時間をかけたり、香りや持ち物にこだわったりするようになることがあります。
以前との変化が大きいほど、周囲は気付きやすくなります。
配偶者との性交渉を拒否されるようになることも、兆候の一つとして挙げられます。
気持ちや関心が別の相手に向いてしまう場合があるからです。
例えば、理由をはぐらかしたり、距離を取ったりする行動が増えることがあります。
体調やストレスが原因の場合もありますが、他の兆候と重なると注意が必要です。
社内不倫については、裁判でもたびたび問題とされてきました。
裁判例を知ることで、会社がどのような点を問題視し、どこまで処分が認められやすいのかを理解しやすくなります。
例えば、社内不倫の裁判例を5つ厳選して紹介すると以下のとおりです。

【事案】
運送会社の既婚男性運転士が、職場の若年女子車掌と長期間不倫し、妊娠・中絶させました。
同女は退職し、会社は運転士を解雇しました。
風紀を乱し会社の体面を汚したことが問題視された事案です。
【結論】
本件の解雇は有効と認められました。
【理由】
職場環境上、男女の風紀維持は業務運営に不可欠な重要事項です。不倫により職場の秩序が著しく乱れ、会社の社会的信用や求人活動に悪影響を及ぼしたと判断されました。
懲戒解雇事由と同一の事由であっても、労働協約に基づき通常解雇を行うことは妨げられず、解雇権の濫用にも当たらないとされました。
【事案】
管工事会社の女性事務員が、既婚の同僚男性と不倫関係になりました。
会社は「職場の風紀を乱し運営に支障をきたした」として女性を懲戒解雇しました。
これに対し、女性が解雇の無効を求めて提訴した事案です。
【結論】
懲戒解雇は無効と判断されました。
【理由】
不倫は社会的非難の対象ですが、懲戒には企業運営への具体的な悪影響が必要です。
本件では、不倫が職場の秩序を著しく乱したことを裏付ける客観的な証拠が不十分でした。
私生活上の男女関係が、直ちに業務の遂行や会社の信用を損なう重大な事由には当たらないと判断されました。
【事案】
パチンコ店の店長が、部下との不倫やセクハラで懲戒解雇されました。
店長は不倫の一部を認めつつ、解雇の無効を訴えました。
職場内での不適切な男女関係が、解雇の正当な理由になるかが争われた事案です。
【結論】
解雇は無効と判断されました。
【理由】
裁判所は部下との不倫や宿泊旅行の事実を認めました。店長として風紀を乱す軽率な行動があったと判断しています。
しかし、これらが業務に与えた悪影響は不明確です。懲戒解雇は重すぎ、相当性を欠きます。
手続の不備も重なり解雇は無効とされました。
【事案】
総合商社に勤務する女性が、夫の不倫相手である同僚の女性に対し、慰謝料などを求めた事案です。
夫と相手方は、第一子の誕生直後から不貞関係にありました。
妻は調査費用を投じて証拠を掴み、離婚しました。
【結論】
慰謝料200万円が認められました。
【理由】
不貞開始時、婚姻関係は破綻していませんでした。
相手方は妻の妊娠や出産を知りながら不貞に及びました。これらは精神的苦痛を大きくする要因とされました。
一方で、約150万円の調査費用は直接の損害とは認められませんでした。しかし、慰謝料を算定する際の一事情として考慮されました。
【事案】
同じ職場で働く妻と同僚が、不貞行為を行いました。
その結果、婚姻関係を破綻させられたとして、夫が損害賠償を請求しました。
夫婦には3人の子供がおり、婚姻期間は約20年でした。
【結論】
慰謝料90万円が認められました。
【理由】
不貞行為は、夫の法的地位を侵害する不法行為です。
しかし、不貞が始まった当時、婚姻関係は相当程度形骸化していました。
夫も離婚届の作成に早期に応じるなど、関係維持に消極的だったためです。
これらの諸事情を考慮し、慰謝料の額は90万円が相当であると判断されました。
社内不倫が会社に知られた場合、会社は感情ではなく、一定の手順に沿って対応するのが一般的です。
事実関係が不明確なまま処分を行うと、後からトラブルになったり、会社側が責任を問われたりするおそれがあるからです。
会社の対応の流れを知っておくことで、突然の呼び出しや調査にも冷静に対応できます。
例えば、社内不倫が発覚した際に会社が取りやすい主な対応としては、以下の4つがあります。
それでは、それぞれの対応について順番に見ていきましょう。
社内不倫が疑われた場合、まず行われるのが事実関係の調査です。
会社としては、噂や憶測だけで判断することはできず、客観的な事実を確認する必要があるからです。
例えば、関係者から事情を聞いたり、勤務状況や業務への影響を確認したりすることがあります。
あなたに事実関係を確認するのに必要な情報や材料を収集していくことになります。
会社は、事実関係を調査したら、不倫の当事者に弁明の機会を与えます。
懲戒処分を行う前に弁明の機会を与えなければいけないとされているためです。
面談を設定されるなどして、事実関係をヒアリングされることになります。
調査の結果、職場秩序や業務に悪影響があると判断された場合、懲戒処分が検討されます。
