弁護士の対応が遅い原因6つ!リスクと簡単な対応手順【弁護士解説】

弁護士の対応が遅い原因6つ!リスクと簡単な対応手順【弁護士解説】

著者情報

籾山 善臣

籾山 善臣

リバティ・ベル法律事務所

神奈川県弁護士会所属。不当解雇や残業代請求、退職勧奨対応等の労働問題を数多く担当している。【著書】長時間残業・不当解雇・パワハラに立ち向かう!ブラック企業に負けない3つの方法 【連載】幻冬舎ゴールドオンライン:不当解雇、残業未払い、労働災害…弁護士が教える「身近な法律」、ちょこ弁|ちょこっと弁護士Q&A他 【取材実績】東京新聞2022年6月5日朝刊、毎日新聞 2023年8月1日朝刊、週刊女性2024年9月10日号、区民ニュース2023年8月21日


弁護士の対応が遅いと感じて悩んでいませんか

せっかく弁護士に依頼したのに中々動いてもらえないと不満に感じてしまいますよね。

弁護士の対応が遅い原因は、弁護士側にあるとは限らず、相手方や依頼者側に問題があることもあります

ただし、数か月以上事件に着手してもらえない場合や訴訟提起の準備に半年以上かかっている場合には、弁護士の対応に問題がある可能性があります

弁護士の対応が遅いと解決が遅くなってしまいますし、最悪の場合には時効期間を徒過してしまうなどの不利益が生じてしまうことがあります。

もし、弁護士の対応が遅いと感じた場合には、感情的にならず、冷静に順をおって対処していくようにしましょう。

実は、依頼者が弁護士の対応が遅いと感じている場合であっても、弁護士が適切に対応していて問題がないことも少なくありません

本当に弁護士の対応が遅いのか十分に確認することなく、強い言葉で弁護士を非難してしまうと、信頼関係が崩れてしまい、良い解決から益々遠ざかってしまいます。

この記事をとおして、弁護士の対応が遅いと感じている方々に弁護士の仕事の特性を分かりやすくお伝えしていくことができれば幸いです。

今回は、弁護士の対応が遅い原因6つを説明したうえで、リスクと簡単な対応手順を解説していきます。

具体的には、以下の流れで説明していきます。

この記事でわかること

この記事を読めば、弁護士の対応が遅いと感じた場合にどうすればいいのかがよくわかるはずです。

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目次

1章 弁護士の対応が遅い原因6つ

弁護士の対応が遅いと感じる場合でも、その原因は弁護士本人だけではなく、相手方や依頼者側にあることもあります

なぜ遅れているのかを冷静に整理することで、必要以上に不安にならず、適切な対応がとれるようになります。

例えば、弁護士の対応が遅い原因としては、以下の6つの原因が考えられます。

原因1:多くの仕事を抱えている
原因2:相手方から回答がない
原因3:依頼者側に問題がある
原因4:弁護士が怠惰な性格をしている
原因5:弁護士がうつ病などの精神疾患を患っている
原因6:弁護士が事件を忘れている

