インタビュー|河口友一朗弁護士 河口法律事務所

「一件一件、丁寧に向き合う」―共感と率直な助言で支える河口友一朗弁護士―
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鹿児島の法律事務所で約14年間経験を積み、2025年に独立した河口友一朗弁護士。交通事故や離婚、債務整理などの相談に応じ、依頼者への共感と敬意を忘れず、一件一件丁寧に向き合うことを大切にしています。本インタビューでは、独立への歩みと見通しを伝える相談姿勢、地域への思いについて、お話をお伺いしました。

鹿児島との縁から、一件一件を大切にする「街の弁護士」へ

——弁護士を志したきっかけや、学生時代のことを教えてください。

弁護士を目指そうと思ったのは、高校3年生の頃です。ちょうど法科大学院の制度が始まる時期で、法律家という仕事に関心を持ちました。人の役に立てる仕事をしたいという気持ちもありました。
高校までは野球をしていて、ポジションはセンターが多かったですね。大学に入ってからは、勉強を中心に過ごしていました。

——神奈川県横須賀市のご出身ですが、鹿児島とはどのようなご縁があったのでしょうか。

私自身は横須賀で生まれ育ちましたが、両親は鹿児島の出身で、もともと家族に種子島との縁があります。両親が高校卒業後に神奈川へ移り、私はそこで生まれました。
その後、司法修習で鹿児島に来ることになり、この地で弁護士として働くようになりました。自分が育った場所ではありませんが、家族のルーツがある地域でもあります。

——約14年間の勤務弁護士時代を経て、2025年に独立されました。独立までの歩みを教えてください。

弁護士登録後は、一つの法律事務所で約14年間、勤務弁護士として経験を積みました。扱っていた事件は今と大きく変わらず、さまざまなご相談に対応する中で、一件一件丁寧に取り組むことを学んだと思います。
独立したのは、鹿児島県弁護士会の副会長を務め終え、年齢も40歳という節目を迎えたタイミングでした。事件への向き合い方は変わりませんが、今は事務所の経営も自分で担っています。

——河口法律事務所を、どのような事務所にしていきたいとお考えですか。

事務所を大きくすることは、今のところ考えていません。自分の目が届く範囲で、初心を忘れず、一件一件丁寧に仕事ができる体制でありたいですね。
特定の分野だけに絞るというより、地域のさまざまなご相談を受ける「街の弁護士」でありたいと思っています。これは、以前の事務所で働いていたときから変わらない姿勢です。

共感と敬意を土台に、難しい見通しも率直に伝える
共感と敬意を土台に、難しい見通しも率直に伝える

——初めてご相談に来られた方と接するとき、大切にしていることは何ですか。

なるべくその方に共感することと、敬意を持って接することです。初対面から、いきなりため口で話すようなことは控えています。
長くお付き合いをする中で、先輩と後輩のような関係になることはあるかもしれません。ただ、それは関係ができた後の話です。まずは一人の方として尊重し、丁寧にお話を伺うことを大切にしています。

——ご相談者様の希望を実現するのが難しい場合は、どのようにお伝えしますか。

難しいと思うことは、はっきりお伝えします。言いにくいことでも、弁護士が伝えなければいけないと思うからです。
難しい見通しを理解したうえで「それでもやりたい」と選ぶことと、勝てると思ったまま手続を進めることは違います。見通しを知らないまま時間やお金を使うことにならないよう、なるべく早い段階で説明し、そのうえで、ご本人に選んでいただくことが大切だと考えています。

——事件を進める途中で、当初の見通しが変わることもあると思います。その場合はどう対応しますか。

自分の見通しが間違っていたということもあります。そのようなときほど、説明を避けないようにしています。
裁判所から当初の予想と異なる見方を示されたのであれば、その内容と、見通しが変わったことをなるべく早くお伝えします。最終的に裁判所が判断する以上、自分にとって言いにくい内容であっても、ご依頼者様と共有しなければいけないと思っています。

——ご依頼者様とのコミュニケーションは、どのような方法で取っていますか。

方法は柔軟にしています。直接の面談が必要であればお会いしますし、遠方にお住まいの方や、お仕事でなかなか来所できない方とは、Zoomなどを使ってお話しすることもあります。メールでもやり取りをしています。
ご依頼者様と密に連絡を取りながら進める事件では、これまでの経験を生かせると感じています。その方の状況に合わせて、必要なやり取りができる方法を選んでいます。

——迅速な対応のために、どのような工夫をされていますか。

メールはスマートフォンでも確認できるようにしていて、外出先からも返信しています。電話についても、事務所の番号で外から受信・発信ができる仕組みを整えています。
事務所にいない時間帯や土日でも、対応が必要になることはあります。そのようなときに連絡を取れるよう、場所に縛られず対応できる環境にしています。