会社は就業規則に基づき、行為の内容や影響の程度を踏まえて処分を判断します。
例えば、注意や戒告にとどまる場合もあれば、減給などが検討される場合もあります。
必ずしも重い処分になるとは限らず、段階的に判断されるのが一般的です。
私生活上の非行に留まる場合には、懲戒解雇などの極刑は濫用として無効となる傾向にあります。
懲戒処分とは別に、人事異動が検討されることもあります。
当事者同士を引き離し、職場環境の悪化を防ぐためです。
例えば、同じ部署での勤務が難しいと判断され、配置転換や担当変更が行われることがあります。
このような異動は、懲戒ではなく、職場秩序の維持を目的とする措置として行われます。
社内不倫がバレてしまった場合、その後の対応次第で受ける不利益の大きさは変わります。
焦って動いてしまうと、問題をさらに悪化させてしまうこともあります。
具体的には、社内不倫がバレた場合に意識したい主な対処法としては、以下の4つがあります。
それでは、それぞれの対処法について順番に見ていきましょう。
社内不倫が発覚した場合、まず重要なのは、不倫関係を速やかに終わらせることです。
関係が続いていると、問題が拡大し、会社や配偶者からの評価がさらに悪化するためです。
例えば、「もう終わった」と説明しているにもかかわらず、連絡を取り続けたり、会い続けたりしていると、不信感を強めてしまいます。
関係を断ち切ったことが明確であるほど、状況を収束させやすくなります。
社内不倫がバレたからといって、すぐに退職を選ぶ必要はありません。
会社、あなたを解雇することが難しい場合でも、働き続けることが不可能であるかのように言って、退職合意書にサインをさせようとしてくることがあります。
一度、退職合意書にサインをしてしまうと後から、これを撤回することは容易ではありません。
会社から退職するように言われても、弁護士に相談したいので一度持ち帰らせてくださいとだけ回答するようにしましょう。
退職合意書の拒否については、以下の記事で詳しく解説しています。
発覚後は、誠実な態度で対応することが欠かせません。
不誠実な言動は、会社や関係者の不信感をさらに強めてしまうためです。
例えば、事実を否定したり、責任を他人に押し付けたりする対応は、状況を悪化させる原因になります。
一方で、冷静に説明したり、反省の姿勢を示したりすることで、評価が大きく変わることもあります。
社内不倫がバレた場合、早めに弁護士へ相談することも有効な対処法です。
法的な問題と職場の問題が重なり、判断が難しくなることが多いためです。
例えば、慰謝料請求への対応や、会社からの処分が適切かどうかを整理したり、今後の選択肢を確認したりすることができます。
一人で悩み続けるよりも、専門家の視点を取り入れることで、冷静な判断がしやすくなります。
配偶者が社内不倫をしていたことが分かった場合、強い怒りや不安から、すぐに行動してしまいたくなるかもしれません。
しかし、感情のままに動くと、かえって立場が不利になったり、思わぬトラブルに発展したりすることがあります。
請求する側こそ、冷静に行動することが、その後の話し合いや解決に大きく影響します。
例えば、社内不倫をされた場合に特に気を付けたい注意点としては、以下の3つがあります。
それでは、それぞれの注意点について順番に見ていきましょう。
社内不倫が発覚したからといって、相手の会社に直接乗り込む行為は避けるべきです。
感情的な行動は、問題解決につながらず、かえって自分の立場を悪くするおそれがあるからです。
例えば、職場で大声を出したり、不倫の事実を周囲に言いふらしたりすると、名誉や業務への影響を理由に責任を問われる可能性もあります。
会社としても、私的なトラブルに巻き込まれたと感じ、対応が硬化することがあります。
社内不倫が分かったからといって、安易に職場に書面を送らないように注意が必要です。
不倫相手宛ての書面を職場に送る場合であっても、不倫相手本人だけでなく、会社の同僚や上司など、第三者の目に触れて、思わぬ法的トラブルにつながることがあるからです。
万が一、職場に送る場合には慎重に送り方等を検討する必要があります。
また、一度送った書面は証拠として残り、後から取り消すことは簡単ではありません。相手に強い警戒心を与え、冷静な話し合いが難しくなる場合もあります。
社内不倫を理由に、不倫相手や配偶者の退職を求めることはできません。
なぜなら、不倫をしたかどうかと、仕事を続けるかどうかは別の問題であり、社内不倫をしたからといって、自主的に退職しなければならないわけではないからです。
例えば、不倫が発覚した直後に、不倫相手に対して「すぐに会社を辞めるべきだ」と強い言葉で迫ってしまうと、法的な根拠のないことを強要されたと受け取られるおそれがあります。
その結果、話し合いがこじれたり、別のトラブルに発展したりすることもあります。
社内不倫でよくある質問としては、以下の4つがあります。
これらの疑問を順番に解消していきましょう。
A.社内不倫をしたという理由だけで、直ちに解雇されるわけではありません。