弁護士の対応が遅い原因6つ

それでは、弁護士の対応が遅い原因について順番に見ていきましょう。

1-1 原因1:多くの仕事を抱えている

弁護士は一度に複数の事件を担当しているため、どうしても進みが遅くなることがあります

訴訟や交渉を同時に処理しなければならず、裁判期日や書面作成の優先順位により一時的に待つ必要がでてしまうことも少なくありません。

例えば、準備書面の提出期限が迫っている案件が複数重なってしまっているような場合には、これらのタスクが完了した後の対応になってしまうことがあります。

このように、案件数の多さは対応が遅く見える大きな原因です

1-2 原因2:相手方から回答がない

弁護士が動いていても、相手方の返答がなければ示談交渉を進めることはできません

示談は相手が応じてこそ成立するため、回答待ちの期間が長引くことはよくあります。

例えば、内容証明を送っても相手が1か月以上回答しないような場合、進展が止まってしまいます。

示談交渉を諦めて訴訟の提起を進めることもできますが、依頼者が示談交渉を望んでいるような場合には、手続きが止まってしまうことがあります。

1-3 原因3:依頼者側に問題がある

弁護士は依頼者から情報や証拠を受け取って初めて動ける場合があります

必要な資料の提出が遅れたり、連絡が滞ったりすると、対応が止まってしまうことがあります。

例えば、弁護士から示談交渉を断念し訴訟提起の準備を進めてもよいか確認された場合、依頼者が明確な回答をしないと弁護士は手続きを進めることができません。

また、弁護士がこの内容で書面を相手方に送ってよいか確認したのに、依頼者が明確に送っても良い旨を回答しない、手続きを進めることができません

依頼者の協力不足も対応遅れの原因となり得ます。

1-4 原因4:弁護士が怠惰な性格をしている

弁護士によっては怠惰な性格をしていて事件を放置してしまう方もいます

当然、弁護士によって性格も異なりますので、生真面目な先生もいれば、ルーズな先生もいます。

例えば、SNSでは頻繁に投稿したり、飲み会には参加したりしているにもかかわらず、忙しいとして事件を何も進めてもらえないような場合です。

弁護士自身の性格や姿勢によって遅れが生じる場合もあるのです。

1-5 原因5:弁護士がうつ病などの精神疾患を患っている

弁護士も人間であり、精神的な不調から仕事のスピードが落ちることがあります

とくに、うつ病などを抱えている場合には、日常業務すら滞ることがあります。

例えば、一人事務所で多くの事件を抱えている先生が精神疾患を患ってしまったことにより、長期間事件が滞留してしまうといった問題も発生しています。

健康上の問題も、対応遅れの原因になることがある点に注意が必要です

1-6 原因6:弁護士が事件を忘れている

ごく稀ではありますが、弁護士が事件を完全に忘れてしまう場合もあります

多忙のあまり管理が甘くなり、連絡や処理が抜け落ちてしまうのです。

例えば、裁判の書面を出し忘れてしまい、依頼者が催促して初めて動き出すケースもあります。

このように、管理不足による単純なミスが原因となることもあるのです

2章 弁護士の対応が遅いケース

依頼者が弁護士の対応が遅いと感じた場合であっても、必ずしも弁護士の対応が遅いとは限りません

一時的に連絡が取れなかったり、書面作成に時間がかかったりするのは自然なこともあるためです。

もっとも、例えば、以下のようなケースでは、弁護士の対応が遅い可能性があります。

ケース1:弁護士と1週間以上連絡が取れない
ケース2:数か月以上事件に着手してもらえない
ケース3:訴訟提起の準備に半年以上かかっている

弁護士の対応が遅いケース