本人の納得を大切に、解決への道筋を考える
本人の納得を大切に、解決への道筋を考える

——裁判をした方がよいと思う場合でも、ご依頼者様が示談を希望されたらどうしますか。

まず、裁判をした場合にどのような結果が見込まれるのかを説明します。交通事故であれば、見込まれる金額を数字で示したうえで、私としては裁判を勧めるとお伝えすることもあります。
それでもご本人が示談を希望されるのであれば、その意向に沿って進めます。見通しを説明し、助言することは弁護士の役割ですが、最終的にどの方法を選ぶかは、私が決めることではないと思っています。

——これまでの経験から、仕事の進め方が変わったことはありますか。

話し合いがまとまらないことを前提として、動く必要があると感じるようになりました。話し合いで解決できるかもしれないと思って待っているうちに、裁判所での手続が遅れてしまった経験があるからです。
特に、離婚に伴ってお子さんの親権などが争われる場面では、話し合いの進み具合だけを見ていてよいとは限りません。必要な場合には裁判所の手続を取り、その中でも話し合いを続ける。そうした進め方を意識するようになりました。

——離婚や相続など、感情的な対立が大きい事件で心掛けていることを教えてください。

なるべく客観的でいることです。ご依頼者様のお気持ちを理解しながらも、解決のために何を優先するのかを、冷静に考える必要があると思っています。
例えば、お子さんとの面会交流で場所に不満があったとしても、場所をめぐって対立することで、会うこと自体が実現しなくなるかもしれません。ご本人の希望を伝えつつ、まずは会う機会をつくり、その後に次回の場所を調整するという考え方もあります。
不満がある点をすべて争って、解決しないまま時間が過ぎてしまっては、ご本人のためにならないこともあります。第三者の視点から助言し、納得できる解決に向けて支えることも、弁護士の役割だと考えています。

交通事故から債務整理まで、幅広い経験を日々の相談に生かす
交通事故から債務整理まで、幅広い経験を日々の相談に生かす

——現在、どのような分野のご相談を多く扱っていますか。

件数では交通事故が一番多く、その次に離婚や債務整理、相続、労働問題という感じです。交通事故は被害者側だけでなく、加害者側の事件も扱っています。
今後の仕事についても、事件の種類だけで考えるというより、その方にどれだけ共感できるかが大きいと思っています。ご相談者様のお話を伺い、その方と向き合っていくことを大切にしたいですね。

——交通事故の事件で、特に印象に残っているのはどのようなことですか。

それまで健康だった方が、突然の事故で重い後遺症を負ったり、亡くなってしまったりする事件です。その方を支えるご家族や、残されたご家族もいらっしゃいます。
ご本人だけでなく、ご家族の人生にも大きく関わる出来事ですので、そうした事件はやはり印象に残っています。

——破産管財人や個人再生委員としての経験は、ご依頼者様の事件にも生きていますか。

生きていると思います。特に破産管財人としての経験は、依頼者の代理人として破産を申し立てるときにも役立ちます。
管財人の立場からどのような点を調べる必要があるのかを考え、申立ての段階で調査や説明を尽くすことができます。実際に、そうした準備ができていたことで、管財人を選任する手続に進まずに済んだと感じることもあります。立場を変えて事件を扱ってきた経験は、事前の準備にもつながっています。

——不倫慰謝料については、どのようなご相談がありますか。

請求する側と請求された側の両方を扱っています。感覚としては、請求する側が少し多いかもしれません。請求する側では、配偶者の不倫相手に慰謝料を求めたいというご相談が多く、お互いに配偶者がいる、いわゆるダブル不倫の事件もあります。
請求された側からは、少しでも金額を減らしたいというご相談が中心です。相場より高いと考えられる金額を請求されて、ご相談に来られる方もいます。

——企業からのご相談にも対応されているのでしょうか。

割合としては個人のご相談が多いですが、顧問を務めている企業もあり、企業からのご相談にも対応しています。
多いのは契約書のチェックです。そのほか、債権回収や、会社側からの労働相談もあります。企業のご相談では、この三つが中心ですね。

——相続の事件では、ほかの専門家と連携することもありますか。

あります。相続税の問題が出てくる場合には、税理士の先生にお願いすることになります。
不動産が含まれる相続であれば、遺産分割後の登記名義の変更などについて、司法書士の先生に対応していただく場面もあります。事件の内容に応じて、必要な専門家と連携しています。

債務整理や離婚は、状況が動く前の相談を

——債務整理では、どの段階で相談してほしいと感じますか。

資金に余裕がなくなり切る前に、ご相談いただきたいですね。ご相談に来られた時点で、破産の手続を進めるための費用を用意することも難しくなっている場合があります。
そこまで追い詰められる前にお話を伺えれば、その時点の状況に応じて対応を考えられます。債務整理は、もっと早く相談していただければと思うことが多い分野です。

——離婚を考えている方には、どのようなタイミングで相談してほしいですか。

できれば、別居する前の段階で一度ご相談いただきたいと思います。別居した後で、お子さんのことが問題になったり、相手の財産がどのくらいあるのか分からなくなったりしてから、ご相談に来られることがあるからです。
事前に相談していただければ、お子さんや財産について、どのような点を確認し、準備しておく必要があるのかを一緒に考えることができます。