不倫は原則として私生活上の問題であり、それだけで雇用契約を解消できるとは限らないからです。
一方で、立場を利用した関係であったり、職場環境を大きく乱したりした事情があると、評価が変わることもあります。
例えば、業務時間中に行為に及んでいたり、会社内で行為に及んでいたりする場合には、厳しい評価をされることもあるでしょう。
A.慰謝料を請求されたからといって、必ず会社に社内不倫が知られるわけではありません。
慰謝料請求は、あくまで個人間の法的な問題であり、会社が自動的に関与するものではないからです。
例えば、配偶者同士で話し合いや書面のやり取りを行っているだけであれば、会社に伝わらずに進むこともあります。
ただし、職場に書面が送られたり、勤務中の行動が問題視されたりすると、会社に知られるきっかけになることがあります。
A.社内不倫を理由に、会社へ直接「不倫をやめさせてほしい」と連絡することは慎重に考える必要があります。
プライバシー性の高い情報ですし、名誉を棄損したとして、逆に反撃を受けてしまうことがあるためです。
A.配偶者による社内不倫を防ぐためには、日頃から夫婦間のコミュニケーションを大切にしましょう。
社内不倫は職場だけの問題ではなく、家庭内でのすれ違いや孤立感がきっかけになることも多いからです。
例えば、仕事の状況を共有したり、悩みを聞いたりして、家庭の中で気持ちを話せる関係を保つことで、外に心のよりどころを求めにくくなります。
不倫慰謝料に強い弁護士を探したい場合には、是非、不倫慰謝料弁護士コンパスを活用ください。
不倫慰謝料は交渉力の格差が金額に影響を与えやすく、弁護士の経験や知識次第で結果も変わってきますので、弁護士であれば誰でもいいというわけではありません。
不倫慰謝料弁護士コンパスでは、不倫問題に注力している弁護士を探すことは勿論、地域や個別の相談内容から、あなたにマッチする最高の弁護士を探すことができます。
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どのようにして弁護士を探せばいいか分からないという場合には、まずは試しにこの不倫慰謝料弁護士コンパスを使ってみてください。
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以上のとおり、今回は、社内不倫とは何かを説明したうえで、7つのリスクや職場にバレるきっかけと簡単な対処法を解説しました。
この記事の内容を簡単にまとめると以下のとおりです。

まとめ
・社内不倫とは、同じ会社に勤める人同士が、不倫関係になることです。
・社内不倫の代表的なリスクとしては、以下の7つがあります。
リスク1:慰謝料請求される
リスク2:離婚を請求される
リスク3:懲戒処分をされる
リスク4:異動を命じられる
リスク5:昇進できなくなる
リスク6:セクハラと言われる
リスク7:職場での信頼を失う
・社内不倫につながりやすい代表的なきっかけとしては、以下の5つがあります。
きっかけ1:同じチームで仕事をする
きっかけ2:プライベートの悩みを相談する
きっかけ3:飲み会で良い雰囲気になる
きっかけ4:出張した際に関係を持つ
きっかけ5:食事やデートに誘われる
・社内不倫が発覚しやすい主な原因としては、以下の7つがあります。
原因1:距離が近すぎる
原因2:社内メールやチャットを見られる
原因3:同僚から告発される
原因4:社内で行為に及び目撃される
原因5:スマホのやり取りが見えてしまう
原因6:ホテルに入るところを見られる
原因7:同じ日に休みを取る
・社内不倫が疑われやすい代表的な兆候としては、以下の7つがあります。
兆候1:帰りが遅くなる
兆候2:休日出勤が増える
兆候3:特定の同僚の名前がよく出る
兆候4:スマホを肌身離さず持っている
兆候5:飲み会の話をしてくれなくなった
兆候6:身だしなみを気にするようになった
兆候7:性交渉を拒否されるようになった
・社内不倫の裁判例を5つ厳選して紹介すると以下のとおりです。

・社内不倫が発覚した際に会社が取りやすい主な対応としては、以下の4つがあります。
対応1:事実関係を調査する
対応2:弁明の機会を与える
対応3:懲戒処分を検討する
対応4:人事異動を検討する
・社内不倫がバレた場合に意識したい主な対処法としては、以下の4つがあります。
対処法1:すぐに関係を終わらせる
対処法2:簡単に退職には応じない
対処法3:誠実に対応する
対処法4:弁護士に相談する
・社内不倫をされた場合に特に気を付けたい注意点としては、以下の3つがあります。
注意点1:会社に乗り込まない
注意点2:安易に職場に書面を送らない
注意点3:退職を求めるのは難しい
この記事が社内不倫に悩んでいる方の助けになれば幸いです。
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籾山善臣
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