それでは、弁護士の対応が遅いといえる具体的なケースについて順番に見ていきましょう。

2-1 ケース1:弁護士と1週間以上連絡が取れない

依頼者が連絡しても、1週間以上返答がない場合は注意が必要です

忙しさや出張で一時的に対応できないことはありますが、報告もないまま放置されるのは不自然です

例えば、メールを送っても1週間以上返信がなく、電話もつながらない状態が続く場合は、対応が遅いといえるでしょう。

弁護士は裁判などで日中事務所にいないこともありますので1~2日連絡が取れないこともあります。

しかし、これが1週間を超えると問題となることもあるでしょう

2-2 ケース2:数か月以上事件に着手してもらえない

弁護士に依頼してから数か月経っても、何の行動も見られない場合は大きな問題です

事件の性質によっては証拠の収集や準備に時間がかかることもありますが、まったく動きがないのは不自然です

例えば、着手金を振り込んだのに数か月以上受任通知を送ってもらうことができず、これについて合理的な理由もない場合などです。

このように合理的な理由なく長期間にわたり事件に着手してもらえない場合には、弁護士に問題がある可能性があります。

2-3 ケース3:訴訟提起の準備に半年以上かかっている

訴訟を提起するまでに半年以上かかる場合も、対応が遅い可能性があります

訴状の作成や証拠の整理には一定の時間がかかりますが、1~2か月程度で準備できることが多く、半年以上かかるのは長すぎます

例えば、必要資料を全て提出しているのに、進捗状況やいつ申し立てをすることができるのか目安も示されない場合には、弁護士に問題がある可能性があります。

大きな事件などでは申し立てに準備がかかることもありますので、弁護士にスケジュールなどを確認しておくといいでしょう。

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3章 弁護士の対応が遅いことによるリスク

弁護士の対応が遅いと、依頼者にとって大きな不利益が生じる可能性がありま

例えば、弁護士の対応が遅いことによるリスクとしては、以下の3つがあります。

リスク1:解決が遅くなる
リスク2:時効期間を徒過してしまう
リスク3:証拠が散逸してしまう

弁護士の対応が遅いことによるリスク

それでは、弁護士の対応が遅い場合に生じるリスクについて順番に見ていきましょう。

3-1 リスク1:解決が遅くなる

弁護士の対応が遅れると、事件の進展そのものが遅くなります

本来数か月で終わるはずの交渉が1年以上かかってしまうこともありえます。

訴訟の準備が長期にわたってしまう場合には、訴訟提起をしてから1年以上かかることも珍しくありませんので、解決まで数年以上かかってしまうこともあります。

解決の遅れは依頼者の精神的・経済的な負担を大きくしてしまいます

3-2 リスク2:時効期間を徒過してしまう

法律では時効期間が定められており、過ぎてしまうと請求できなくなります

弁護士の対応が遅ければ、時効期間を過ぎて権利を失ってしまう危険があります。

例えば、残業代請求は原則3年で時効となるため、手続きを後回しにしているうちに時効が完成してしまうこともあります。

また、催告をすると一時的に時効の完成が6か月だけ猶予されますが、6か月を経過してしまうと消滅時効は完成してしまいます

対応の遅れは権利を失う重大なリスクにつながるのです。

3-3 リスク3:証拠が散逸してしまう

事件の証拠は時間が経つほど失われやすくなります

古い資料やデータは破棄や削除されてしまうこともあるためです。

例えば、残業時間を証明するために入退館記録を用いようとしても、数年前の記録になってしまうと残っていないこともあります。