地域の相談に応え、弁護士への信頼を支える

——鹿児島で弁護士として活動する中で、地域とのつながりをどのように感じていますか。

ご相談者様は、鹿児島の方が圧倒的に多いです。県外の方からのご相談であっても、相続が鹿児島で発生しているなど、ほとんどの事件に鹿児島との関わりがあります。以前のご依頼者様から再びご相談をいただいたり、ご紹介いただいたりすることもあります。
日々の弁護士業務そのものが、地域の方のお役に立つことにつながっていると思っています。身近な問題について相談を受け、一つずつ対応していくことを大切にしています。

——鹿児島県弁護士会の副会長を務めた経験から、得られたものはありますか。

弁護士会がどのように運営され、社会からの信頼を維持しているのかが分かるようになったことです。今の信頼は、それまでの方々が支えてきたものなのだと感じました。
そうした経験を通じて、弁護士という仕事への愛着も生まれたと思います。自分たちも、社会からの信頼を損なわないように支えていかなければならない。役職を務める前と後では、その意識が変わりました。

——若手弁護士向けの講義や、企業での研修も経験されているそうですね。

弁護士会や裁判所などから依頼を受けて、若手弁護士向けの講義をしてきました。私が担当してきたのは、破産の分野が多かったと思います。
企業向けでは、ハラスメントなど、労働関係の研修を担当することが多かったですね。最近は定期的に行っているわけではありませんが、そうした形で法律を伝える機会もありました。

どの依頼にも誠実に向き合う、安定した仕事を

——先生が考える「信頼できる弁護士」とは、どのような弁護士ですか。

どの仕事にもむらがなく、きちんと丁寧に対応し、うそをつかない弁護士だと思います。ある事件に熱中しているから、ほかの事件を放っておくということではいけません。
依頼を受けた以上は、どの事件にも責任を持って取り組むことが必要です。いつお願いしても、きちんと対応してくれる。そういう安定した仕事をする人であれば、安心して相談できますし、ほかの方にも紹介できるのだと思います。

——弁護士の仕事をしていて、よかったと感じるのはどのようなときですか。

自分が正しいと思うことに従って、仕事ができることです。そのうえで、きちんと仕事をした結果、ご依頼者様から感謝していただけるのは、ありがたいことだと思います。
ただ、自分の思う正義が、客観的にも正しいとは限りません。自分の考えを、ほかの人から見ても正しいと思ってもらえるものに近づけていく。そのための努力は、続けなければいけないと考えています。

——一方で、仕事の難しさを感じるのはどのような場面でしょうか。

裁判では、最後に判断するのは裁判所です。自分が思っていたのとは違う判断が出ることもあり、その内容をご依頼者様と共有し、理解していただくことには難しさがあります。
自分だけで結果を決められないからこそ、見通しを説明し続けることや、ご依頼者様と意思疎通を図ることが欠かせないのだと思います。

野球と家族の時間、遠方で楽しむラーメン巡り

——高校時代に打ち込んだ野球は、今も続けていらっしゃるのでしょうか。

最近は年に何回かですが、弁護士会の野球部でプレーしています。今もセンターを守ることが多いですね。
九州の各弁護士会のチームが参加する試合もあります。学生時代から続けてきた野球を、今も楽しんでいます。

——休日の過ごし方や、日々の楽しみを教えてください。

休日はジムに行き、あとは家族や子どもと過ごしていることが多いです。ゴルフはしませんね。
ラーメン巡りも好きで、仕事の合間のお昼に食べに行くこともあります。遠方へ出かけるときは、その土地のラーメンを食べることも楽しみにしています。

一人ひとりへの共感を忘れず、納得できる解決へ
一人ひとりへの共感を忘れず、納得できる解決へ

——今後、どのような弁護士であり続けたいと考えていますか。

なるべく、その人に共感できる姿勢を持ち続けたいと思っています。経験を重ね、知っている社会や立場が増えれば、それまで分からなかったことを理解できるようになります。
理解できることが増えることで、共感できることも増えていくのだと思います。どのくらいできているかは自分では分かりませんが、その姿勢は大切にしていきたいですね。

——最後に、このインタビューを読んでいる方へメッセージをお願いします。

ご依頼者様とのコミュニケーションを大切にしながら、解決への道を共に歩み、ご納得いただける解決に向けて尽力したいと考えています。
当事務所を選んでいただいたことを後悔させることなく、最後までご満足いただけるよう、一件一件に全力を尽くします。

インタビューを受けた弁護士

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河口友一朗弁護士

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【初回相談無料】【弁護士歴15年以上】離婚/不倫慰謝料/相続/企業法務/債務整理/労働問題など幅広く対応!破産管財人の経験と宅建資格を活かし、不動産が絡む複雑な財産問題も解決まで支援いたします《市役所前電停徒歩2分》完全個室◎夜間相談可◎分割・後払い可◎

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