対応が遅れることで、勝てるはずの証拠がなくなり不利になることもあります

4章 事案別!弁護士の対応が遅い場合のポイント

弁護士の対応が遅いと感じても、事案の種類によって注意すべき点は異なります

なぜなら、離婚や不貞慰謝料、交通事故、労働問題などは進め方や必要な手続きが違うからです

自分の事案の特性を理解しておくことで、対応が遅い理由を冷静に判断しやすくなります。

それでは、事案ごとに弁護士の対応が遅い場合のポイントを順番に見ていきましょう。

4-1 離婚で弁護士の対応が遅い場合のポイント

離婚問題は、弁護士の対応が遅いと大きな不安を抱えやすい分野です

婚姻費用などは調停の申立時点が基準とされることが多いため、申し立てが後れれば請求できる可能性が減ってしまうことがあります。

一方で、離婚までにかかる期間が長くなれば、婚姻費用の調停を申し立てられた側は、支払い金額が大きくなってしまいます

ただし、調停や裁判では家庭裁判所のスケジュールが関係するため、どうしても時間がかかります。

例えば、調停期日が2か月以上空いてしまうことがあり、弁護士だけの責任ではありません。

そのため、進展が遅いと感じても、裁判所の日程調整が影響している可能性を理解することが大切です。

4-2 不貞慰謝料で弁護士の対応が遅い場合のポイント

不貞慰謝料の請求では、弁護士の対応が遅いと依頼者に不利益が生じてしまうことがあります

不貞による被害が明らかになった場合には、早い段階で通知書を送付することができれば、これ以上の接触を防ぐことができ円満な夫婦関係を守ることに繋がります。

一方で、慰謝料請求をされて回答期限が設定されているような場合において、何も回答せずに回答期限を徒過してしまえば、被害者の感情を逆撫でしてしまうことがあります

このように不貞慰謝料の問題についても弁護士の対応が遅いことは問題となることがあります。

4-3 交通事故で弁護士の対応が遅い場合のポイント

交通事故では、相手方保険会社との交渉に時間がかかることがあります

治療の経過を確認したり、後遺障害等級の認定を待ったりする必要があるからです。

例えば、症状固定の診断が出るまで損害額を算定できないため、数か月単位で停滞することもあります。

対応が遅く見えても、医学的判断や保険手続きに左右されていることを踏まえて考える必要があります。

4-4 労働問題で弁護士の対応が遅い場合のポイント

労働問題早期の解決が重要となります

解雇などについては、労働者の生活にも直結しますし、紛争が長引けばそれだけ労働者の地位が不安定な期間も長くなってしまいます

残業代については、消滅時効の問題が絡んできますので、より多くの未払いを取り戻すためにも早めに動いていくことが重要となります。

解決のために労働審判の手続きが用いられることが多いですが、全3回という限られた期間での解決を目指すため、スピーディーな対応が求められます。

このように労働問題については、弁護士の対応が遅いことにより依頼者に不利益が生じてしまうことがあります。

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5章 弁護士の対応が遅いと感じた場合の対応手順

弁護士の対応が遅いと感じても、感情的に行動すると信頼関係が壊れてしまうおそれがあります

落ち着いて順序を踏んで対応していくことが重要です

具体的には、弁護士の対応が遅いと感じた場合には、以下の手順で対処していきましょう。

手順1:進捗状況の確認のメールをする
手順2:法律事務所へ電話をする
手順3:対応スケジュールを明確にしてもらう
手順4:弁護士会に相談する
手順5:弁護士を解任し他の弁護士に依頼する

弁護士の対応が遅いと感じた場合

それでは、弁護士の対応が遅いと感じた場合の具体的な対応手順を順番に見ていきましょう。

5-1 手順1:進捗状況の確認のメールをする

まずは冷静にメールで進捗を確認することから始めましょう

弁護士が忙しくても、メールであれば空いた時間に返信をしてもらうことができます。

例えば、「現在の進捗状況について教えていただけますか」と簡潔に尋ねるとよいでしょう。

5-2 手順2:法律事務所へ電話をする

メールで返答がない場合は、事務所に直接電話して確認します

事務員が対応することも多いですが、担当弁護士につないでもらえる場合があります。

弁護士に繋がらない場合は、「メールを送りしましたが確認いただけましたでしょうか。お時間があるとき折り返しご連絡ください。」等の伝言を残しておくといいでしょう。

直接話すことで、現在の状況やスケジュール感がわかることも少なくありません。

5-3 手順3:対応スケジュールを明確にしてもらう

連絡が取れたら、今後の対応スケジュールを確認しましょう

あいまいなままだと、弁護士の対応が後れているのではないかなど、また不安になってしまいかねないためです。

例えば、「いつ頃訴訟を提起いただける予定ですか」などの確認をすると良いでしょう。

スケジュールをはっきりさせることで、双方の認識をそろえることができます。

5-4 手順4:弁護士会に相談する

十分に弁護士とのコミュニケーションを試みても事件が放置されている場合には、弁護士会に相談する方法があります

例えば、「長期間連絡が取れず困っている」と伝えれば、改善のための助言をもらえたり、弁護士会から弁護士に連絡をしてもらえたりすることがあります。

5-5 手順5:弁護士を解任し他の弁護士に依頼する

どうしても改善されない場合には、弁護士を解任して新しい弁護士に依頼する方法もあります

例えば、対応が遅すぎて時効が迫っているなら、早めに弁護士を変更する必要があります。

解任は最終手段ですが、依頼者の利益を守るために重要な選択肢です。

6章 弁護士の対応が遅いと感じた場合の注意点

弁護士の対応が遅いと不安になりますが、すぐに不信感を抱くのは早計です

注意点を理解しておけば、感情的にならず冷静に対応することができます。

例えば、弁護士の対応が遅いと感じた場合の注意点としては、以下の3つがあります。

注意点1:事件の解決には時間がかかる
注意点2:弁護士は多数の案件を抱えている
注意点3:焦って対応することが不利益になることもある

それでは、弁護士の対応が遅いと感じた場合の注意点を順番に見ていきましょう。

6-1 注意点1:事件の解決には時間がかかる

法律問題はもともと長期化しやすく、すぐに結果が出るとは限りません

裁判所の期日は1か月以上先になることが多く、交渉も相手の返答待ちで止まることがあります。

例えば、離婚調停は数回の期日を重ねるため、1年以上かかることもあります

時間がかかるのは必ずしも弁護士の怠慢ではなく、制度上避けられない事情もあるのです。

6-2 注意点2:弁護士は多数の案件を抱えている

弁護士は複数の依頼を同時に処理しています

そのため、依頼者1人にだけ集中できず、連絡が遅れることもあります

例えば、急ぎの裁判対応が重なった場合、日常の連絡や報告が後回しになることもあります。

多数の案件を担当していることを理解し、ある程度の余裕を持つことも必要です。

6-3 注意点3:焦って対応することが不利益になることもある

依頼者が急かすあまり、解決を焦ってしまい依頼者に不利益になってしまうことがあります

早く示談を成立させたいあまりに、何度も催促をするような場合には、相手方から何か焦る理由があるのではないかと邪推されることがあります。

相手方は対立当事者になりあなたが思った通りに行動するわけではないので、何度も催促されれば、逆に回答を後らせてくることもあります。

あなたに解決を急ぐ理由があるのであれば、回答を後らせれば、あなたが早く解決するために譲歩に応じる可能性が高まるためです。

このように焦ることが必ずしも良い結果につながるわけではなく、足元を見られてしまうこともあるため、落ち着いた対応が重要です

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8章 まとめ

以上のとおり、今回は、弁護士の対応が遅い原因6つを説明したうえで、リスクと簡単な対応手順を解説しました。

この記事の内容を簡単にまとめると以下のとおりです。

ホウペン

まとめ

・弁護士の対応が遅い原因としては、以下の6つの原因が考えられます。
原因1:多くの仕事を抱えている
原因2:相手方から回答がない
原因3:依頼者側に問題がある
原因4:弁護士が怠惰な性格をしている
原因5:弁護士がうつ病などの精神疾患を患っている
原因6:弁護士が事件を忘れている

・弁護士の対応が遅いケースとしては、以下の3つがあります。
ケース1:弁護士と1週間以上連絡が取れない
ケース2:数か月以上事件に着手してもらえない
ケース3:訴訟提起の準備に半年以上かかっている

・弁護士の対応が遅いことによるリスクとしては、以下の3つがあります。
リスク1:解決が遅くなる
リスク2:時効期間を徒過してしまう
リスク3:証拠が散逸してしまう

・弁護士の対応が遅いと感じた場合には、以下の手順で対処していきましょう。
手順1:進捗状況の確認のメールをする
手順2:法律事務所へ電話をする
手順3:対応スケジュールを明確にしてもらう
手順4:弁護士会に相談する
手順5:弁護士を解任し他の弁護士に依頼する

・弁護士の対応が遅いと感じた場合の注意点としては、以下の3つがあります。
注意点1:事件の解決には時間がかかる
注意点2:弁護士は多数の案件を抱えている
注意点3:焦って対応することが不利益になることもある

この記事が弁護士の対応が遅いと感じて悩んでいる方の助けになれば幸いです。

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籾山 善臣

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